原題:The Economics of Immigration: Market-Based Approaches, Social Science, and Public Policy (Oxford University Press)
編者:Benjamin W. Powell 経済学。移民研究。
著者:Peter T. Leeson 資本主義研究。
著者:Zachary Gochenour
著者:Alex Nowrasteh 経済史。
著者:Jacob L. Vigdor
著者:Alexandre Padilla
著者:Nicolás Cachanosky
著者:Richard K. Vedder (1940-) 経済史、公共政策。
著者:Herbert Ira London(1939-2018) 保守派の活動家。歌手。
著者:Bryan Caplan 公共経済学など。
著者:Vipul Naik 数学。移民・国境開放政策関連ウェブサイトの創設
監訳:藪下 史郎[やぶした・しろう] [1、2、7、9章、監訳担当]
訳者:佐藤 綾野[さとう・あやの] [4、8章担当]
訳者:鈴木 久美[すずき・くみ] [3、6章担当]
訳者:中田 勇人[なかた・はやと] [5章担当]
装丁:吉住 郷司
装画:Bridgeman Images/amanaimages
件名:移民・植民
NDLC:DC811 経済・産業 >> 経済史・経済事情 >> 人口 >> 移植民
NDC:334.4 経済 >> 人口.土地.資源 >> 移民・難民問題.移民・難民政策
【目次】
コロフォン [ii]
解説――移民政策への警告の書 [iii-viii]
目次 [ix-xiv]
第1章 イントロダクション[Benjamin Powell] 001
1 社会科学 004
2 公共政策 006
第2章 国際労働移動の経済効果[Peter T. Leeson,Zachary Gochenour] 013
1 はじめに 013
2 移民の経済効果 017
理論
実証分析結果
移民受入国生まれの労働者の賃金
アメリカ人労働者の雇用
3 国外移住者の経済効果 028
理論
実証分析の結果
人的資本
送金
貿易
4 国際労働移動のもたらす付加的な経済効果 035
制度改革
環境
都市再開発
5 おわりに 041
注 044
第3章 移民の財政への影響[Alex Nowrasteh] 047
1 はじめに 047
2 動学経済と財政上の効果 050
将来の税収効果の推計
将来の政府支出効果の推計
3 出発点としての静学会計モデル 062
4 移民の財政への効果測定、三つの動学的方法 071
マクロ経済モデル
世代会計モデル
純移転モデル
5 不法移民についての注記 084
6 おわりに 084
注 087
第4章 アメリカ移民の市民的・文化的同化政策[Jacob Vigdor] 089
1 はじめに 089
2 なぜ同化が重要なのか 092
3 同化政策の先行研究 096
4 過去と現在の同化の計測 100
5 市民的同化指数 102
6 文化的同化指数 107
7 移民はアメリカの制度を強化するのか、それとも弱体化するのか 112
8 同化と移民制度改革 117
9 おわりに 120
注 121
第5章 雇用ビザ:国際比較[Alexandre Padilla,Nicolás Cachanosky] 123
1 はじめに 123
2 世界各国の労働移民:統計 126
移民のストックとフロー
移民の雇用
3 政策的背景:世界各国の就労ビザ 134
移民政策と高技能移民
需要主導システム
供給主導システム
移民政策と低技能移民
1974年以前の出稼ぎ労働者制度
アメリカのブラセロ・プログラム
現代の制度
アメリカ
他のOECD諸国
4 世界各国の雇用ビザの評価 149
移民の非中立性
移民政策の比較
各国は目標をどの程度達成しているのか
5 おわりに 159
注 161
第6章 穏当な移民改革案[Richard K. Vedder] 177
1 はじめに 177
2 移民政策:ルールよりも市場アプローチで 179
3 市場に基づく移民規制の長所 184
4 市場アプローチに対する批判 190
5 不法移民政策:過去と未来 192
6 規制自由化の他のアプローチ 201
市場による代替案
市場によらない代替案
7 移民政策の3原則:思いやり、相互利益、成長指向 206
注 207
第7章 移民の将来:自由化と同化への道[Herbert London] 209
1 はじめに 209
2 現在の不法移民に何をなすべきか 211
3 包括的改革は必要だろうか 212
4 高技能移民 216
5 低技能労働者の大量移民問題 218
6 大量移民の評価と自由市場 223
注 228
第8章 国境の開放化に関する急進的な見解[Bryan Caplan,Vipul Naik] 229
1 はじめに 229
2 世界は開かれた国境からほど遠い 230
3 国境の開放化はどのように世界を変えるのか 236
グローバルな生産の効果
世界的貧困と不平等に対する効果
貧困と不平等の可視化に関する効果
政府予算に対する効果
犯罪に対する効果
政治に対する効果
4 開放された国境:道徳的な合意 249
国境の開放に関する功利主義からの論拠
国境の開放に関する効率主義からの論拠
国境の開放に関する平等主義からの論拠
国境の開放に関する人間の潜在能力アプローチからの論拠
国境の開放に関する自由主義者の論拠
国境の開放に関する能力主義からの論拠
国境の開放に関するキリスト教の場合
国境の開放に関する市民権論者(Citizenist)の場合
5 反対論に対する反論 257
国境の開放はサンプルから大きく離れている
私は今でもXについて真剣に心配している
鍵穴的解決法は非現実的である
我々は予防的原則(Precautionary Principle)を適用すべきか
なぜ国境を開放する国がないのか
6 おわりに 265
注 266
第9章 結論:代わりとなる政策的視点[Benjamin Powell] 279
1 はじめに 279
2 移民研究の経済学者の政策的見解 283
移民拡大に批判的な学者
ジョージ・ボーシャス(George J. Borjas)
ポール・コリア―
ヴィクター・デイビス・ハンソン(Victor Davis Hanson)
移民拡大を支持する学者
ゴードン・ハンソン
ラント・プリチェット
マイケル・クレメンス
3 おわりに 303
注 309
謝辞[Benjamin Powell] [311-313]
参考文献 [7-35] ([343-315])
索引 [1-6] ([344-349])
著者紹介 [350-351]
監訳者・訳者紹介 [352]
【メモランダム】
・原書の構成
01 Benjamin Powell:Introduction
02 Peter T. Leeson & Zachary Gochenour:The Economic Effects of International Labor Mobility
03 Alex Nowrasteh:The Fiscal Impact of Immigration
04 Jacob Vigdor:The Civic and Cultural Assimilation of Immigrants to the United States
05 Alexandre Padilla & Nicolas Cachanosky:Employment Visas: An International Comparison
06 Richard K. Vedder:Immigration Reform: A Modest Proposal
07 Herbert London:Immigration's Future: A Pathway to Legalization and Assimilation
08 Bryan Caplan & Vipul Naik:A Radical Case for Open Borders
09 Benjamin Powell:Conclusion: Alternative Policy Perspectives
・文化人類学者の池田光穂(大阪大学)のサイトから
https://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/16_Economics_Immigre.html
移民の経済人類学研究ガイド