著者:菅野 覚明[かんの・かくみょう](1956-) 日本倫理思想史。曹洞宗僧侶。
『神道の逆襲』(菅野 覚明):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部
【目次】
はじめに [003-005]
目次 [006-009]
第一章 神さまがやって来た 011
神さまはお客さま
神のあらわれ
外部から来る者
祭祀の力
風景の裏側
神の定義
神道をどうとらえるか
第二章 神道教説の発生 047
二つの大神宮
神道五部書
天皇系譜の裏ルート
幽契の構造
第三章 神国日本 065
日本は何の国?
「神国」の用例
神を祭る国
武によっては成りがたし
神の国の真のすがた
乱から治への反転
第四章 正直の頭に神やどる 091
正直爺さんは良い人か
神に愛される者
無分別と正直
正直の託宣
左の物は右に移さず
子どもの目は正直
第五章 我祭る、ゆえに我あり 113
祭祀から宗教へ
神道界の怪物、吉田兼倶
元本宗源唯一神道
究極神・国常立尊
形而上学としての神代紀
我祭る、ゆえに我あり
吉田神道の儀礼
我即神の行法
第六章 神儒一致の神道 143
上下秩序と神道
儒学者山崎闇斎
朱子学の理論
究理と持敬
心身一致の工夫
敬は臣下の道
神を迎える心身
第七章 神道の宗源は土金にあり 169
土金の伝授
神道の道徳化
君臣合体守中の道
日本という心身
猿田彦神の教え
聖人としての天照大神
景色の裏側の道徳
第八章 危ない私と日本 195
歌と祭り
私情の発見
『万葉集』の理想世界
高く直き心
漢意批判
「いづ」(武)と「にぎび」(和)
素戔鳴的人間像
第九章 人はなぜ泣くのか 217
泣き叫ぶ子ども
本居宣長の物のあわれ論
物語としての思想
一生のまこと
真実在と黄泉国
形見としての世界
亡き母を求めて
第十章 魂の行方 247
死者はどこへ行くか
平田篤胤の神道説
伊邪那美は生きていた
火のケガレ
幽冥界と大国主命
死後の幸福
幽冥界のありか
子どもを大切にする思想
結び 神さまの現在 271
神々の近代
鉄腕アトムと『ひょっこりひょうたん島』