contents memorandum はてな

目次とメモを置いとく場

『ヒトは環境を壊す動物である』(小田亮 ちくま新書 2004)

著者:小田 亮[おだ・りょう](1967-) 比較行動科学、自然人類学。
NDC:519 公害.環境工学
件名:環境問題
件名:人間生態学


筑摩書房 ヒトは環境を壊す動物である / 小田 亮 著



【目次】
目次 [003-006]
はじめに [007-011]


第一章 「環境」とは何か 013
  チューブワームの「環境」  「環境」は何からなっているか  環境世界  自然淘汰というメカニズム  環境が生物をつくる  誰にとっての「問題」か  人間中心主義と自然中心主義  なぜ「問題」が起こるのか


第二章 人間はどのような動物か 033
  遺伝子の川  霊長目ホモ・サピエンス  ヒトはサルから進化したのではない  DNAの「時計」  ミトコンドリアのDNA  風変わりなアフリカ類人猿  ヒトはいつヒトになったのか  ホモ属の誕生  アフリカから世界へ  現代人はどこからきたのミトコンドリアDNAをたどる  ホモ・サピエンスの拡散  初期人類の生活  脳か顎か  道具を作る  ヒトは勇ましい狩人だったのか  肉かイモか  農業という革命  服を着た原始人


第三章 心の進化 075
  ヒトの脳はコンピュータではない  裏切り者を探せ  心はインターフェイス  適応した心  リバースエンジニアリング  心はどのようにできているのか  モジュールをめぐる議論  いかに生き延びるか  群れはなぜできるのか  集団サイズを推測する  一五〇人のための脳?  いかに繁殖するか  ふたつの戦略  性淘汰と集団の形成  ヒトは一夫一妻の動物か  雄たちの競争性は知能も進化させた?  「である」と「べし」の違い


第四章 環境の認知 111
  大気汚染はなぜ注目されないのか  環境リスクをどう捉えるか  健康と収入、どっちが大事?  男は女より死にやすい?  性差はなぜ出るのか  確率が苦手なわたしたち  早く大雑把な手段  情報は多いほどいいとは限らない  感情という能力  感情と意思決定  「地球規模で考えられるか  小集団ほど賭にでる  「我々」と「あいつら」  内集団ひいきはなぜ起こるのか  二人のきょうだいと八人のいとこ  利他行動とは何か  なぜ「我々」をひいきするのか


第五章 公共財を巡って 149
  共有地の悲劇  社会的ジレンマの発生  お互いに得をする  互恵的利他行動が成り立つ条件  協力か非協力か  しっぺ返し戦略  なぜ社会的ジレンマがあるのか?  直立二足歩行と社会の拡張  協力を成り立たせる「知恵」  感情という「知恵」  「評判」の重要性


第六章 進化と環境倫理 173
  自然の権利?  道徳の基盤  なぜ道徳性は生まれたのか  自然発生する均衡  進化的に安定な戦略とは?  均衡状態の「進化」  進化ゲームと規範  共同分配という規範の成立  均衡としての道徳性  共感の限界  大きな社会、小さな世界


あとがき(二〇〇三年九月 小田 亮) [198-202]
引用・参考文献 [203-206]