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『懐疑主義の勧め――信頼せよ、されど検証せよ』(Pippa Norris[著] 山﨑聖子[訳] 勁草書房 2023//2022)

原題:In Praise of Skepticism: Trust but Verify (Oxford University Press, 2022)
著者:Pippa Norris  比較政治学
訳者:山﨑 聖子[やまざき・せいこ] 社会調査。異文化理解、異文化マネジメント。電通総研
装丁:佐藤 博
NDC:311.1
備考:分類が難しい。価値観調査の研究は一般に社会学ないし社会心理学に収めらることが多いが、本書の著者は政治学で、訳者は法学出身。NDLは本書を[310 政治]に分類している。


懐疑主義の勧め - 株式会社 勁草書房


【目次】
序文と謝辞 [i-iii]
目次 [iv-v]


第1部 はじめに

第1章 信頼の二面性
 I 判断の類型 005

 II 懐疑的な信頼性判断 013

 III 本書の構成 017
  理論的枠組み
    調査データ
    信頼の測定
    信頼性試験
  何が信頼関係を説明するのか
    文化的価値と社会的信頼
    有能性
  懐疑主義の勧め


第2章 懐疑的信頼の一般理論
 I 信頼の起源に関する議論 030
  信頼しやすい人びと
  心理学の説明への反論
  それとも、信頼しやすい社会文化なのか
  あるいは、エージェンシーのパフォーマンスによるのか

 II 懐疑的信頼の理論 042
  信頼性判断における誤りの判定
  内的整合性
  外的整合性
  信頼性評価の誤り

 III 媒介条件 050
  認知能力と教育
  開かれた社会における表現の自由
  文化の遅滞


第3章 エビデンス
 I 信頼の理解に向けた各種手法 058
  実験方法の設計
  比較の枠組み
  情報環境
  政治体制の類型
  信頼の測定
  社会的信頼
  機関・組織への信認[confidence]
  懐疑的な信頼性判断概念の適用
  比較の枠組みと対象の選定

 II 信憑性の検証 086
  リスト実験

 III 結論 095


第2部 何が信頼を生み出すのか

第4章 世界的な信頼動向の比較
 I 信頼動向に関する議論 102
  1960~70年代における統治能力の危機?
  1990年代には社会関係資本も政府への信頼も減退?
  不信の高まりがここ10年間で権威主義ポピュリズムを加速させたのか
  動向の解釈

 II 世界的な信頼動向・パターンに関するエビデンス比較 114
  社会的信頼
  市民社会機関:メディアと宗教団体
  国家治安機関
  国家統治機関
  世界的統治を担う国際機関

 III 信頼に関係する社会人口統計学的属性 133

 IV 結論 138


第5章 有能性
 I 信頼と信頼性に関するパフォーマンス理論 144
  パフォーマンス・信頼理論における媒介条件
    開かれた社会と閉ざされた社会
    伝統的な文化的態度
    認知能力と教育

 II 信頼と家計状況 150

 III 政府の有能性と信頼性 154
  経済成長
  失業

 IV 結論と考察 170


第6章 清廉性と公平性
 I エージェンシーの説明責任はなぜ重要なのか 175

 II 政府の質についての主観的認識と信頼 178

 III 信頼に値する統治についての客観的指標 182

 IV 軽信的信頼と冷笑的不信はなぜ問題なのか:コロナ禍の事例 190

 V 結論と考察 199


第3部 結論

第7章 懐疑主義の勧め
 I 信頼の恩恵に関する従来の見解 208
  地域社会での社会的信頼
  中央政府に対する政治的冷笑主義
  国家間の国際的信頼

 II 概念的・理論的枠組みの修正 215
  懐疑的な信頼性判断における考慮事項
  評判
  保護措置

 III 実証的発見 224

 IV 自由民主主義への含意 231


注釈 [241-278]
訳者あとがき(2023年8月) [279-285]
参考文献 [287-310]
索引 [311-314]



【図表一覧】
図2.1 懐疑的な信頼性判断の経験則モデル 045

表3.1 開かれた社会と閉ざされた社会の分類 066-067
表3.2 政治体制による分類 068
表3.3 信頼の側面 073
表3.4 信頼尺度間の相関 074
図3.1 懐疑的信頼を見極めるステップ 078
図3.2 パフォーマンス指標の類型 079
図3.3 EVS[European Values Study]とWVS[World Values Survey]で網羅してきた社会 082
図3.4 自由民主主義と表現の自由 082
表3.5 TrustGov調査を実施した権威主義国家の体制と指導者 083
表3.6 TrustGovで選定された権威主義国家の特徴 084
図3.5 TrustGov調査を実施した権威主義国家における自由民主主義の動向 085
図3.6 機関への信頼・信認に関する調査指標の相関 087
表3.7 直接質問票による各国元首への信頼 091
表3.8 回答バイアスの推定値 093

図4.1 社会的信頼の動向 115
図4.2 世界における社会的信頼の類型別分布 119
図4.3 新聞・雑誌に対する信認の動向 122
図4.4 宗教団体に対する信認の動向 125
図4.5 警察と裁判所に対する信認の動向 127
図4.6 政党に対する信認の動向 129
図4.7 政府に対する信認の動向 130
図4.8 国連に対する信認の動向 132
図4.9 エージェントやエージェンシーに対する信頼と信認 133
表4.1 信頼の6側面と社会人口統計学的属性との関係 135

表5.1 家計状況と政府への信頼 153
表5.2 開発指標と政府への信頼 157
表5.3 教育水準を加味した場合の開発指標と政府への信頼 160
図5.1 経済成長率と政府に対する信頼 161
図5.2 失業率と政府に対する信頼 165
図5.3 発展・開発と政府に対する信頼 167
図5.4 経済的平等と政府に対する信頼 168
図5.5 教育と政府に対する信頼 169

表6.1 統治の質についての認識と政府への信頼 180-181
表6.2 閉ざされた社会での信頼に関係する基準 183
表6.3 統治の質と社会レベルでの政府への信頼 185
表6.4 統治の質と社会レベルでの政府への信頼(教育水準別) 187
図6.1 グッドガバナンスと政府への信頼 188
図6.2 自由民主主義と政府への信頼 189
図7.1 情報の自由と政府に対する信頼 234