著者:清水 睦美[しみず・むつみ](1963-) 学校臨床学、教育社会学。
著者:児島 明[こじま・あきら](1968-) 教育社会学。 ※「兒島」表記も。
著者:角替 弘規[つのがえ・ひろき](1969-) 教育社会学。
著者:額賀 美紗子[ぬかが・みさこ](1977-) 教育社会学、比較教育学。
著者:三浦 綾希子[みうら・あきこ](1982-) 教育社会学、異文化間教育学。
著者:坪田 光平[つぼた・こうへい](1985-) 教育社会学。
装丁:明石書店デザイン室
シリーズ:世界人権問題叢書;103
件名:移民・植民--日本
件名:外国人 (日本在留)
NDLC:DC812
NDC:334.41 人口.土地.資源 >> 移民・難民問題.移民・難民政策
備考:内容を踏まえて[教育]にカテゴライズした。
【目次】
はじめに(二〇二一年五月 執筆者を代表して 清水睦美) [003-006]
目次 [007-014]
序章 移民第二世代研究を考える[清水睦美]
序‐1 教育学研究におけるニューカマー研究 015
序‐2 ニューカマー研究から「移民と教育」研究へ 021
序‐3 本書の目的と構成 025
序‐4 調査内容と対象者 029
註 032
コラム 本書が対象とするエスニックグループの概要 034
ベトナム系・カンボジア系(インドシナ系)――清水睦美
中国系――坪田光平
南米系(ブラジル・ペルー)――児島明、角替弘規
フィリピン系――額賀美紗子、三浦綾希子
◆第I部 移民第二世代のエスニック・アイデンティティ
第1章 イントロダクション――多様化する移民第二世代のエスニック・アイデンティティ[額賀美紗子]
1‐1 移民第二世代の日本社会への適応 043
1‐2 移民第二世代のエスニック・アイデンティティの類型 047
1‐2‐1 ホスト国文化志向型(メリトクラシー型と反学校文化型に分岐)
1‐2‐2 出身国文化志向型
1‐2‐3 ハイブリッド志向型(グローバル型とローカル型に分岐)
1‐2‐4 マージナル型
1‐3 本調査における移民第二世代のアイデンティティの全体像 056
1‐4 エスニック・アイデンティティ分岐の過程と要因――エスニック集団間の比較から 059
1‐4‐1 移民親子の文化変容と第二世代のエスニック・アイデンティティ
1‐4‐2 分岐をもたらす構造的要因――エスニック集団の比較から
1‐5 小括――日本社会における移民第二世代の分節的同化 065
第2章 想像のエスニシティ――ベトナム系・カンボジア系のエスニック・アイデンティティ[清水睦美]
2‐1 はじめに 069
2‐2 インドシナ難民(親世代)の日本への社会移動 071
2‐2‐1 低い親の人的資本
2‐2‐2 編入様式
①消極的な受け入れ政策
②地域の社会的受容
③エスニック・コミュニティ
2‐2‐3 家族構成
2‐3 第二世代のエスニック・アイデンティティ 078
2‐3‐1 ホスト国文化志向型(ベトナム八名、カンボジア六名)
2‐3‐2 ハイブリッド志向型(ベトナム九名、カンボジア六名)
①ローカル型(ベトナム七名、カンボジア六名)
②グローバル型(ベトナム二名)
2‐3‐3 出身国文化志向型(ベトナム四名、カンボジア四名)
2‐3‐4 マージナル型(ベトナム三名)
2‐4 小括――エスニック・アイデンティティの分岐要因 091
註 095
第3章 親族コミュニティとの狭間で――中国帰国者三世のエスニック・アイデンティティ[坪田光平]
3‐1 はじめに 097
3‐2 中国帰国者家族と永住帰国政策 098
3‐2‐1 親世代の適応状況と移動の形態
3‐2‐2 教育に関わる親族コミュニティの性質
3‐3 親族コミュニティとの関係のなかで 106
3‐3‐1 ホスト国文化志向型(七名)
3‐3‐2 ハイブリッド志向型(七名)
3‐3‐3 出身国文化志向型(六名)
3‐4 小括――中国系移民第二世代の適応過程と準拠集団の重要性 119
註/附記 122
第4章 「帰国の物語」のもとでの模索――ブラジル系のエスニック・アイデンティティ[児島明]
4‐1 はじめに 125
4‐2 調査の対象と方法 126
4‐3 ブラジル系第一世代の移動の特徴 128
4‐4 ブラジル系第二世代のエスニック・アイデンティティ 131
4‐4‐1 ホスト国文化志向—メリトクラシー型(六名)
4‐4‐2 ハイブリッド志向型(一四名)
4‐4‐3 出身国文化志向型(四名)
4‐5 エスニック・アイデンティティの分岐要因 140
