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『わかったつもり――読解力がつかない本当の原因』(西林克彦 光文社新書 2005)

著者:西林 克彦[にしばやし・かつひこ](1944-) 教育学。
件名:学習心理学
件名:学習法
件名:国語科
NDLC:FA33
NDC:371.4 教育学.教育思想 >> 教育心理学.教育的環境学


わかったつもり 西林克彦 | 光文社新書 | 光文社


【目次】
はじめに [003-005]
目次 [006-010]


第1章 「読み」が深まらないのはなぜか? 011
1. 短い物語を読む
2. 「わからない」と「わかる」と「よりわかる」
  「読み」の深まりをもたらすもの
  無意識のうちに知識を使っている
3. 「わかったつもり」という困った状態
  「もっとわかりたい」と思わなかった理由
  「わかった」状態はひとつの安定状態


第2章 「読み」における文脈のはたらき 043
1. 文脈がわからないと「わからない」
  文法も単語もわかるのに……
  スキーマ
  活性化
  文脈
2. 文脈による意味の引き出し
  「わかる」と「引き出した意味」
  「部分の記述」と「文脈」と「引き出された意味」
3. 文脈の積極的活用
  「わかったつもり」と文脈
  「個体識別」という文脈
  「読み」に貢献しない文脈もある


第3章 これが「わかったつもり」だ 077
1. 「全体の雰囲気」という魔物(その1)
  安定状態は「停滞」状態
  長文を読む
  捏造された回答
2. 「全体の雰囲気」という魔物(その2)
  段落間の構造
  簡単に読み違えを誘発
3. 「わかったつもり」の手強さ


第4章 さまざまな「わかったつもり」 121
1. 「わかったつもり」の“犯人”たち
  間違っているのになぜ「わかったつもり」でいられるのか
  「齟齬を設定する」ということ
  文脈の侵入
  「間違っている」わかったつもり
  部分が読めていない
2. 文脈の魔力
  「結果から」というわかったつもり
  「最初から」というわかったつもり
  「いろいろ」というわかったつもり
  「書かれていないこと」を考えるには
3. ステレオタイプスキーマ
  スキーマのより強力な使われ方
  物語スキーマ
  「善きもの」の魔力
  「無難」というものの魔力
  「当たり障りのない」スキーマ


第5章 「わかったつもり」の壊し方 167
1. 「わかったつもり」からの脱出 
  「わかったつもり」状態を認識する
  「魔物」の存在を見極める
  「きれいごと」には要注意
  文脈の効果を再考する
  終わりなき探求
2. 解釈の自由と制約 
  より緊密な関連
  客観的な事実による緊密化
  想定による緊密化
  整合性ということ
  「正しさ」のワナ
3. 試験問題を解いてみる
  大学入試センター試験の問題
  国語教育に対するひとつの提案
4. まとめ


引用文献など [213]