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『市場社会の思想史――「自由」をどう解釈するか』(間宮陽介 中公新書 1999//1995)

著者:間宮 陽介[まみや・ようすけ](1948-) 社会経済学、経済理論、経済思想。
底本:『経済思想――市場社会の変容(放送大学教材)』
NDC:331.2 経済学説史.経済思想史



【目次】
目次 [i-iv]


第1章 経済学の誕生 001
  市場の発見
  市場社会の理論
  私悪は公益
  アダム・スミス問題
  自然的自由の制度
  「体系の人」と全体計画


第2章 社会主義の思想 016
  二つの資本主義観
  スミスとリカード
  社会主義の芽ばえ
  「空想的」社会主義と「科学的」社会主義


第3章 市場と国家 031
  経済学と国家
  歴史学派の興った背景
  先駆者フリードリッヒ・リスト
  歴史学派の形成


第4章 政治経済学から純粋経済学へ 043
  限界革命
  メンガー限界革命
  プロセス重視の交換理論
  科学としての経済学


第5章 功利主義の思想 056
  ジェヴォンズ限界革命
  効用の概念
  効用の微積分学
  功利主義の理論と実践


第6章 一般均衡の思想 067
  限界効用と交換価値
  ワルラス一般均衡理論


第7章 市場社会の変貌――ヴェブレンの経済思想 078
  ヴェブレンとアメリカ資本主義
  消費の分析
  産業とビジネス


第8章 大転換―― K・ポラニーの経済思想 090
  経済の四つの原理
  自己調整的市場
  大転換
  一九世紀文明の終焉


第9章 法人企業の変容――バーリ=ミーンズの見解 101
  経済主体としての企業とは
  株式会社の発展と経済学
  所有と支配の分離


第10章 ケインズ革命 109
  大不況の時代
  ケインズ革命の本質
  ケインズ理論の形成と乗数理論


第11章 不確実性と「期待」 118
  経済学と不確実性
  不確実性下の企業行動
  『確率論』と『一般理論』


第12章 貨幣について 131
  実物交換経済と貨幣経済
  流動性としての貨幣
  貨幣経済のディレンマ


第13章 市場と計画 144
  経済計算は可能か
  試行錯誤過程
  競争の本質


第14章 マネタリズムケインズ主義 154
  革命と反革命
  インフレーションと金融政策
  フィリップス曲線と期待
  合理的期待


第15章 経済学における自由の思想 163
  自由をめぐる経済思想史
  経済思想における自由の概念


あとがき [175-180]
文献 [181-186]