著者:栗山 民也[くりやま・たみや](1953-) 舞台演出家。
NDC:771.6 演出.舞台監督
【目次】
はじめに――握った手のひらを開く、そのあいだに無限の表現がある [i-iv]
目次 [v-viii]
第1章 「聞く」力 001
何を見て、何を聞くのか
空白にこそ面白さは生まれる
いかに耳を養うか
アンサンブルに必要な「聞く」ことの力
第2章 戯曲を読む 021
とにかく戯曲を読むことから
新人劇作家の戯曲
再読の愉しみ
チェーホフ劇からの声
キャスティングへのステップ
異質な才能のスタッフを集める
劇作家の横顔
第3章 稽古場から 049
稽古場という場所
稽古場を選ぶ
「本読み」からはじまる
せりふと動きの「立ち稽古」
ハワード・デイビスの稽古場から
さまざまな演技術
「聞く、触れる、掴む」
俳優としての想像力
濁った声の練習
「駄目出し」は良かったときに
「わかった」ときより「気持ち悪い」ときのほうがいい
未知の声を出してみる
リアリズムを見つめる
演出家と俳優との、いくつかの関係
第4章 「時代と記憶」に向き合う 083
世界を歩く好奇心で
井上ひさしの戯曲から
戯曲に込められた「音の力」
戦争を題材にするということ
アウシュヴィッツ強制・絶滅収容所を歩く
「時代と記憶」に向き合う
小ざな空間での演出、そして翻訳
オキナワ、そしてヒロシマから
オニールと三好十郎
「ロボット」とは
ミュージカル『阿国』から『マリー・アントワネット』へ
第5章 世界の演劇人と出会う 119
「真実」を見つける場所で
誰のための劇場か
劇場の機能
舞台を支える批評
ピーター・ブルックの「劇場」
ペーター・シュタインの『三人姉妹』
太陽劇団との出会い
イスラエルの劇作家ジョシュア・ソボル
一本の線と三十八度線
カエルはどこにいるのか
シャン・カーンの私戯曲
第6章 俳優とはなんだろう 153
演劇人の養成
「まなびほぐす」ということ
海外演劇研修事情
俳優の才能とは
自分自身を知る
いろいろなカリキュラム
現役俳優のための「リフレッシュメント・コース」
演出家のための教科書はない
第7章 演出家になるまで 179
自分自身を知ることから
父母が死ぬまで言わなかったこと
戦場の父の台本
奇妙な一人の女の姿
音楽と文学とインドと
熊に出会う
芝居へ
演出助手として学んだこと
演出家としての出発と父の死
演出家になるために
おわりに 203
『ロマンス』演出日記 [207-221]
一演出家のブックリスト [6-7]
栗山民也演出・初演作品一覧 [1-5]