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『越境の国際政治――国境を越える人々と国家間関係』(田所昌幸 有斐閣 2018)

著者:田所 昌幸[たどころ・まさゆき](1956-) 国際政治学
装丁:宮川和夫事務所
件名:国際政治
件名:移民・植民
NDLC:A71 
NDC:319 政治 >> 外交問題.国際問題
NDC:334.4 経済 >> 人口.土地.資源 >> 移民問題・難民問題.移民政策・難民政策


越境の国際政治 | 有斐閣


【目次】
目次 [i-iv]


序章 移民と国際政治――問題意識と基礎的事実
1 国境を越える人々, 国家, そして国際秩序 001
  国境, 国家, そして国籍
  人の移動と国家
  人の移動と国家間関係

2 国際人口移動の現状 008
  「移民」 とは誰か
  移民のフロー

3 本書の構想と構成 014
  移民研究の現状
  日本における移民研究
  現代世界における移民
  本書の構成


第1章 人口移動政策と対外関係
1 政策の不調和の類型 022

2 出国規制と国際政治 024
  出国の自由の史的展開
  出国の権利の確立
  人権としての移動の自由
  体制間競争と出国規制――東西ドイツの経験
  常態化する亡命――南北コリア
  人権外交の皮肉――ユダヤ人出国問題
  アメリカとイスラエルソ連
  高度人材の争奪
  アメリカとカナダの場合
  ヨーロッパ諸国の場合
  高度人材の送出国
  頭脳流出の規制
  頭脳流出から頭脳循環に

3 入国規制と国際政治 050
  人口送出と入国規制
  キューバによる戦略的棄民政策
    (1) カマリオカ危機(1965年)
    (2) マリエル危機(1980年)
    (3) ブラセロス危機(1994年)
  戦略的棄民からのエスカレート
  第3次印パ戦争――エスカレートした難民危機
  移民労働力の輸入規制
  移民労働者をめぐる国際レジー
  国際移民レジームの不在
  自国労働者のマーケティング――フィリピンの事例
  ブラセロ・プログラム――米墨間の移民管理の試み
    (1) 米墨国境形成
    (2) 第二次世界大戦下の米墨関係
    (3) 第二次世界大戦後のブラセロ・プログラム
    (4) 批判の高まり
  労働移民をめぐる政治的構図

小括 078


第2章 政策の限界
1 非正規移民 087
  非正規的な人口移動
  非正規移民の現状
  冷戦後の移民政策
  国境管理――アメリカとヨーロッパの例
  国境管理の外部展開
  国境管理の困難さ
  外部委託の限界――スペインとモロッコの例
  内部規制
  強制送還
  合法化
  シジフォス的ジレンマ

2 難民 106
  難民とは誰か
  帝国の解体と難民
  難民概念の拡大
  難民条約
  難民の規模
  認定と保護
  不認定者
  難民審査の外部展開
  途上国に滞留する難民
  難民がとりうる選択肢
  包括的アプローチと国内避難民
小括 127


第3章 国家とそのメンバーシップ
1 旧体制下の国家とそのメンバー 134
  旧体制下の国家
  宗教的共同体と国家
  19世紀以前のパスポート
  生涯不変の忠誠
  外国人が国家のメンバーになるには

2 市民革命と国家のメンバー資格 140
  アメリカ 
  フランス 

3 移動の活発化とメンバー資格の相互調整 148
  開放的国境の時代 
  ドイツ諸連邦での展開 
  人的管轄權の重複をめぐる国際問題――イギリスの国籍制度 
  アメリカの国籍制度 
  アイルランド移民をめぐる米英の対立 
  国籍離脱の自由化
  人的移動と人的管轄権の調和

4 国民国家 158
  イギリスの出入国規制の強化
  アメリカの出入国規制の強化
  フランスの制度展開
  ドイツの制度展開
  フランスとドイツの相違

小話 169


第4章 メンバーの包摂と再生産
1 外国人労働力の受容 177
  戦後西欧諸国の移民労働者
  機能しない帰国奨励

2 永住外国人の権利保障 180
  デニズン――制度化された永住外国人
  参政権の付与状況
  リベラルな国家のジレンマ

3 帰化と重国籍 185
  血統主義か,出生地主義
  冷戦後のバルト三国
  さまざまな帰化要件
  国家の中核的価値とは
  重国籍
  重国籍を認める国の増加

4 社会的統合 197
  同化・隔離
  多文化主義に対する失望
  多文化主義の展開
  難航する社会的統合

小括 203


第5章 在外の同胞と国家 211
1 ディアスポラとは誰か 213
  ディアスポラとは誰か
  犠牲者ディアスポラ
  労働ディアスポラ
  帝国ディアスポラ
  交易ディアスポラ
  領土再編によるディアスポラ

2 在外同胞への関与 221
  関与政策の制度
  関与の目的
  関与の手段

3 ディアスポラにとっての出身国 231
  帰属意識
  ディアスポラの実利

4 ディアスポラと国家間関係 237
  居住国への影響力
  出身国への影響力
  居住国と出身国の政治的関係
  国家とそのメンバーの緩やかな関係
  見捨てられた人々
  領域主権国家秩序の理念型
  領域主権国家秩序からの逸脱
  管轄権の重複

小括 252


終章 日本にとっての国際人口移動 259
1 何が問われているのか 259
  移民のフローと国際政治
  移民のストックと国際政治

2 日本と人口の流出入 263
  日本の歴史における人の移動
  鎖国政策
  明治期の日本移民送出国として
  日本領の拡大
  日本帝国の解体
  戦後の海外移住
  移民受け入れをめぐる議論
  サイドドアの存在

3 人口フローの国際政治と日本 279
  日米移民摩擦
  移民受入国としての日本
  日本を取り巻く人口フロー ――人口移動の戦略的利用,国家の国境管理能力の限界
  大規模な難民にどう対処するか

4 ディアスポラと日本日本からジャパンへ 288
  「日本人」の条件
  社会的統合をどう進めるか
  国際政治上の意味


あとがき(2018年9月 横浜の自宅で 田所 昌幸) [297-299]
引用・参考文献 [301-311]
事項索引 [313-319]
人名索引 [320-321]