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『〈税金逃れ〉の衝撃――国家を蝕む脱法者たち』(深見浩一郎 講談社現代新書 2015)

著者:深見 浩一郎[ふかみ・こういちろう] 公認会計士
NDC:345.1 租税政策・行政.税制改革


『<税金逃れ>の衝撃 国家を蝕む脱法者たち』(深見 浩一郎):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部


【目次】
目次 [003-005]


はじめに――トマ・ピケティの議論から 006
  一つのグラフの衝撃
  ルソーに還れ
  税の公平をないがしろにするフラット化
  「無国籍」企業
  現代の「逃散」
  われわれ全員の問題


第一章 租税回避はどこから生まれるのか 019
  平等と公平
  金融立国ルクセンブルクが象徴するもの
  ルーカス・パラドックス
  反攻を開始する国家――日本人議長によるチャレンジ
  国際課税の枠組み
  租税回避行為の合法性
  イギリスの租税法律主義
  日本の租税法律主義
  武富士事件
  最高裁のジレンマ
  法の抜け穴は法で塞ぐしかない


第二章 税金は誰が負担するのか 059
  税金は何のために使われてきたのか――戦争と税の生い立ち
  迫り来る高齢化と社会保障
  負担を避ける富裕層――国を支える気概の喪失
  富裕税の現状
  トリクル・ダウンに期待する経済政策は成立するのか?
  よみがえる格差
  法人に対する見方と二重課税への対応
  法人税における税の帰着
  法人税の実効税率とは
  法人税の実負担率
  日米の大手企業における法人税の実負担率の状況
  世界の法人税実負担率
  日本IBM事件


第三章 租税回避の構成要素 109
  租税回避区
  国および地域
  租税回避の類型
  導管国
  信託
  秘密口座


第四章 タックス・ヘイブンとは何か 139
  タックス・ヘイブンはどこにあるのか?
  多国籍企業における国際的租税回避の現状
  移転価格税制に大きな影響を与えた事件
  世界最強のタックス・プランニング
  地下経済の規模推定
  日本における公的個人情報の実情
  FATFによる日本の現状評価
  日本はタックス・ヘイブンなのか?


第五章 税は国境を越えられるか 171
  インターネット国際取引の消費税問題
  時代遅れになった課税権に関する規準――レベニュールール
  国際課税としてのトービン税
  これまでのトービン税に対する批判
  トービン税はグローバル・タックスなのか?
  グローバル・タックスの先行事例――航空券連帯税導入の波及効果
  個人情報の多国間共有―― FACTA
  税務調査情報の共有と税務執行の相互扶助制度


第六章 国民福祉国家の再創造に向けて 201
  今日の税制の特徴―― 一般庶民への課税強化
  日本における貧困問題
  富裕層や多国籍企業フリーライダーなのか?
  新しい税の方向性


おわりに――「公正・公平な」真のグローバル時代の始まり [226-229]