著者:間宮 陽介[まみや・ようすけ](1948-) 社会経済学、経済理論、経済思想。
底本:『経済思想――市場社会の変容(放送大学教材)』
NDC:331.2 経済学説史.経済思想史
【目次】
目次 [i-iv]
第1章 経済学の誕生 001
市場の発見
市場社会の理論
私悪は公益
アダム・スミス問題
自然的自由の制度
「体系の人」と全体計画
第2章 社会主義の思想 016
二つの資本主義観
スミスとリカード
社会主義の芽ばえ
「空想的」社会主義と「科学的」社会主義
第3章 市場と国家 031
経済学と国家
歴史学派の興った背景
先駆者フリードリッヒ・リスト
歴史学派の形成
第4章 政治経済学から純粋経済学へ 043
限界革命
メンガーと限界革命
プロセス重視の交換理論
科学としての経済学
第5章 功利主義の思想 056
ジェヴォンズと限界革命
効用の概念
効用の微積分学
功利主義の理論と実践
第6章 一般均衡の思想 067
限界効用と交換価値
ワルラスの一般均衡理論
第7章 市場社会の変貌――ヴェブレンの経済思想 078
ヴェブレンとアメリカ資本主義
消費の分析
産業とビジネス
第8章 大転換―― K・ポラニーの経済思想 090
経済の四つの原理
自己調整的市場
大転換
一九世紀文明の終焉
第9章 法人企業の変容――バーリ=ミーンズの見解 101
経済主体としての企業とは
株式会社の発展と経済学
所有と支配の分離
第10章 ケインズ革命 109
大不況の時代
ケインズ革命の本質
ケインズ理論の形成と乗数理論
第11章 不確実性と「期待」 118
経済学と不確実性
不確実性下の企業行動
『確率論』と『一般理論』
第12章 貨幣について 131
実物交換経済と貨幣経済
流動性としての貨幣
貨幣経済のディレンマ
第13章 市場と計画 144
経済計算は可能か
試行錯誤過程
競争の本質
第14章 マネタリズムとケインズ主義 154
革命と反革命
インフレーションと金融政策
フィリップス曲線と期待
合理的期待
第15章 経済学における自由の思想 163
自由をめぐる経済思想史
経済思想における自由の概念
あとがき [175-180]
文献 [181-186]