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『人口問題と移民――日本の人口・階層構造はどう変わるのか[移民・ディアスポラ研究]』(是川夕[編] 明石書店 2019)

編者:是川 夕[これかわ・ゆう]
監修:駒井 洋[こまい・ひろし]
著者:Gilles Spielvogel[ジル・スピルボーゲル] 
著者:Michela Meghnagi[ミケーラ・メグナジ] 
著者:Shafei Gu[シャフェイ・グー] 
著者:Eric Fong[エリック・フォング] 
著者:石田 賢示[いしだ・けんじ] 
著者:永吉 希久子[ながよし・きくこ] 
著者:馬 文甜[Ma, Wenchao] 
著者:松宮 朝[まつみや・あした] 
著者:鍛治 致[かじ・いたる] 
著者:平澤 文美[ひらさわ・あやみ] 
著者:額賀 美紗子[ぬかが・みさこ] 
シリーズ:移民・ディアスポラ研究;8


人口問題と移民 - 株式会社 明石書店


【目次】
「移民・ディアスポラ研究」8の刊行にあたって[駒井洋] [003-005]
目次 [006-008]


序章 はじめに――移民受け入れと日本の人口・階層構造の変化[是川夕] 
1 人口問題と移民 009
2 本書の視点、及び構成 010
  (1) 本書の視点
  (2) 本書の構成
3 考察 017
参考文献 018


  第I部 低出生力下における移民流入の人口学的影響

第1章 人口問題と移民――日本の経験[是川夕] 022
1 移民受け入れは人口減少に対する解決策足りうるのか? 022
2 先行研究の整理 023
3 本章の視点 026
4 日本における国際移動転換 027
5 移民受け入れの人口学的効果の検証 030
6 労働市場に対する委員流入の影響 031
7 日本における移民的背景をもつ人口 035
8 考察――時間は巻き戻せない、しかし未来は現在そのままの延長でもない 037
注・参考文献 039


第2章 ヨーロッパ諸国における労働力人口の変動に対する国際移民の寄与[ジル・スピルボーゲル/ミケーラ・メグナジ(訳:是川夕)]
1 2005年から15年のあいだのヨーロッパ諸国における労働力人口への国際人口移動の寄与 046
  (1) 労働力人口の動向
  (2) 学歴構成の動向
2 2030年までの欧州の労働力人口における国際人口移動の役割 052
  (1) 出生地、及び学歴別に見た労働力人口の推計
  (2) 生産年齢人口に関する結果
  (3) 将来の労働力人口の推計

3 結論 064
補遺 065
  A 2005年から15年にかけての労働人口分解の方法について
  B 2015年から30年にかけての推計方法
注・参考文献 072


第3章 東アジアにおける国際人口移動のパターン[シャフェイ・グー/エリック・フォング(訳:是川夕)]
1 アジアにおける社会的文脈 076
2 データ 078
3 分析結果 079
4 結論 087
注・参考文献 088


  第II部 移民の階層的地位変動――第一世代に焦点を当てて 

第4章 日本における移民の地位達成構造――第一・第二世代移民と日本国籍者との比較分析[石田賢示]
1 日本における外国籍人口の増加 092
2 移民の地位達成を検証する枠組み 095
  (1) 地位達成モデル
  (2) 同化仮説
3 関連する先行研究の知見と本章における仮説 099
4 分析に用いるデータと方法 102
  (1) 調査とデータの概要
  (2) 分析に用いる変数
  (3) 分析方法
5 分析結果 106
  (1) 社会経済的背景と地位達成
  (2) 地位達成構造の世代間差異
6 まとめ 109
注・参考文献 111


第5章 日本における外国籍者の階層的地位――外国籍者を対象とした全国調査をもとにして[永吉希久子]
1 移民の地位達成をめぐる問い 114
2 日本における外国籍者の階層的地位をどう調べるか 116
  (1) 調査の概要
  (2) どのように対象者を抽出するか
    ①市区町村の抽出
    ②住民基本台帳の形式の確認
    ③町丁目の抽出
    ④対象者の抽出
  (3) 調査言語の選択
3 外国籍者の階層的地位の比較 120
  (1) 政府統計との分布の比較
  (2) 国籍別の職業と雇用形態の違い
  (3) 何が外国籍者の地位達成を分岐させるのか?
  (4) なぜブラジル国籍・ペルー国籍者の地位達成は困難なのか
4 外国人労働者の地位達成を分岐させるもの 130
注・参考文献 132


