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『はじめての宗教論[右巻]――見えない世界の逆襲』(佐藤優 生活人新書 2009)

著者:佐藤 優

はじめての宗教論 右巻 見えない世界の逆襲 (生活人新書)

はじめての宗教論 右巻 見えない世界の逆襲 (生活人新書)

  • 作者:佐藤 優
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2009/12/08
  • メディア: 新書

【目次】
目次 [003-007]


序章 「見える世界」と「見えない世界」――なぜ、宗教について考えるのか? 009
  宗教と名乗らない宗教
  なぜ怨霊は怖がられたのか
  すべてがカネに還元される社会
  プレモダンの考え方とは?
  欧米人の深層心理に潜む「コルプス・クリスティアヌム」
  なぜ日本人は、欧米人と腹をわった話し合いができないのか
  超越性の落ち着き先
  宗教とは何か――暫定的定義
  右巻のあらまし


第1章 宗教と政治――神話はいかに作られるのか? 031
  チュチェ思想キリスト教
  「国があってこそ宗教もある」
  神話化のメカニズム
  チェ・ハクシンの棄教
  平壌に教会ができるまで
  キリスト教会の積極的役割
  特権なきキリスト教
  神話は繰り返される
  人間は宗教的動物である
  「二〇〇九年八月三〇日」の意味
  すべては「見えない世界」で起きる


第2章 聖書の正しい読み方――何のために神学を学ぶのか? 
  「人はパンのみに生くるにあらず」の意味
  中世の神学教育
  神学のポイント
  「新共同訳聖書」誕生の背景
  お勧めの神学入門書
  四つの福音書
  なぜ、マタイは新約冒頭に置かれているのか
  後代の加筆
  聖書を一冊選ぶなら、どれが良いか
  モーセをめぐる矛盾?
  逐語霊感說と十全霊感説


第3章 プネウマとプシュケー ――キリスト教は霊魂をどう捉えたのか? 
  霊と魂を区別する
  「神の霊」はどう表象されるか
  二分法的思考と主客未分化の思考
  ソクラテスが死を恐れなかった理由
  キリスト教と霊魂不滅説
  実念論唯名論
  中世哲学の最新成果
  オッカムの剃刀
  アベラールとエロイーズ
  唯名論とは何だったのか
  普遍論争の新しい図式
  「唯名論実念論」の背景
  唯物論の対立概念とは? 


第4章 キリスト教と国家――啓示とは何か? 119
  ボルターガイスト騒ぎ
  ユダヤ教への改宗
  キリスト教の創設者は誰か、教会本来の運営原則
  石打ち刑のしきたり
  啓示の本質、使徒たちの内ゲバ
  聖書の行間を読む
  なぜ「イエス・キリストの名」なのか
  固有名詞という問題
  パウロ人間力
  ギリシャ哲学の三つの派
  貨幣もまた偶像である
  「肉体」をめぐるすれ違い
  稅金は絶対に払え!
  終末の到来
  黙示録の革命的要素
  悪の数字666


第5章 人間と原罪――現代人に要請される倫理とは? 161
  ただ、イエス・キリストを通じてのみ
  ドイツ語アレルギー克服法
  不当拡張と責任回避
  原罪はどこから生じるのか
  なぜヨーロッパに化け猫はいないのか
  仏教とキリスト教の生命観の違い
  聖書学の二つの流れ
  カール・バルトの啓示至上主義
  類比的思考の意義
  「身代金」とはどういう意味か
  「関係の類比」と部落解放の神学
  「存在の類比」とエコロジー神学
  受肉とは何か
  イエスは神か人間か―― 二つの論争
  ロシア革命の精神的背景
  宗教改革の本質
  「世界教会」という考え方
  イエズス会典礼問題
  信者にぶどう酒を飲ませない理由
  ユニア教会、登場


第6章 宗教と類型――日本人にとって神学とは何か? 211
  キリスト教における類型とは?
  モナドジーの考え方
  「全体」には複数ある
  クロノスとカイロス
  歴史と類型
  キリスト教をどう土着化させるか
  創造神話という地盤
  日本キリスト教の実践的課題
  アジア類型のキリスト教
  魚木神学の功績
  優れた神学書の条件
  具体化されなければ無意味である
  倫理という過酷な決断
  再び、なぜ宗教を考察するのか
  神の場の転換


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