著者:福井 直樹[ふくい・なおき](1955-) 言語学(理論言語学)。
著者:黒田 成幸[くろだ・しげゆき](1934-2009) 数学。言語学。
シリーズ:ちくま学芸文庫;フ34-1. [Math & Science]
NDC:801.5 言語学 >> 生成文法
備考:専門家向け。
筑摩書房 新・自然科学としての言語学 ─生成文法とは何か / 福井 直樹 著
【目次】
まえがき [003-007]
目次 [009]
第1章 自然科学としての言語学――生成文法理論とそれを取り巻く知的状況について 013
1 はじめに
2 自然科学としての言語学
3 生成文法を取り巻く知的状況について
4 生成文法研究者の課題
5 おわりに――新しい学際的研究の可能性
第2章 生成文法の目標と方法 039
1 はじめに
2 生成文法の基本的問題設定
3 計算システムとしての言語知識
4 原理・パラメータモデル
5 パラメータに課される制限
6 おわりに
第3章 極小モデルの展開――言語の説明理論をめざして 055
1 理論的背景
2 極小モデルの基本的発想と考え方
3 極小モデルにおけるUGの構成
(a) 辞書
(b) 計算部門
4 経済性原理
5 言語の科学は可能か
参考文献
第4章 言語の普遍性と多様性 139
1 はじめに
2 生成文法の課題――言語機能の普遍性と言語能力の多様性
3 よりバランスのとれた理論の構築を目指して
4 おわりに
註
参考文献
第5章 日本の理論言語学――教育と研究 157
1 はじめに
2 科学としての言語学――日本の現状
3 段階を踏んだ教育の必要性
4 科学的探究の本質を伝えることの重要性
5 研究とその評価
6 おわりに
註
第6章 現代言語学の学際性 221
1 はじめに
2 歴史言語学と構造言語学
3 生成文法の誕生と進展
4 現代言語学の課題
5 おわりに
第7章 言語の基本演算を巡る覚え書 241
1 はじめに
2 理論的背景
3 Merge/Embed システム
4 Merge/Embed システムと言語の発生・成長・障害
5 Merge/Embed システムと比較統辞論
6 おわりに
註
参考文献
付録 黒田成幸「数学と生成文法」 275
1 ヒトとコトバ,数学の天才と数覚
2 フェルマー
3 記述の妥当性:文法と数学
4 「説明的妥当性の彼方に」
5 数学と「説明的妥当性の彼方」
6 文法の過程観・構造観と「説明的妥当性の彼方」
7 言語の実在論
8 最小主義と生成文法研究の現状
9 一般次元へ拡張された限定詞の数学
10 句構造言語と ζ関数
11 結び
参考文献
編集後記[福井直樹]
略歴
付記
あとがき(2012年10月 福井直樹) [331-339]
索引 [341-360]