contents memorandum はてな

目次とメモを置いとく場

『九月、東京の路上で――1923年関東大震災ジェノサイドの残響』(加藤直樹 ころから 2014)

著者:加藤 直樹[かとう・なおき](1967-) 著述業(鹿島拾市の名義で、近現代の人物について執筆)。
件名:朝鮮人虐殺事件 (1923)
NDLC:GB481
NDC:210.69 日本史


九月、東京の路上で|ころからの本|「Small & Tough」な出版社 ころから


【目次】
エピグラフ [003]
まえがき 新大久保の路上から [005-007]
目次 [008-011]
年譜 [012-015]
地図 [016-017]
凡例 [018]


第1章 1923年9月、ジェノサイドの街で 019
1923年9月1日土曜日午前11時58分 関東地方――マグニチュード7.9 
  9月2日日曜日未明 品川警察署前――「朝鮮人を殺せ」  
    午前5時 旧四ツ木橋付近――薪の山ように 
    昼 神楽坂下――神楽坂、白昼の凶行 
    午後 警視庁――警察がデマを信じるとき
    午後2時 亀戸駅付近――騒擾の街
    午後8時 千歳烏山――椎の木は誰のために
9月     旧四ツ木橋付近――「何もしていない」と泣いていた
9月3日 月曜日 午前 上野公園――流されやすい人
    午後3時 東大島――中国人はなぜ殺されたのか
    午後4時 永代橋付近――曖昧さに埋められているのは
9月4日 火曜日 午前2時 京成線・荒川鉄橋上――体に残った無数の傷
    朝 亀戸署――警察署の中で
9月  旧四ツ木橋――兵隊の機関銃で殺された


第2章 1923年9月、地方へと拡がる悪夢 081
1923年9月 北関東――流言は列車に乗って
   9月4日 火曜日 夜 熊谷――「万歳」の声とともに 
   9月5日 水曜日 16時半 旧・羅漢寺付近――差し出された15人
   9月6日 木曜日 午前2時 寄居警察分署――ある隣人の死
   9月  高円寺――「半月おじいさん」の高円寺
   9月9日 日曜日 前後 池袋――そこに朝鮮人が行く!
   9月  喜平橋――武蔵野の森の奥で
   9月12日 水曜日 未明 逆井橋――希天、70年の「行方不明」


第3章 あの9月を生きた人々 123
あまりにもひどい光景だった  ノンフィクション作家・保阪正康の父が生きた人生 125
「鮮人の頭だけがころがつて居ました」  子どもたちの見た朝鮮人虐殺 129
間違えられた日本人  「千田是也」を生んだ出来事 135
15年後に掘り出された遺骨  習志野収容所で殺された人々 139
「あの朝鮮人たちに指一本ふれさせねえぞ」  隣人をかくまった村人たち 142
化石しろ、醜い骸骨!  秋田雨雀の「さびしさ」 148
おん身らは誰を殺したと思ふ  折口信夫が見た日本人の別の貌 153
いわんや殺戮を喜ぶなどは  芥川龍之介の「韜晦」 157
「無所属の人」の憤激  反骨の帝国議会議員・田渕豊吉 162
俯瞰的な視点① 虐殺はなぜ起こったのか 166
俯瞰的な視点② いったい何人が殺されたのか 170


第4章 90年後の「9月」 173
悼む人々 「四ッ木橋」のたもとに建った碑
憎む人々 よみがえる「朝鮮人を殺せ」
2005年、ニューオリンズの路上で
東京は今も、90年前のトラウマを抱えている
  石原三国人」発言とエリートパニック
「非人間」化に抗する


参考文献一覧 [206-211]
ブックガイド [212-213]
あとがき [214-215]