著者:中村 一成(1969-) ジャーナリスト。
件名:国籍法
件名:朝鮮人 (日本在留)--伝記
件名:人種差別--日本--昭和時代
NDC:316.81 国家と個人・宗教・民族 >> 民族・人種問題.民族運動.民族政策
【目次】
まえがき [v-ix]
目次 [xi]
1 「国民国家」の捨て子 高史明 001
「朝鮮語のできない朝鮮人」 003
すれ違う親子の言葉 006
一六歳での学び直し 008
言葉をもたない人間への共感 009
金天三 012
八月一五日 014
鉄格子の前で 018
武装闘争 022
善と悪 025
路線転換の人柱 027
土と生きる者たちの「思想」 030
文学との出合い 033
親鸞との対話 035
2 民族教育への尽きぬ思い 朴鐘鳴 041
ゴロツキ生活 043
解放 047
転機 049
阪神教育闘争 053
政治犯たちの信念 057
武装闘争路線への違和感 060
教員生活 064
自らの生皮を剥ぐ痛み 068
民族と祖国 069
3 最後の『ヂンダレ』残党 鄭仁 073
猪飼野の路地 076
源流としての貧困と差別 078
就職活動 082
『ヂンダレ』との出合い 085
『ヂンダレ』の同胞たち 087
編集長としての手腕 091
詩とは何か 093
流民の記憶 096
「ヂンダレ論争」 100
『カリオン』のたたかい 102
生きる縁 106
揺れ動く故郷 109
4 子どもたちに民族の心を 朴正恵 113
基地の町 116
官憲の弾圧のもとで 119
活動家の家庭 122
国籍の離脱 125
民族学級 128
“ろうごくのかぎ”としての言葉 131
ソンセンニムを返せ! 134
子どもたちとの対話 137
語られなかった母への想い 140
未踏の地 142
5 在日朝鮮人被爆者の解けぬ怒り 李実根 147
「廣島」と「ヒロシマ」 150
焼野原 152
解放 156
逃走犯 158
ヤクザ活動家 162
塀の内と外 164
帰国事業から朝鮮人被爆者救援活動へ 168
「日本国民の悲劇」 171
訪朝 175
宙に浮く言葉 178
6 文学は政治を凌駕する 金石範 181
「喪失」という原点 184
「祝いの地」 187
朝鮮籍という「譲れぬ一線」 188
『火山島』をめぐる討論 192
死者に正義を還す 195
究極の自由 198
出合いと別れ 202
密入国者 206
『三千里』 211
政治と文学をめぐる論争 214
統一祖国のヴィジョン 217
あとがき(二〇一六年一二月九日 中村一成) [219-223]
参考文献 [224-225]