著者:姜 尚中[かん・さんじゅん] (1950-) 政治思想史。評論。
シリーズ:思考のフロンティア
NDC:311.3 政治学.政治思想 >> 国粋主義.ナショナリズム.民族主義
備考:内容を表す書名としては『國體』であるべきだし、表紙に併記する英題も Kokutai とするべき。
2018年に文庫化。タイトルは改められなかった。
『ナショナリズム』(姜尚中):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部
【目次】
はじめに [iii-x]
目次 [xi-xii]
I ナショナリズムの近代
1 ナショナリズム,近代の「病い」か「救済」か 001
2 〈自然〉と〈作為〉のあいだ 011
3 ナショナル・アイデンティティとナショナル・ヒストリー 017
II 「国体」ナショナリズムの思想とその変容
第1章 基本的な視座 023
第2章 「国体」思想のアルケオロジー 039
1 「日本という内部」の語り 039
2 政治と美のデュアリズム 044
3 繰り返される伝統=自然への回帰 049
第3章 「国体」の近代 054
1 作為的〈自然〉としての「国体」 054
2 「ココロ主義」と「天皇の軍隊」 060
3 「憲法/(教育)勅語」体系としての「国体」 067
第4章 「国体」の弁証法 074
1 「国体の本義」と「空疎さ」のナショナリズム 074
2 「国体」の境界と変容 083
第5章 戦後「国体」のパラドクス 088
1 戦後の原像と「斬絶/連続」のパラドクス 088
2 「談合体制」としての戦後「国体」 095
3 「国体」の成熟と喪失 099
和辻哲郎/南原繁/江藤淳/丸山眞男
むすびにかえて 147
III 基本文献案内 157
【メモランダム】
・同じ著者による『反ナショナリズム』(教育史料科出版会 2003年)という本がある(のちに講談社+α文庫)。しかしこちらは、やや雑多な評論集で本書との関係もない。そしてこちらもタイトルが曖昧すぎる。