著者:伊東 光晴[いとう・みつはる] (1927-) 理論経済学。
【目次】
写真(ケインズ、リディア・ロボコヴァ) [/]
はしがき(一九六二年三月一九日 伊東光晴) [i-iv]
目次 [v-vii]
序説 001
I 三つの階級・三つの政党――ケインズの階級観 011
チャーチルとケインズ
一九二〇年代の経済問題
三つの問題
三つの階級
金本位制復帰はいかなる階級への利益をもたらすか
海外投資の変質
ケインズの提案
三つの政党
チャーチルの経済的帰結
ケインズと政党
ケインズ理論の中核
II 知性主義――ケインズの思想 047
マーシャルとケインズ
ソサエティーとその思想――ベンタム主義への批判と叡知主義
ブルームズベリー・グループ――若い芸術家の集団
知性主義の二側面――ケインズの人間観
自由放任主義批判
投機家ケインズ――フロー分析からストック分析への転換をもたらしたもの
ケインズの結婚
III 新しい経済学の誕生 075
1 新しい現実 古い理論
資本主義の危機
古い経済像
ケインズの苦闘
自動車が故障してしまった。運転技術だけではどうにもならない
2 『一般理論』の骨ぐみ――(i)
新しい労働市場分析
有効需要の原理とセー法則
社会全体の生産量はどうして測るか
消費性向と有効需要の原理
投資と貯蓄との関係
乗数理論
乗数理論の実践的意味
伝統的な金融市場批判
結合のあやまり
3 『一般理論』の骨ぐみ――(ii)
利子は何に対する報酬か
利子率の高さはどうしてきまるか
ケインズ利子論のビジョン
資本の限界効率と投資の決定
『一般理論』の要約とケインズの政策
ケインズの戦争観
ケインズは平和主義者であったか
ケインズはインフレ主義者か
貯蓄は美徳か
ケインズの資本主義
IV 現代資本主義とケインズ経済学 165
投資決定論の修正
ケインズの見なかったもの
ケインズ主義の二つの流れ
ビルト・イン・スタビライザー
新しい労資関係
新しい病い
戦後の国際通貨制度――ケインズの最後の努力
ケインズとマルクス
ケインズ経済学をより深く学ぶために 201
投資と貯蓄との関係
『一般理論』の解説書
『一般理論』とケインズの周辺を知るためのもの
ケインズ経済学の発展を学ぶためのもの
ケインズの著書