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『移民の経済学』(Benjamin Powell[編] 藪下史郎[監訳] 佐藤綾野, 鈴木久美, 中田勇人[訳] 東洋経済新報社 2016//2015)

原題:The Economics of Immigration: Market-Based Approaches, Social Science, and Public Policy (Oxford University Press)
編者:Benjamin W. Powell 経済学。移民研究。
著者:Peter T. Leeson  資本主義研究。
著者:Zachary Gochenour
著者:Alex Nowrasteh  経済史。
著者:Jacob L. Vigdor
著者:Alexandre Padilla
著者:Nicolás Cachanosky
著者:Richard K. Vedder (1940-) 経済史、公共政策。
著者:Herbert Ira London(1939-2018)  保守派の活動家。歌手。
著者:Bryan Caplan 公共経済学など。
著者:Vipul Naik  数学。移民・国境開放政策関連ウェブサイトの創設
監訳:藪下 史郎[やぶした・しろう] [1、2、7、9章、監訳担当]
訳者:佐藤 綾野[さとう・あやの] [4、8章担当]
訳者:鈴木 久美[すずき・くみ] [3、6章担当]
訳者:中田 勇人[なかた・はやと] [5章担当]
装丁:吉住 郷司
装画:Bridgeman Images/amanaimages
件名:移民・植民
NDLC:DC811 経済・産業 >> 経済史・経済事情 >> 人口 >> 移植民
NDC:334.4 経済 >> 人口.土地.資源 >> 移民・難民問題.移民・難民政策


移民の経済学 | 東洋経済STORE


【目次】
コロフォン [ii]
解説――移民政策への警告の書 [iii-viii]
目次 [ix-xiv]


第1章 イントロダクション[Benjamin Powell] 001
1 社会科学 004
2 公共政策 006


第2章 国際労働移動の経済効果[Peter T. Leeson,Zachary Gochenour] 013
1 はじめに 013
2 移民の経済効果 017
  理論
  実証分析結果
    移民受入国生まれの労働者の賃金
    アメリカ人労働者の雇用
3 国外移住者の経済効果 028
  理論
  実証分析の結果
    人的資本
    送金
    貿易
4 国際労働移動のもたらす付加的な経済効果 035
  制度改革
  環境
  都市再開発
5 おわりに 041
注 044


第3章 移民の財政への影響[Alex Nowrasteh] 047
1 はじめに 047
2 動学経済と財政上の効果 050
  将来の税収効果の推計
  将来の政府支出効果の推計
3 出発点としての静学会計モデル 062
4 移民の財政への効果測定、三つの動学的方法 071
  マクロ経済モデル
  世代会計モデル
  純移転モデル
5 不法移民についての注記 084
6 おわりに 084
注 087


第4章 アメリカ移民の市民的・文化的同化政策[Jacob Vigdor] 089
1 はじめに 089
2 なぜ同化が重要なのか 092
3 同化政策の先行研究 096
4 過去と現在の同化の計測 100
5 市民的同化指数 102
6 文化的同化指数  107
7 移民はアメリカの制度を強化するのか、それとも弱体化するのか 112
8 同化と移民制度改革 117
9 おわりに 120
注 121


第5章 雇用ビザ:国際比較[Alexandre Padilla,Nicolás Cachanosky] 123
1 はじめに 123
2 世界各国の労働移民:統計 126
  移民のストックとフロー
  移民の雇用
3 政策的背景:世界各国の就労ビザ 134
  移民政策と高技能移民
  需要主導システム
  供給主導システム
  移民政策と低技能移民
  1974年以前の出稼ぎ労働者制度
    アメリカのブラセロ・プログラム
  現代の制度
    アメリ
    他のOECD諸国
4 世界各国の雇用ビザの評価 149
  移民の非中立性
  移民政策の比較
  各国は目標をどの程度達成しているのか
5 おわりに 159
注 161


第6章 穏当な移民改革案[Richard K. Vedder] 177
1 はじめに 177
2 移民政策:ルールよりも市場アプローチで 179
3 市場に基づく移民規制の長所 184
4 市場アプローチに対する批判 190
5 不法移民政策:過去と未来 192
6 規制自由化の他のアプローチ 201
  市場による代替案
  市場によらない代替案
7 移民政策の3原則:思いやり、相互利益、成長指向 206
注 207


第7章 移民の将来:自由化と同化への道[Herbert London] 209
1 はじめに 209
2 現在の不法移民に何をなすべきか 211
3 包括的改革は必要だろうか 212
4 高技能移民 216
5 低技能労働者の大量移民問題 218
6 大量移民の評価と自由市場 223
注 228


第8章 国境の開放化に関する急進的な見解[Bryan Caplan,Vipul Naik] 229
1 はじめに 229
2 世界は開かれた国境からほど遠い 230
3 国境の開放化はどのように世界を変えるのか 236
  グローバルな生産の効果
  世界的貧困と不平等に対する効果
  貧困と不平等の可視化に関する効果
  政府予算に対する効果
  犯罪に対する効果
  政治に対する効果
4 開放された国境:道徳的な合意 249
  国境の開放に関する功利主義からの論拠
  国境の開放に関する効率主義からの論拠
  国境の開放に関する平等主義からの論拠
  国境の開放に関する人間の潜在能力アプローチからの論拠
  国境の開放に関する自由主義者の論拠
  国境の開放に関する能力主義からの論拠
  国境の開放に関するキリスト教の場合
  国境の開放に関する市民権論者(Citizenist)の場合
5 反対論に対する反論 257
  国境の開放はサンプルから大きく離れている
  私は今でもXについて真剣に心配している
  鍵穴的解決法は非現実的である
  我々は予防的原則(Precautionary Principle)を適用すべきか
  なぜ国境を開放する国がないのか
6 おわりに 265
注 266


第9章 結論:代わりとなる政策的視点[Benjamin Powell] 279
1 はじめに  279
2 移民研究の経済学者の政策的見解 283
  移民拡大に批判的な学者
    ジョージ・ボーシャス(George J. Borjas)
    ポール・コリア―
    ヴィクター・デイビス・ハンソン(Victor Davis Hanson
  移民拡大を支持する学者
    ゴードン・ハンソン
    ラント・プリチェット
    マイケル・クレメンス
3 おわりに 303
注 309


謝辞[Benjamin Powell] [311-313]
参考文献 [7-35] ([343-315])
索引 [1-6] ([344-349])
著者紹介  [350-351]
監訳者・訳者紹介 [352]






【メモランダム】
・原書の構成

01 Benjamin Powell:Introduction
02 Peter T. Leeson & Zachary Gochenour:The Economic Effects of International Labor Mobility
03 Alex Nowrasteh:The Fiscal Impact of Immigration
04 Jacob Vigdor:The Civic and Cultural Assimilation of Immigrants to the United States
05 Alexandre Padilla & Nicolas Cachanosky:Employment Visas: An International Comparison
06 Richard K. Vedder:Immigration Reform: A Modest Proposal
07 Herbert London:Immigration's Future: A Pathway to Legalization and Assimilation
08 Bryan Caplan & Vipul Naik:A Radical Case for Open Borders
09 Benjamin Powell:Conclusion: Alternative Policy Perspectives

文化人類学者の池田光穂大阪大学)のサイトから
 https://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/16_Economics_Immigre.html
 移民の経済人類学研究ガイド