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『文化の窮状――二十世紀の民族誌学、文学、芸術』(James Clifford[著] 太田好信ほか[訳] 人文書院 2003//1988)

原題:The Predicament of Culture: Twentieth-Century Ethnography, Literature, and Art.
著者:James Clifford(1945-) 文化人類学歴史学
訳者:太田 好信[おおた・よしのぶ](1954-) 文化人類学グアテマラのマヤ系先住民の研究)
訳者:慶田 勝彦[けいだ・かつひこ] 文化人類学、アフリカ研究(ケニア海岸地方ギリアマ社会における影[キヴリ]の思想に関する研究)。
訳者:清水 展[しみず・ひろむ](1951-) 文化人類学、東南アジア地域研究(ルソン・ピナトゥボ山麓の先住民アエタのカキリガン・グループの調査、北ルソン山地先住民イフガオの植林運動の研究)。社会学博士。
訳者:濱本 満[はまもと・みつる](1952-) 文化人類学。アフリカ文化研究。
訳者:古谷 嘉章[ふるや・よしあき] 文化人類学
訳者:星埜 守之[ほしの・もりゆき](1958-) 近現代フランス文学、フランス語圏文学、クレオール文学、言語態分析。
シリーズ:叢書文化研究;3


文化の窮状 - 株式会社 人文書院


【目次】
謝辞 [001-002]
目次 [003-005]
凡例 [006]
献辞 [008]


序章 純粋なものが、狂ってゆく 009


第一部 言説
第一章 民族誌的権威について 035


第二章 民族誌における権力と対話――マルセル・グリオールのイニシエーション 075


第三章 民族誌的自己成型――コンラッドマリノフスキー 121


第二部 転置 

第四章 民族誌シュルレアリスムについて 151
  民族誌的超現実〔シュルレエル〕
  モース、バタイユ、メトロ―
  分類学〔タクソノミーズ〕
  人類博物館において
  文化/コラージュ
  ダダのデータ ――補遺
  註釈 192


第五章 転置の詩学――ヴィクトル・セガレン 195


第六章 君の旅について話してくれ――ミシェル・レリス 213


第七章 新語のポリティクス――エメ・セゼール 227


第八章 植物園――ポストカードより 237


第三部 収集 

第九章 部族的なものと近代的なものの歴史 245


第十章 芸術と文化の収集について 273
  私たち自身を収集する
  文化の収集
  収集のためのクロノトープ
  他の領有〔アプロプリエーション〕


第四部 歴史

第十一章 『オリエンタリズム』について 321


第十二章 マシュピーにおけるアイデンティティ 349
  アール・ミルズ
  諸々のイメージ
  ヘイゼル、オークリー、ハンナ・エイヴレット
  海
  境界
  ジョン・ピーターズ
  歴史I 
  ヴィッキー・M・コスタ 
  歴史II 
  ラッセル・ピーターズ 
  歴史III 
  専門家たち
  ウィリアム・スタートヴァント
  法廷ノート
  リチャードソン・ジョナス
  記録
  評決
  追考
  二つのスナップショット


原注 [447-468]
訳注 [469-478]
用語集 [479-487]


[インタヴュー]往還する時間――『文化の窮状』の過去と新たな未来 [489-513]
  歴史学から人類学批判へ
  文化を書く
  民族誌シュルレアリスム
  『ルーツ』へ、『ルーツ』から
  節合する先住民運動
  「未来になりつつある現在」
  脱植民地化の不均等なプロセス
  参照文献 512


解説 批判的人類学の系譜太田好信) [515-553]
  1 はじめに――位置をとること 
  2 コンテクスト――継続する六〇年代 518
  3 未来を見つめるために振り返る――モーリス・レーナルトの仕事 522
  4 民族誌的権威の分散――収集する力の転置へ向けて 527
  5 「未来になりつつある現在」――文化をとおした先住民たちの未来への経路 531
  6 窮状にある「文化」 534
  7 フランスから米国へ――歴史の語り直し 537
  8 民族誌における虚構――「故意に信じること」 540
  9 『ルーツ』に向けて 542
  10 アイデンティティの政治をどう考えるか 544
  11 おわりに――他の場所との結びつきをここで考えること 546
  参照文献 551


訳者あとがき(二〇〇二年晩秋 一周忌を前にして、本書を浜本まり子さんに捧げます 訳者一同) [555-559]
図版一覧 [xxxxi-xxxxii]
参照文献 [xviii-xxxx]
索引 [i-xvii]