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『挑発する知――愛国とナショナリズムを問う』(姜尚中,宮台真司 ちくま文庫 2007//2003)

著者:姜 尚中[かん・さんじゅん] (1950-) 政治思想史。評論。
著者:宮台 真司[みやだい・しんじ] 社会学。評論。
NDC:304 論文集.評論集.講演集
NDC:311.3 国粋主義ナショナリズム民族主義
備考:2003年6月から8月にかけて行った3回のトークセッションを加筆修正のうえ成書化。


筑摩書房 挑発する知 ─愛国とナショナリズムを問う / 姜 尚中 著, 宮台 真司 著


【目次】
目次 [003-007]
まえがき(二〇〇七年一〇月一〇日 宮台真司) [011-020]


I 戦争と暴力 021
九・一一からイラク戦争まで
自由を監視する社会
アメリカ社会に内在する全体主義
他者性がもたらす不安とどう向き合うのか
国民国家とは


II 非暴力の社会はありえるのか 049
脆弱な国家のネットワークをどうつくるか
分断国家という悲劇
リアリズムなき外交
イラク戦争」を支持した日本の正統性
日本は国益を考えているのか?
親米愛国の矛盾
非暴力の社会はありえるのか?


III 右翼と左翼 087
右翼と左翼の現状
思想の一貫性
二項対立という図式の終焉
一九七九年に左翼は終わった?
ナショナリズム国益


IV 国家を考える 107
身捨つるほどの祖国はありや
国家をハンドリングするということ
啓蒙主義の化け物としてのアメリ
ネオコンの「思想」
ナショナリストの本義
「こころ主義」に回帰する日本
ロマン主義とは


V 丸山眞男からアジア主義へ 147
一国独立して一身独立する?
ナショナリズムの病
弱者が集い、強者に抗う思想
丸山眞男アジア主義
多国間主義の必要性
マルチレイヤーな社会


VI メディアと正義 185
北朝鮮報道とメディア
姜さんや宮台さんは複雑なことをいっている?
禁断のふたをあけた九・一一
青臭い正義は必要ないのか?
「人食い」と付き合う方法
ミドルマンの役割
カルチュラル・プルーラリズムのすすめ


VII 知識人を考える 231
知識人とは何か
情報を発することの責任
戦争報道における知識人の動向
ニュートラルはありえない
利害集団としての記者クラブ
国を愛するということの意味
この社会で生きていきたい
お祭り大国・日本


VIII 日本・アメリカ・アジアを問う 275
「日本型ネオコン」の挫折
ネオリベ化が国民を引き裂く!?
来るべき保守のかたち
安保と抱き合わせの日本の平和主義
グローバライゼーションと国家
白黒つけたがるアメリカの特殊性


あとがき(二〇〇七年一〇月一〇日 姜尚中) [333-341]