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『ナショナリズム〈思考のフロンティア〉』(姜尚中 岩波書店 2001)

著者:姜 尚中[かん・さんじゅん] (1950-) 政治思想史。評論。
シリーズ:思考のフロンティア
NDC:311.3 政治学.政治思想 >> 国粋主義ナショナリズム民族主義
備考:内容を表す書名としては『國體』であるべきだし、表紙に併記する英題も Kokutai とするべき。


ナショナリズム - 岩波書店


 2018年に文庫化。タイトルは改められなかった。
『ナショナリズム』(姜尚中):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部



【目次】
はじめに [iii-x]
目次 [xi-xii]


I ナショナリズムの近代
  1 ナショナリズム,近代の「病い」か「救済」か 001
  2 〈自然〉と〈作為〉のあいだ 011
  3 ナショナル・アイデンティティとナショナル・ヒストリー 017


II 「国体」ナショナリズムの思想とその変容 

第1章 基本的な視座 023


第2章 「国体」思想のアルケオロジー 039
  1 「日本という内部」の語り 039
  2 政治と美のデュアリズム 044
  3 繰り返される伝統=自然への回帰 049


第3章 「国体」の近代 054
  1 作為的〈自然〉としての「国体」 054
  2 「ココロ主義」と「天皇の軍隊」 060
  3 「憲法/(教育)勅語」体系としての「国体」 067


第4章 「国体」の弁証法 074
  1 「国体の本義」と「空疎さ」のナショナリズム 074
  2 「国体」の境界と変容 083


第5章 戦後「国体」のパラドクス 088
  1 戦後の原像と「斬絶/連続」のパラドクス 088
  2 「談合体制」としての戦後「国体」 095
  3 「国体」の成熟と喪失 099
    和辻哲郎南原繁江藤淳丸山眞男


むすびにかえて 147


III 基本文献案内 157






【メモランダム】
・同じ著者による『反ナショナリズム』(教育史料科出版会 2003年)という本がある(のちに講談社+α文庫)。しかしこちらは、やや雑多な評論集で本書との関係もない。そしてこちらもタイトルが曖昧すぎる。

『反ナショナリズム』(姜 尚中):講談社+α文庫|講談社BOOK倶楽部