4‐5‐1 受容的環境と疎遠なコミュニティ――ホスト国文化志向—メリトクラシー型
4‐5‐2 コミュニティへの選択的関与と日本での強い絆――ハイブリッド志向—ローカル型
4‐5‐3 コミュニティへの選択的関与とトランスナショナルな絆――ハイブリッド志向—グローバル型
4‐5‐4 エスニック・コミュニティへの包摂――出身国文化志向型
4‐6 小括――エスニック・コミュニティへの帰属と「帰国の物語」の受容 149
第5章 日系という表明の消失――ペルー系のエスニック・アイデンティティ[角替弘規]
5‐1 はじめに 153
5‐2 ペルー系移民第一世代の移動の特徴 154
5‐3 ペルー系第二世代のエスニック・アイデンティティ 163
5‐3‐1 ホスト国文化志向型
5‐3‐2 出身国文化志向型(二名)
5‐3‐3 ハイブリッド志向型(五名)
5‐3‐4 ハイブリッド志向—グローバル型
5‐4 エスニック・アイデンティティの分岐要因 175
5‐5 小括――「日系人」と表明しないことの背景 179
第6章 二国の狭間で揺れ動く――フィリピン系のエスニック・アイデンティティ[額賀美紗子・三浦綾希子]
6‐1 はじめに 181
6‐2 フィリピン系第二世代が育つ家族の構造と編入様式 182
6‐3 第二世代のエスニック・アイデンティティ形成と学業達成 186
6‐3‐1 ホスト国文化志向—メリトクラシー型の若者たち(三名)
6‐3‐2 ホスト国文化志向—反学校文化型の若者たち(二名)
6‐3‐3 出身国文化志向型の若者たち(七名)
6‐3‐4 ハイブリッド志向型の若者たち(一八名)
6‐4 アイデンティティ分岐を促す構造的要因――若者たちのネットワークと家族の資本 200
6‐5 小括――多様なアクターを含むハイブリッドな文化空間がもつ意義 204
註/附記 207
◆第II部 移民第二世代の学校経験
第7章 イントロダクション――生きられた経験としての排除[児島明]
7‐1 移民第二世代と日本の学校文化 211
7‐2 排除のとらえ方 213
7‐3 知見のまとめ 218
7‐3‐1 学校における困難として語れるもの
①他者化による疎外感
②同化への巻き込まれによる疎外感
7‐3‐2 困難への対処
①エスニック資源に支えられた個人的対処
②エスニック資源に支えられた集団的対処
③エスニック資源の支えなき個人的対処
④エスニック資源の支えなき集団的対処
7‐4 小括――移民第二世代が学校における排除に抗する道筋 231
第8章 同化のなかの疎外感――ベトナム系・カンボジア系の学校経験[清水睦美]
8‐1 はじめに 235
8‐2 子世代の不安定さ 237
8‐3 いじめ経験の語り 241
8‐4 いじめ経験におけるヴァルネラビリティ 247
8‐5 いじめの様相に違いをもたらす要因 251
8‐5‐1 学校文化へとの同化と離脱・抵抗――ベトナム系とカンボジア系の違い
8‐5‐2 学校と家族に引き裂かれる女子――ジェンダー的要因
8‐5‐3 抑制要因――学校教師の介入
8‐6 小括――学校と家族の間をどう埋められるのか 259
第9章 困難経験の異同と階層性――中国系の学校経験[坪田光平]
9‐1 はじめに 263
9‐2 中国系移民第二世代における困難経験 265
9‐2‐1 Z39の事例
9‐2‐2 Z12の事例
9‐2‐3 Z35の事例
9‐3 困難経験の形成過程 274
9‐3‐1 異質性の顕在
9‐3‐2 異質性の抑圧
9‐4 困難経験の克服の方途 281
9‐4‐1 親・親戚
9‐4‐2 教師
9‐4‐3 多文化的仲間集団
9‐5 小括――中国系移民家族の理解に向けて 289
第10章 同化/差異化によるいじめの回避とその陥穽――ブラジル系の学校経験[児島明]
10‐1 はじめに 291
10‐2 ブラジル系第二世代のいじめの諸相――三つの事例 293
10‐2‐1 B20の場合
10‐2‐2 B6の場合
10‐2‐3 B16の場合
10‐3 いじめはどのように生じるのか 298
10‐3‐1 いじめ回避戦略
10‐3‐2 いじめが深刻化する背景
①同化戦略が破綻するとき
②差異化戦略が破綻するとき
10‐4 いじめによる困難に影響を及ぼす要因 309
10‐4‐1 学校や教師に対する信頼
10‐4‐2 エスニック・コミュニティへの帰属感
10‐5 小括――ブラジル系第二世代にいじめ回避戦略を強いる学校の構造的要因 315
