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『柔道事故』(内田良 河出書房新社 2013)

著者:内田 良[うちだ・りょう](1976-) 教育社会学


柔道事故 :内田 良 | 河出書房新社

 この29年間で118名の中高生が学校柔道で死亡。なぜこの暴力的文化が放置されてきたのか。事故データの検証、被害者家族・全柔連らへの取材を通じ、「事故ゼロ」への道を探る。
 柔道での死亡事故は他の部活動と比べて明らかに突出した数値を示しており、死亡率で見ると、柔道に次いで死亡率の高いバスケットボールの6.2倍(中学校の部活動/2001年〜2010年)。
 なぜ、柔道界という『男たちのムラ社会』はこの事態を放置してきたのか。そして、中学校の武道必修化は何をもたらすのか——。


【目次】
目次 [001-005]


はじめに 009


第1章 柔道事故の実態と特徴 019
1 部活動の死亡率 020
2 死亡事故の分析 031
3 負傷事故の分析 044


第2章 事故はなぜ起きるのか 059
1 柔道の社会問題化 060
2 頭部外傷の危険 067
3 武道必修化と柔道事故 087
4 武道必修化は好機か危機か 100


第3章 被害者はなぜ声をあげたのか 119
1 被害者の声が教えてくれること 120
2 全国柔道事故被害者の会 126
3 民間道場の事故事例から 147


第4章 柔道界・政界からの声 163
1 柔道界や政界における取り組み 164
2 全日本柔道連盟の新たな取り組み——全柔連への質問と回答 166
3 柔道界内部からの声——溝口紀子氏インタビュー 196
4 国会議員が立ち上げた「柔道事故勉強会」 216


あとがき 224


[資料]活動に従事するのべ時間数の算出根拠 [230-233]
参考文献 [234-236]
[資料]学校管理下の柔道死亡事故 全事例 [237-251]