著者:高橋 昌一郎[たかはし・しょういちろう](1959-) 論理学、哲学。
NDC:116 論理学.弁証法[弁証法的論理学].方法論
『知性の限界-不可測性・不確実性・不可知性』(高橋 昌一郎):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部
【目次】
目次 [003-006]
序章 シンポジウム「知性の限界」開幕――「理性の限界」懇親会場より 007
選択の限界
科学の限界
知識の限界
食卓談義
シンポジウム再開
第一章 言語の限界 025
1 「論理哲学論考」 026
最終的な解決
写像理論
哲学の方法
「論理哲学論考」の自己矛盾
語りえないこと
2 ウィトゲンシュタインの言語ゲーム 042
科学的世界把握
ウィーン学団の終焉
論理実証主義の崩壊
後期ウィトゲンシュタイン
言語ゲーム
3 指示の不可測性 063
空間感覚と時間感覚
言語起源論
サピア=ウォーフの仮説
認識と指示
4 言語理解の限界と可能性 084
ウィトゲンシュタインのパラドックス
観察の理論負荷性
理論の決定不全性
サイエンス・ウォーズ
第二章 予測の限界 109
1 帰納法のパラドックス 110
大暴落と大地震
演繹法と帰納法
帰納法の正当化
ヘンペルのパラドックス
2 ポパーの開かれた宇宙 130
反証主義
科学と疑似科学
ウィトゲンシュタインとポパーの激論
歴史法則主義批判
3 予測の不確実性 153
「心理歴史学」
ニューカムのパラドックス
自由意志と宿命論
ナイトの不確実性
4 未来予測の限界と可能性 169
バタフライ効果と複雑系
地震予知の可能性
周期性と法則性v
自己組織化臨界状態
第三章 思考の限界 187
1 人間原理のパラドックス 188
トリプルアルファ反応
「微調整」とは何か
宇宙を支配する物理定数
強い人間原理と弱い人間原理
2 ファイヤアーベントの知のアナーキズム 207
ファイヤアーベントとポパーとウィトゲンシュタイン
方法論的アナーキズム
「何でもかまわない」の真意
科学と欺瞞
3 究極の不可知性 224
「宇宙論的証明」と第一原因
「存在論的証明」とゲーデル
「目的論的証明」とインテリジェント・デザイン
カントの二律背反と不可知論
4 人間思考の限界と可能性 242
パスカルの賭け
奇跡か偶然か
ハルトマンの宇宙的無意識
理性よ、さらば!
おわりに(二〇一〇年二月二十三日 高橋) [264-269]
参考文献 [270-279]