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『新しいマクロ経済学――クラシカルとケインジアンの邂逅 新版』(齊藤誠 有斐閣 2006//1996)

著者:齊藤 誠[さいとう・まこと](1960-) マクロ経済学、金融経済学、財政学、金融論。


新しいマクロ経済学新版 | 有斐閣


【目次】
はしがき


第1章 マクロ経済モデルの座標軸 001


第2章 合理的期待形成と新古典派成長モデル 023
1.合理的期待形成仮説の定義:裁定条件式を通して 25
2.資産価格と資本蓄積 31
3.新古典派成長モデルの実証的含意 47
4.市場調整の失敗:世代間重複モデルを通して 57


第3章 資産価格決定理論と代表的個人 069
1.資産価格決定モデルの基本的な考え方 70
2.消費パターンの平準化と資産価格 75
3.不確実性と資産価格 82
4.資産市場と情報の伝達 94
5.資産価格決定モデルの実証研究 101


第4章 景気循環と経済成長 119
1.新古典派成長モデル:理論と実際 121
2.情報の非対称性と資金調達 134
3.担保と資金調達 144
4.協調の失敗(1):静学モデル 150
5.協調の失敗(2):動学モデル 155
6.内生的成長モデル 164


第5章 貨幣的景気循環論:古典派とケインジアン 175
1.セイ法則再訪 176
2.情報の不完全性と金融政策 188
3.カンテイオン効果再考 193
4.名目価格の硬直性と金融政策 201
5.経済外部性と名目価格の硬直性 207
6.流動性とは? 213
7.貨幣理論のサーチ論的アプローチ 217


第6章 経済政策の理論 225
1.厚生分析(1):景気循環のコスト 226
2.厚生分析(2):資本所得課税と資本蓄積 233
3.厚生分析(3):インフレーションのコストと貨幣供給 240
4.期待形成と経済政策:フィリップス曲線をめぐって 244
5.複数均衡と経済政策 251


参考文献 [257-268]
索引 269



【メモランダム】
・通称「齊藤マクロ」。

・著者の名字には異体字が多いので、書評や感想だけでなく研究者のサイトや図書館でも、表記ゆれが多い。Googleの検索コマンドでは、例えば["齊藤" OR ”斎藤” OR ”齋藤” OR "斉藤"]で対応できる。


・本書への言及。
「これまでの本、これからの本」第一回 一橋大学 齊藤誠先生

 自分が学生時代に感じたように、出したときには最先端、時代が経っても古びない本を書きたいといつも思っています。
 1996年に『新しいマクロ経済学』という、学部上級生から大学院生、研究者向けの本を有斐閣から出版しました。出版当時はもちろん、時が経っても新しいと思えるように意識して書いており、将来的に、これも考えておかねばならないだろう、ということも入れてあります。2006年に新版を出版しましたが、この際も150ページ内容を増やし、新しい問題に関する議論も追加しました。次は2016年にまた新版を出したいと考えていますが、その際には新しい章を追加したいですね。