著者:細見 和之[ほそみ・かずゆき] ドイツ思想(Theodor W. Adornoの研究)、比較文学。詩人。
シリーズ:思考のフロンティア;
NDC:141.93 普通心理学.心理各論 >> 個性.差異心理学 >> 人格[パーソナリティ].性格:性格学,性格検査
NDC:902.05 文学史.文学思想史 >> 近代
NDC:904 文学 >> 論文集.評論集.講演集
件名:自我
件名:文学
件名:アイデンティティ(心理学)
件名:Primo Levi Paul Celan 金時鐘
【目次】
目次 [iii-vi]
はじめに [vii-viii]
I アイデンティティの諸相 001
自我論とそれをはみ出すもの 身体という受動性 アイデンティティの相剋 記憶とアイデンティティ 模倣と表現 ディアスポラと近・現代
II 記憶という他者,言語という他者 019
第01章 引き裂かれたアイデンティティ――プリーモ・レーヴィをめぐって 019
1 悪い知らせを届けるカラス 020
レーヴィの邦訳作品 レーヴィの「私の家」 「カラスの歌」
2 レーヴィのアウシュヴィッツ体験 030
アウシュヴィッツという「地獄」 日常としてのアウシュヴィッツ 「溺れるものと助かるもの」 交替する夢と現実
3 ダンテの『神曲』と「シェマー・イスラエル」 040
オデュッセウスの歌 キリスト教と反ユダヤ主義 「シェマー・イスラエル」
第02章 投壜通信のゆくえ――パウル・ツェランとプリーモ・レーヴィ 053
チェルノヴィッツという町 ツェランとドイツ語 投壜通信としての詩 レーヴィとツェラン
第03章 他者の言語を生きるということ――金時鐘をめぐって 067
1 クレメンタインの歌 068
文学学校と金時鐘 「それが詩なんだ!」 金時鐘の植民地体験 ツェランと金時鐘
2 金時鐘の表現=文体にそくして 083
日本語による日本語への報復 日本の戦後詩における金時鐘 『猪飼野詩集』と長篇詩『新潟』 1980年5月,光州 詩集『光州詩片』
3 抒情の他者と他なる抒情 098
日本語を化石化すること (1)「在日朝鮮人語」を求めて (2)幼年期の夢 (3)リリシズムの戦い ふたたびツェランと金時鐘,そしてわれわれ テロリズムとシニシズムを超えるもの 50年のちに
III 基本文献案内 113
あとがき(1999年8月16日 細見和之) [119-121]