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『社会的な身体――振る舞い・運動・お笑い・ゲーム』(荻上チキ 講談社現代新書 2009)

著者:荻上 チキ[おぎうえ・ちき] (1981-)


『社会的な身体-振る舞い・運動・お笑い・ゲーム』(荻上 チキ):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部


【目次】
はじめに [003-006]
目次 [007-010]


第1章 有害メディア論の歴史と社会的身体の構築 011
  有害メディア論の構造
  ソクラテスの文字批判
  小説がバッシングされた時代
  紙芝居批判と「教育紙芝居」の登場
  テレビ批判に見る批判の二パターン
  「自転車に乗る女子」批判と「野球害毒説」の共通性
  「教育談義」に招き入れられるメディア
  メディア浸透の四段階仮説
  たまごっちとポケベルをめぐる議論はなんだったのか
  ニューメディアの登場と社会的身体の組み替え
  作り出された社会的身体をめぐる係争
  メディアによる身体への要求


有害メディア論十則 053


第2章 社会的身体の現在――大きなメディアと小さなメディア 055
  環境と身体
  「身体拡張キット」としてのケータイとパソコン
  使い分けられる身体
  ケータイを身体化する子どもたちをめぐる二重の不安
  「小さなメディア」時代の過剰なリテラシー要求
  マスコミを「強化」するマスコミ批判
  「メディアに騙されない」ことをめぐる闘争
  表徴からコピーへ
  私たちはテレビを求め、加えてウェブを求めた


ノート 「情報思想」の更新のために 094
  「形式/内容」の議論が見落としているもの
  「社会的身体」の概念を導入して見えてくるもの
  単純化された社会モデルの落とし穴
  メディアは思想を作り出す


第3章 お笑い文化と「振る舞い」 113
  「役割モデル」と「振る舞いモデル」
  「キャラみせ」が主流になった〇〇年代の「お笑い」
  「キャラ要素」と「バトル要素」の先鋭化
  「お笑い」芸人の世代区分
  視聴者と芸人の関係の時代変化
  「どっきりのどっきり」に見るテレビ空間の成熟度
  振る舞いモデルとしての「一発屋
  ワイプ画面で試みる「お約束の共有」
  ニコニコ動画と振る舞いの連鎖


第4章 ゲーム性と身体化の快楽 161
  メディアズ・ハイ
  「ゲーム性」と快楽
  身体化の快楽
  「毎日WaiWai騒動」に見るカスケード現象
  「祭り」に参加する三種類のプレイヤー
  「国籍法騒動」とカスケードの政治力
  グーグルSVと「操作性の快楽」の二面性
  ポスト社会運動を担う「行為体」
  ポスト社会運動と身体のゆくえ


主要参考文献 [205-206]
謝辞(二〇〇九年五月 荻上チキ) [207-209]