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『不眠の科学』(井上雄一, 岡島義[編] 朝倉書店 2012)

編者:井上 雄一[いのうえ・ゆういち](1956-) 医学博士。
編者:岡島 義[おかじま・いさ](1979-) 臨床心理学。公認心理師、専門行動療法士。
NDC:498.36 衛生学.公衆衛生.予防医学 >> 個人衛生.健康法 >> 睡眠.安眠


不眠の科学 |朝倉書店


【目次】
序(2012年5月 井上雄一) [i-ii]
編集者/執筆者 [iii-iv]
目次 [v-viii] 


1 睡眠の基礎知識 
1.1 睡眠の構造と機能〔阿部高志・井上雄一〕 001
  1.1.1 睡眠の構造
  1.1.2 睡眠の恒常性と概日リズム
  1.1.3 睡眠の機能

1.2 発達・老化・性差と睡眠〔駒田陽子・井上雄一〕 008
  1.2.1 発達と睡眠
  1.2.2 老化と睡眠
  1.2.3 性差と睡眠

1.3 環境と睡眠〔小林敏孝〕 013
  1.3.1 温熱環境と睡眠
  1.3.2 光環境と睡眠
  1.3.3 24時間社会と睡眠

1.4 生体リズムと睡眠〔北島剛司・土屋晶子〕 020
  1.4.1 生物と生物時計
  1.4.2 概日リズム:フリーランと内的脱同調
  1.4.3 睡眠調節と生体リズムの発現機構:2つの仮説
  1.4.4 リズム同調と位相反応
  1.4.5 メラトニンとその他のホルモン
  1.4.6 時計遺伝子と睡眠

1.5 睡眠衛生を考える〔水野 康〕 026
  1.5.1 睡眠衛生の重要性
  1.5.2 必要な睡眠時間
  1.5.3 子どもの睡眠衛生
  1.5.4 高齢者の睡眠衛生


2 不眠総論
2.1 不眠症研究の歴史〔大川匡子〕 034
  2.1.1 古代から近世までの不眠
  2.1.2 科学としての睡眠研究の発展
  2.1.3 ヒト脳波の発見とその周辺
  2.1.4 睡眠医療の発展

2.2 不眠症の診断と評価〔増山里枝子・碓氷 章〕 039
  2.2.1 不眠の診断
  2.2.2 不眠の評価

2.3 不眠症の疫学〔兼板佳孝・池田真紀〕 046
  2.3.1 不眠症の定義
  2.3.2 日本の小児の不眠の疫学
  2.3.3 日本の中学生高校生の不眠の疫学
  2.3.4 日本の成人を対象とした不眠の疫学
  2.3.5 世界各国の不眠の疫学
  2.3.6 不眠と疾病に関する疫学研究

2.4 不眠の心身機能・身体機能に及ぼす影響〔伊藤洋・原田大輔・大渕敬太〕 052
  2.4.1 中枢神経系
  2.4.2 自律神経系,心血管系
  2.4.3 代謝,内分泌系
  2.4.4 免疫系

2.5 不眠の病態を考える〔井上雄一〕 061
  2.5.1 不眠の成り立ち
  2.5.2 不眠の慢性化過程
  2.5.3 不眠の病態生理研
  2.5.4 逆説性不眠はなぜ生じるのか?
  2.5.5 不眠治療の生理機構に及ぼす影響

2.6 不眠の経過と予後〔清水徹男〕 072
  2.6.1 不眠の経過
  2.6.2 不眠の予後
  2.6.3 今後の課題

2.7 薬物療法の歴史と現況・展望〔石郷岡 純〕 078
  2.7.1 睡眠薬の歴史
  2.7.2 今日の薬物療法の限界・問題点
  2.7.3 これからの睡眠薬
  2.7.4 新規睡眠薬の胎動の時代を迎えて

2.8 不眠症認知行動療法〔中島俊・岡島 義〕 086
  2.8.1 CBT-Iの有効性
  2.8.2 CBT-Iにおけるアセスメント
  2.8.3 CBT-Iの治療技法
  2.8.4 CBT-I実施上の留意点
  2.8.5 CBT-Iの今後の展望

2.9 認知行動療法の今後の展開〔中島 俊・岡島 義〕 094
  2.9.1 CBT-Iの研究動向
  2.9.2 段階的治療(stepped care)の必要性
  2.9.3 我が国の現状と課題

2.10  OTCサプリメント〔中村真樹・井上雄一〕 101
  2.10.1 OTCサプリメントの現状
  2.10.2 OTC睡眠薬サプリメントの種類
  2.10.3 OTCサプリメントの使用にあたって

2.11 不眠治療の実際〔小曽根基裕・青木 亮〕 107
  2.11.1 不眠治療の現状
  2.11.2 「不眠の診断・治療・連携ガイドライン」について
  2.11.3 「一般診療における不眠マネジメントに関するコンセンサスレポート」


3 不眠各論
3.1女性と不眠〔本間裕士〕116
  3.1.1 月経周期と不眠
  3.1.2 妊娠と不眠
  3.1.3 更年期と不眠

3.2 小児期の不眠〔亀井雄一〕〔岩垂喜貴〕 122
  3.2.1 日本の小児の睡眠の現状と問題点
  3.2.2 不眠症
  3.2.3 睡眠関連呼吸障害:閉塞性睡眠時無呼吸
  3.2.4 睡眠関連運動障害:レストレスレッグス症候群
  3.2.5 概日リズム睡眠障害
  3.2.6 発達障害に伴う睡眠障害
  3.2.7 子どもの正常な発達のために

