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『ヒトラーとナチ・ドイツ』(石田勇治 講談社現代新書 2015)

著者:石田 勇治[いしだ・ゆうじ] (1957-) ドイツ近現代史、ジェノサイド研究。
NDC:234.074 ドイツ史、中欧史(ナチス・ドイツ第三帝国] 1933-1945、第2次世界大戦 1939-1945)


『ヒトラーとナチ・ドイツ』(石田 勇治):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部


【目次】
はじめに [003-007]
目次 [009-015]


第一章 ヒトラーの登場 019
1 若きヒトラー 020
  「ボヘミア上等兵」?
  少年時代
  戦場のヒトラー
  受け身の日和見主義者
2 政治家への転機 030
  頭角をあらわす
  マイヤー大尉との出会い
  ドイツ労働者党への入党
3 ナチ党の発足まで 036
  党の有力メンバーに
  二五ヵ条綱領
  ヒトラーの演説
4 党権力の掌握 043
  七月危機から指導者政党へ
  突撃隊
5 クーデターへ 049
  右翼の巣窟となったバイエルン
  一九二三年の危機
  ミュンヒェン一揆


第二章 ナチ党の台頭 057
1 カリスマ・ヒトラーの原型 059
  カリスマ的支配とは何か
  カリスマとしてのヒトラー
2 「ヒトラー裁判」と『我が闘争』 065
  「ヒトラー裁判」
  獄中のヒトラー
  『我が闘争
3 ヒトラーはどのようにナチ党を再建したのか 077
  党の再建のための三つの要諦
  ナチ党再建集会とヒトラーを阻む壁
  綱領論争
  全国政党への展開
  ベルリン攻略をめざして
  親衛隊と突撃隊
4 ヒトラー、ドイツ政治の表舞台へ 093
  反ヤング案国民請願運動
  弁士養成学校
  国民政党
  農村への進出
  社会実践としての共同体
  躍進するナチ党


第三章 ヒトラー政権の成立 113
1 ヒトラー政権の誕生 115
  下降局面に入ったナチ党
  ヒンデンブルクとは何者か
2 大統領内閣 120
  大統領内閣と大統領緊急令
  シュライヒャーとパーペン
3 議会制民主主義の崩壊 126
  ヒンデンブルクヒトラー
  さまざまな保守派の構想
  ヒトラー政権の成立


第四章 ナチ体制の確立 133
1 二つの演説 136
  最初のメッセージ
  将官たちへの秘密演説
2 合法的に独裁権力を手に入れる 140
  国会を終わらせるための選挙
  左翼陣営の動き
  議事堂炎上令
  地方政治を抑え込む
  「ポツダムの日」
3 授権法の成立 153
  授権法
  地方分権制を掘り崩す
  諸政党の解体
  ナチ党が唯一の政党に
  わずか半年間で起きた議会制民主主義の解体
4 民意の転換 166
  社会のナチ化
  なぜ人びとは反発しなかったのか
  革命終結宣言
  ひとつの民族、ひとりの指導者、ひとつのヤー!(Ja!)
5 体制の危機 177
  白けムードの広がり
  突撃隊の急進主義
  保守派、転覆を図る
  レーム事件
  総統の誕生


第五章 ナチ体制下の内政と外交 189
1 ヒトラー政府とナチ党の変容 192
  ゲッベルスプロパガンダ
  分割して統治せよ
  膨張するナチ党
  党の構造
  ジャングルのような権力関係と猟官運動
2 雇用の安定をめざす 204
  なぜ人びとは、ナチ時代は「うまくいっていた」と答えたのか?
  ヒトラー景気対策
  失業対策のからくり
3 国民を統合する 214
  「フォルクスゲマインシャフト
  国民統合の三つのかたち
  (1)ナチ党大会
  (2)アウトバーンの建設
  (3)歓喜力行団と冬季救援事業
4 大国ドイツへの道 228
  大国ドイツを取り戻す
  平和主義者の顔
  国際連盟からの脱退
  孤立への道
  オーストリア、ドルフース首相の暗殺
  孤立からの脱却を試みる
  (1)ザール地方、ドイツに戻る
  (2)独英同盟へのシナリオ
  (3)ラインラントヘの進軍、イタリアヘの接近
  進む再軍備
  ホスバッハ文書と侵略戦争への道


第六章 レイシズムユダヤ人迫害 253
1 ホロコーストの根底にあったもの 256
  レイシズム
  ドイツの優生学「人種衛生学」
  人種的反ユダヤ主義
  シオニズムと東方ユダヤ
  ヒトラー反ユダヤ主義
2 ヒトラー政権下でユダヤ人政策はいかに行われていったか 269
  反ユダヤ立法と民意
  ユダヤ人を公職追放する
  在米ユダヤ人団体とドイツ民衆の反応
  ニュルンベルク人種法
  国外退去を迫る理由
  亡命と焚書
  出国へのためらい
  諸外国の対応
  「帝国水晶の夜」
  なぜドイツの国民から抗議の声があがらなかったのか
  共犯者となった国民


第七章 ホロコーストと絶滅戦争 295
1 親衛隊とナチ優生社会 296
  親衛隊の台頭
  親衛隊のレイシズム
  ナチ体制下の優生社会
  遺伝病子孫予防法
  優生思想をたたき込む
  安楽死殺害政策はどのように始まったか
  安楽死殺害政策からホロコースト
2 第二次世界大戦ホロコースト 309
  「民族ドイツ人」の移住
  「帝国へ帰ろう」政策
  追われていくポーランドユダヤ
  マダガスカル島への移住計画
  独ソ戦争とホロコーストの始まり
  ドイツ国内のユダヤ
  対米開戦と反ユダヤ妄想
3 絶滅収容所の建設 327
  ヘウムノ絶滅収容所
  ベウゼツ、ソピブル、トレブリンカ絶滅収容所
  マイダネク絶滅収容所
  アウシュヴィッツ・ビルケナウ絶滅収容所
  ゲルマン化と科学者たち
4 ヒトラーホロコースト 339
  落日のヒトラー
  ヒトラーの最期
  ホロコーストはなぜ止められなかったのか


おわりに(二〇一五年五月一三日 石田勇治) [347-349]
関連年表 [1-4]
参考文献 [i-x]