第11章 個人化した対処と自発的周辺化の背景――ペルー系の学校経験[角替弘規]
11‐1 問題設定 321
11‐2 ペルー系第二世代のいじめ経験 324
11‐3 個人化するいじめへの対処 329
11‐4 自発的周辺化 332
11‐5 エスニック・コミュニティとの距離、孤立した家族 337
11‐6 小括――いじめ経験をめぐる別の可能性 342
第12章 疎外感の形成と克服の方途――フィリピン系の学校経験[三浦綾希子・額賀美紗子]
12‐1 問題設定 347
12‐2 フィリピン系第二世代が直面する困難経験――疎外感の形成過程 349
12‐2‐1 疎外感の要因として語られる差異
①外見の違い
②コミュニケーションスタイルの違い
12‐2‐2 疎外感を生み出す文脈
12‐3 疎外感を克服する道筋 361
12‐3‐1 海外脱出
12‐3‐2 「やんちゃ系」との仲間集団の形成
12‐3‐3 「まじめ系」との仲間集団の形成
12‐3‐4 多文化的仲間集団の形成
12‐4 小括――差異を認めあう学校づくりと多様な居場所の確保 369
註 372
◆第III部 移民第二世代のジェンダー
第13章 イントロダクション――出身国のジェンダー規範の世代間継承[坪田光平]
13‐1 出身国のジェンダー規範と移民家族への影響 375
13‐2 出身国のジェンダー規範からの解放と本章の課題 377
13‐3 出身国のジェンダー規範継承をめぐる親子関係の様相 380
13‐3‐1 世代間分断型
13‐3‐2 世代間持続型
13‐3‐3 世代間変容型
13‐4 小括――三つのエスニック集団間比較 389
第14章 親子の協和的関係の維持――「働き者」に向かうベトナム系第二世代の女性たち[清水睦美]
14‐1 親子の協和的関係を保持する女性たち――儒教の影響 395
14‐2 役割逆転への向きあい方――母親の権威保持の様相 401
14‐2‐1 世代間持続型(三名)
14‐2‐2 世代間分断型(四名)
14‐2‐3 世代間変容型(六名)
14‐3 小括――ジェンダー規範の継承のゆく先としての「働き者」 411
註 416
第15章 農村家族の教育期待と第二世代の進路形成――中国系の女性たち[坪田光平]
15‐1 中国系移民家族におけるジェンダーと階層 417
15‐2 第二世代女性の進路形成――ジェンダー規範の継承をめぐる三つの世代間関係 420
15‐2‐1 世代間持続型
15‐2‐2 世代間変容型
15‐2‐3 世代間分断型
15‐3 小括――移民第二世代女性のエンパワーメントに向けて 440
第16章 ジェンダー規範の世代間再構築――フィリピン系の女性たち[額賀美紗子]
16‐1 フィリピン人女性に課された「トランスナショナルな家族ケア」 444
16‐2 親子間のエスニック文化継承とジェンダー規範の再構築――三つのパターン 447
16‐2‐1 フィリピン文化の包括的継承(四名)
16‐2‐2 フィリピン文化の選択的継承(一一名)
16‐2‐3 フィリピン文化の非継承(三名)
16‐3 小括――エスニシティとジェンダーの交差性 464
註/附記 468
◆第IV部 移民第二世代のトランスナショナリズム
第17章 イントロダクション――トランスナショナルな社会空間の世代間継承[三浦綾希子]
17‐1 はじめに 471
17‐2 第一世代のトランスナショナリズム 475
17‐3 トランスナショナルな社会空間の世代間継承 477
17‐4 トランスナショナルな社会空間の世代間継承の分岐を促す要因 480
第18章 構築される社会空間――ベトナム系第二世代のトランスナショナリズム[清水睦美]
18‐1 「難民」としての親世代のトランスナショナリズム 486
18‐2 子世代のトランスナショナル実践 491
18‐2‐1 維持型(四名)
18‐2‐2 構築型(七名)
18‐2‐3 消失型(一一名)
18‐2‐4 拡張型(一名)
18‐3 小括――子世代のトランスナショナル実践に影響を及ぼす要因 507
註 510
第19章 国境を越えるキャリア志向――中国系のトランスナショナリズム[坪田光平]
19‐1 トランスナショナルな家族の教育戦略 511
19‐2 中国系移民家族におけるトランスナショナルな教育戦略 513
19‐3 中国系移民第二世代のキャリア志向 520
19‐3‐1 拡張型――グローバルなキャリア志向
19‐3‐2 維持型――二国間にまたがるキャリア志向
19‐3‐3 消失型――ホスト国に根ざしたキャリア志向