第6章 高度人材移民の移住過程――来日する中国人留学生の事例を通じて[馬文甜]
はじめに 134
1 調査結果 135
2 来日する中国人留学生の移動動機と将来の設計 136
3 定住化する中国人高度人材のキャリアと家族 141
まとめ 149
注・参考文献 150


第7章 教育達成を通じた移住過程としての日本語学校――「日本の中長期在留外国人の移動過程に関する縦断調査(PSIJ)」を用いた分析[是川夕]
はじめに 153
1 先行研究 154
2 命題、及び探究課題 156
3 方法、及びデータ 157
4 分析 158
5 考察――教育達成を通じた移住過程としての日本語学校の役割 173
注・参考文献 174


  第III部 世代を超えた移民の階層的地位変動

第8章 リーマンショック後の南米系住民の動向と第二世代をめぐる状況[松宮朝]
はじめに 180
1 リーマンショック直後の南米系住民をめぐる動向 181
2 リーマンショック後10年間の動向 184
3 集住地域での生活の変容 189
4 住宅購入と生活の安定 192
5 外国人労働者受け入れ拡大における課題 195
注・参考文献 197


第9章 移民第二世代の文化変容と学業達成――大阪の中国帰国生徒を中心に[鍛治致]
はじめに 199
1 データ 200
2 結果 205
3 考察 213
4 おわりに 220
注・参考文献 221


第10章 ベトナム系第二世代の学校から仕事への移行――変わりゆく機会構造[平澤文美] 223
はじめに 223
  (1) 日本におけるベトナム人
  (2) ベトナム系第二世代
1 インドシナ難民として日本に定住したベトナム人 224
  (1) 日本定住の経緯
  (2) 一世の仕事
  (3) 第二世代の教育達成状況
2 マクロ、メゾレベルの変化と第二世代の機会獲得 228
  (1) 民族差別から多文化共生へ
  (2) 新規学卒採用の日本的慣行の変化
  (3) ベトナム社会の発展、日越関係の深化
3 学校から仕事への移行の経験――就職時期による違い 231
  (1) 80年代、90年代に就職した第二世代――就職差別による排除、雇用慣行による包摂
  (2) 2000年代以降に就職した第二世代――属性の評価、属性への封じ込め?
    ①ルーツが強みに
    ②属性の評価、属性への封じ込め
4 マクロレベルの変化と第二世代の機会構造 239
注・参考文献 240


第11章 フィリピン系移民第二世代の階層分化とエスニシティの日常的実践――エスニシティは上昇移動の資源か、障壁か[額賀美紗子] 245
1 「フィリピン系移民第二世代」の多様性 245
2 フィリピン系移民第二世代のエスニシティと教育達成の分岐 246
3 エスニシティの日常的実践と教育達成のプロセス――3つのパターン 250
  (1) 主流文化への同化とエスニシティの無化
    ①対抗文化の形成とエスニシティの閉塞化
    ②マイノリティの上昇文化の形成とエスニシティの資源化
4 結び――エスニシティを資源化していく戦術のために 260
注・参考文献 263


  書評 265

書評 田巻松雄/スエヨシ・アナ編『越境するペルー人――外国人労働者、日本で成長した若者、「帰国」した子どもたち』[駒井洋] 265
  本書のねらい
  本書の構成
  本書の意義


書評 川本綾著『移民と「エスニック文化権」の社会学――在日コリアン集住地と韓国チャイナタウンの比較分析』[駒井洋] 269
  本書のねらい
  本書の構成
  本書の意義


編者あとがき[2019年4月22日 移民・ディアスポラ研究8 編者 是川夕] [274-276]
執筆者一覧 [277-278]




【メモランダム】
・本書の内容には全く関係ないことだが、次のページでは本書の執筆者のひとりの名前(「Shafei Gu」)を「Shafel Gu」と誤記している。OCRミスだろうか。
https://academic.oup.com/ssjj/article-abstract/24/1/245/6007483