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『ルポ 思想としての朝鮮籍』(中村一成 岩波書店 2017)

著者:中村 一成(1969-) ジャーナリスト。
件名:国籍法
件名:朝鮮人 (日本在留)--伝記
件名:人種差別--日本--昭和時代
NDC:316.81 国家と個人・宗教・民族 >> 民族・人種問題.民族運動.民族政策


ルポ 思想としての朝鮮籍 - 岩波書店


【目次】
まえがき [v-ix]
目次 [xi]


1 「国民国家」の捨て子 高史明 001
  「朝鮮語のできない朝鮮人」 003
  すれ違う親子の言葉 006
  一六歳での学び直し 008
  言葉をもたない人間への共感 009  
  金天三 012
  八月一五日 014
  鉄格子の前で 018
  武装闘争 022
  善と悪 025
  路線転換の人柱 027
  土と生きる者たちの「思想」 030
  文学との出合い 033
  親鸞との対話 035


2 民族教育への尽きぬ思い 朴鐘鳴 041
  ゴロツキ生活 043
  解放 047
  転機 049
  阪神教育闘争 053
  政治犯たちの信念 057
  武装闘争路線への違和感 060
  教員生活 064
  自らの生皮を剥ぐ痛み 068
  民族と祖国 069


3 最後の『ヂンダレ』残党 鄭仁 073
  猪飼野の路地 076
  源流としての貧困と差別 078
  就職活動 082
  『ヂンダレ』との出合い 085
  『ヂンダレ』の同胞たち 087
  編集長としての手腕 091
  詩とは何か 093
  流民の記憶 096
  「ヂンダレ論争」 100
  『カリオン』のたたかい 102
  生きる縁 106
  揺れ動く故郷 109


4 子どもたちに民族の心を 朴正恵 113
  基地の町 116
  官憲の弾圧のもとで 119
  活動家の家庭 122
  国籍の離脱 125
  民族学級 128
  “ろうごくのかぎ”としての言葉 131
  ソンセンニムを返せ! 134
  子どもたちとの対話 137
  語られなかった母への想い 140
  未踏の地 142


5 在日朝鮮人被爆者の解けぬ怒り 李実根 147
  「廣島」と「ヒロシマ」 150
  焼野原 152
  解放 156
  逃走犯 158
  ヤクザ活動家 162
  塀の内と外 164
  帰国事業から朝鮮人被爆者救援活動へ 168
  「日本国民の悲劇」 171
  訪朝 175
  宙に浮く言葉 178


6 文学は政治を凌駕する 金石範 181
  「喪失」という原点 184
  「祝いの地」 187
  朝鮮籍という「譲れぬ一線」 188
  『火山島』をめぐる討論 192
  死者に正義を還す 195
  究極の自由 198
  出合いと別れ 202
  密入国者 206
  『三千里』 211
  政治と文学をめぐる論争 214
  統一祖国のヴィジョン 217


あとがき(二〇一六年一二月九日 中村一成) [219-223]
参考文献 [224-225]