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『アベノミクスを阻む「7つの敵」――消費税増税と「トンデモ経済学」を論破する』(上念司 イースト新書 2014)

著者:上念 司[じょうねん・つかさ] (1969-) 保守派の評論家。経済学マニア。
叢書名:知的発見!BOOKS;020
NDC:332.107 日本経済史(昭和時代後期.平成時代 1945-)


書籍詳細 - 「日本ダメ論」のウソ|イースト・プレス


【目次】
目次 [003-008]


序章 安倍晋三に消費増税を決断させたのは誰か――「木下財務省」に踊らされた残念な人々 009
消費増税とは「木下増税」である 010
財務省の「ご説明」で落ちた人、逃げた人 014
「○日ぶり○回目の増税決断」の真相 021
誰が、いつ判断を誤ったのか 027
増税なしに予算は組めない」のウソ 032
つくられた「増税政局」 039
7つの残念な経済理論 041


第一章 日銀が動けば、物価は上げられる!――「金融政策無効論」のウソ 045
「マネタリーベースを増やしてもマネーストックは増えない」のウソ 046
金融政策で物価が上がるカラクリ 050
バブル崩壊に見る金融政策と実体経済の関係 058
日銀の「不作為」を後押しした残念な人々 062
私の話に耳を傾けなかった民主党幹部 066


第二章 「借金」が減っても、何も解決しない!――「財政再建至上主義」のウソ 071
大事なことなので何度でも言います 072
回復傾向にある日本のプライマリーバランス 076
なぜ「財政再建増税」に固執するのか 080
「失われた加年」の真相 083
執行不可能な法律は憲法違反だ 086
「税収不足=社会保障の危機」は本当か 088
小泉改革で格差拡大」という大ウソ 094
悪魔に魂を売った与謝野 101


第三章 土木工事だけでデフレは脱却できない!――「公共政策万能論」のウソ 103
双子のバカ兄弟――公共事業と産業政策 104
バランスシート不況説」というゾンビ 106
震災対策を理由に地元に道路をつくる人々 109
公共事業の「効果測定」は難しい 115
麻生時代、民主党時代の景気対策を検証する 118
1975年に死亡していた「公共事業万能論」 122
「国土強靱化」に経済合理性はあるのか 128


第四章 官僚に「成長産業」はつくれない!――「産業政策万能論」のウソ 135
産業政策の「4つの特徴」を論破する 136
炭鉱斜陽化の時点で死んでいた理論 139
最大の産業政策「農業」の保護にかかるコスト 142
100%成功していれば原発問題はなかった 149
産業政策は次に流行るラーメンの予測と同じ 153
政府方針を無視して成長した自動車産業 157


第五章 いっきに景気回復する「魔法」などない!――「構造改革至上主義」のウソ 161
そもそも「構造」「改革」とは何か 162
帰ってきた竹中平蔵一派の言い分 166
構造改革」は戦前以来の日本の伝統芸能だ 170
構造改革アベノミクスの違い 172
構造改革新自由主義の違い 178
完全自由競争は新自由主義の敵である 181
「改革」に賛成するバカ、反対するバカ 185


第六章 「苦難に耐えて成長」なんてありえない!――「清算主義」のウソ 189
「悲観論者」の目的は何か 190
ひとたまりもない経済理論 193
「新陳代謝」で経済はよくなるか 197
「資本主義崩壊論」が本当に崩壊させたもの 200
日本人はケインズ政策を誤解している 205
「ハルマゲドン思想」は現実逃避にすぎない 207


第七章 「日本ダメ論」は、やっぱりウソだ!――「反成長論」のウソ 211
「再分配」が機能すれば経済成長は不要か 212
そもそも「経済成長」とは何か 215
主張を180度変えた大新聞の論説委員 220
最後にすがりついた砦「人口デフレ論」 226


おわりに 「身内の論理」が、すべての失敗の原因である [232-238]
  誤った情報で対米開戦を決断した日本/国益より「身内の論理」を優先する愚/バカはスパイに利用される