19‐4 小括――若者たちのキャリア志向を支えるもの 534
附記 537
第20章 国を越える家族関係の創造――フィリピン系のトランスナショナリズム[三浦綾希子]
20‐1 トランスナショナルな家族で育つフィリピン系第二世代 539
20‐2 第一世代によるトランスナショナルな社会空間の形成 541
20‐3 第二世代のトランスナショナリズム 544
20‐3‐1 維持型
①維持・積極型(七名)
②維持・消極型(十八名)
20‐3‐2 拡張型(三名)
20‐3‐3 消失型(二名)
20‐4 トランスナショナルな社会空間の世代間継承の分岐要因 560
註 563
終章 移民親子の文化変容が照らし出す日本の教育課題[児島明]
終‐1 移民親子の文化変容 566
終‐1‐1 協和的文化変容
終‐1‐2 不協和的文化変容
終‐1‐3 文化変容への協和的抵抗
終‐1‐4 選択的文化変容
終‐1‐5 構築的文化変容
終‐2 エスニック集団間比較――ハイブリッド志向型アイデンティティの形成過程に注目して 575
終‐2‐1 選択的文化変容によるハイブリッド志向――中国系(都市部出身)、ブラジル系、フィリピン系
終‐2‐2 構築的文化変容によるハイブリッド志向――ベトナム系、カンボジア系、中国系(農村出身)、ペルー系
終‐3 学校における「つながり」形成の意味 582
終‐3‐1 資源形勢の場としての学校
終‐3‐2 「つながり」の個人化という陥穽
終‐3‐3 「参加の平等」を保障する学校へ
註 591
補章 量的データからみた移民第二世代
補‐1 問題設定[角替弘規] 593
補‐1‐1 問題関心
補‐1‐2 六つの局面
補‐2 親子の衝突[坪田光平] 601
補‐2‐1 移民二世をめぐる親子の衝突
補‐2‐2 親子の衝突状況
補‐2‐3 親子の衝突プロセスの検討
補‐2‐4 小括――親子の衝突を理解するために
補‐3 言語獲得[清水睦美] 611
補‐3‐1 日本語と母語・母国語の言語獲得の様子
補‐3‐2 二言語獲得の様子
補‐3‐3 二言語獲得の違いと生活経験および学歴・職業との関連
補‐3‐4 バイリンガルと諸要因の関係
補‐3‐5 小括――移民第二世代の言語獲得状況
補‐4 学校経験[角替弘規] 622
補‐4‐1 はじめに
補‐4‐2 移民第二世代の学校経験に対する評価
(1) エスニシティ別に見た学校経験への評価
(2) 性別と世代
(3) 日本語能力
(4) 親の学歴
補‐4‐3 移民第二世代は学校のどのような側面に反応しているのか
(1) 学習意欲と成績
(2) 教員との関係
(3) 友人との関係
補‐4‐4 小括――「とても楽しい」という評価の背後にあるもの
補‐5 大学進学[額賀美紗子] 634
補‐5‐1 移民第二世代の学業達成をめぐる問題
補‐5‐2 大学進学と諸要因の関係――カイ二乗検定
補‐5‐3 小括――移民第二世代の大学進学を促す要因
補‐6 職業観[児島明] 643
補‐6‐1 はじめに
補‐6‐2 調査対象者の就業状況
補‐6‐3 現在の仕事に対する満足度
(1) 来日経験とエスニシティ
(2) 性別と世代
(3) 言語能力
(4) 学校経験
(5) 学歴
(6) 社会関係
補‐6‐4 外国人の職業機会に対するイメージ
(1) 来日経験とエスニシティ
(2) 性別と世代
(3) 言語能力
(4) 学校経験
(5) 学歴
(6) 社会関係
補‐6‐5 小括――移民第二世代の職業観に影響を及ぼす要因
補‐7 第二世代の海外就志向[三浦綾希子] 655
補‐7‐1 移民第二世代のトランスナショナルな将来展望
補‐7‐2 海外就労志向をもつ移民第二世代――クロス集計結果から
補‐7‐3 小括――何が海外就労志向を促すのか
註 664
移民第二世代インタビューリスト [666-671]
参考文献 [672-685]
索引 [686-693]
執筆者紹介 [694-695]
【メモランダム】
・紹介記事ふたつ。
「図書紹介」by佐藤郡衛『教育学研究』2022年89巻2号
清水 睦美、児島 明、角替 弘規、額賀 美紗子、三浦 綾希子、坪田 光平 著『日本社会の移民第二世代 エスニシティ間比較でとらえる「ニューカマー」の子どもたちの今』
by是川夕atじんぶん堂。
「ニューカマー研究」から「移民研究」へ ―移民第二世代の社会適応の分かれ目はどこにあるのか?|じんぶん堂
・目次にある、誤植っぽい箇所。
8‐5‐1 学校文化へとの同化と離脱・抵抗