3.3 高齢者の不眠〔三島和夫〕 128
  3.3.1 高齢者では睡眠の持続障害が特徴である
  3.3.2 認知症での不眠と睡眠問題
  3.3.3 二次性不眠症やその他の睡眠障害をはじめに疑う
  3.3.4 治療の基本的な考え方

3.4 うつ病の経過と不眠〔渡辺範雄〕 135
  3.4.1 うつ病の社会にもたらす影響
  3.4.2 うつ病の経過中に生じる不眠
  3.4.3 うつ病不眠の薬物療法
  3.4.4 うつ病不眠の精神療法
  3.4.5 うつ病不眠に対する短期睡眠行動療法RCT
  3.4.6 今後の展望

3.5 糖尿病と不眠〔河野公範〕 143
  3.5.1 不眠が糖尿病に与える影響
  3.5.2 糖尿病が不眠に与える影響
  3.5.3 対策

3.6 高血圧・虚血性心疾患と不眠〔永井道明〕〔苅尾七臣〕 149
  3.6.1 睡眠時間と心血管疾患発症に関する疫学調査
  3.6.2 睡眠障害と高血圧
  3.6.3 睡眠管理を踏まえた血圧コントロールメラトニンとの関連を中心に
  3.6.4 心血管疾患の予防にむけて

3.7 薬剤・アルコールと不眠〔田ヶ谷浩邦〕〔村山憲男〕〔袴田優子〕 156
  3.7.1 薬剤,アルコールによる不眠のメカニズム
  3.7.2 薬剤・物質による睡眠障害
  3.7.3 アルコール(エタノール)による睡眠障害
  3.7.4 睡眠関連呼吸障害を誘発・悪化させる薬剤・物質
  3.7.5 睡眠関連運動障害を誘発・悪化させる薬剤・物質
  3.7.6 睡眠時随伴症を誘発・悪化させる薬剤
  3.7.7 不眠に対して用いられる薬剤による「不眠」

3.8 悪性腫瘍と不眠〔金野倫子〕〔内山真〕 164
  3.8.1 疫学的側面
  3.8.2 悪性腫瘍患者における不眠の関連要因
  3.8.3 悪性腫瘍患者における不眠の治療
  3.8.4 今後の課題

3.9 疼痛と不眠〔小林美奈〕〔井上雄一〕 170
  3.9.1 疼痛と不眠の関連
  3.9.2 痛みと睡眠
  3.9.3 睡眠が慢性疼痛に与える影響
  3.9.4 併存疾患による影響
  3.9.5 線維筋痛症睡眠障害
  3.9.6 がん性疼痛と睡眠障害
  3.9.7 疼痛に随伴する睡眠障害の対処方法
  3.9.8 慢性疼痛による不眠に対する認知行動療法
  3.9.9 不眠と疼痛の管理のあり方 

3.10 不眠をきたすその他の睡眠障害〔鈴木圭輔〕〔宮本雅之〕〔宮本智之〕〔平田幸一〕 177
  3.10.1 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
  3.10.2 レストレスレッグス症候群(RLS)
  3.10.3 周期性四肢運動障害(PLMD)
  3.10.4 神経疾患と不眠

3.11 不眠と生体リズム〔今井眞〕〔村上純一〕〔山田尚登〕 183
  3.11.1 不眠症における概日リズム
  3.11.2 概日リズム睡眠障害での不眠
  3.11.3 睡眠相後退障害の診断での問題点

3.12 交代勤務・時差と不眠〔浅岡章一〕〔井上雄一〕 188
  3.12.1 交代勤務・交代勤務障害
  3.12.2 時差・時差障害
  3.12.3 交代勤務障害,時差障害への対策と対応
  3.12.4 今後の課題

3.13 夜間排尿と不眠〔山寺亘〕 193
  3.13.1 夜間頻尿の原因と鑑別
  3.13.2 夜間頻尿が睡眠やQOLに与える影響とその診断
  3.13.3 夜間頻尿にかかわる不眠症状への対応
  3.13.4 夜間頻尿と不眠症

3.14 災害・ストレスと不眠〔栗山健一〕 198
  3.14.1 大規模災害後の不眠
  3.14.2 災害後の不眠の原因と対処
  3.14.3 不眠の慢性化
  3.14.4 精神健康への影響と精神疾患の発症
  3.14.5 災害と不眠


付録1 不眠関連尺度 205
  ISI/AIS/DBAS/FIRST/ピッツバーグ睡眠質問票・ピッツバーグ睡眠質問票の総合得点算出方法
付録2 不眠の認知行動療法実践マニュアル――治療者ガイド〔岡島 義〕 213
索引 [241-246]


コラム1 眠れないのか、眠らないのか? 〔駒田陽子〕 033
コラム2 不眠症の自記式評価尺度〔中島俊・岡島 義〕 045
コラム3 他の睡眠障害に対する認知行動療法の適用〔井上雄一・岡島 義〕 101