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『日本政治とメディア――テレビの登場からネット時代まで』(逢坂巌 中公新書 2014)

著者:逢坂 巌[おおさか・いわお](1965-) 政治学。政治とメディア、政治と世論。
NDC:312.1 政治史・事情(日本の)
件名:報道と政治
件名:日本--政治--歴史--1945-
備考:正誤表PDFはこちらから。



日本政治とメディア -逢坂巌 著|新書|中央公論新社


【目次】
まえがき [i-iii]
目次 [iv-ix]
主要政党と首相の変遷 [x-xi]


第1章 テレビの登場と自民党の成長 001
1.1 鳩山一郎石橋湛山の“空中戦” 001
  テレビ放送開始
  吉田茂vs. 鳩山一郎
  政治家のテレビ出演
  ラジオと政治
  占領期とラジオ「改革」
  「日曜娯楽版」の時事風刺
  鳩山一郎のPR
  石橋湛山、幻の広報番組
  二・三位連合
  「マスコミにとらわれた」石橋
  岸信介のニコニコ答弁
1.2 安保とテレビ 024
  テレビ時代の到来
  「重たい安保」が盛り上がるまで
  デモと新聞
  安保改定を認めていた新聞
  安保を熱心に報じたテレビ
  テレビがつくったムード
  マスコミ対策の手抜かり
1.3 池田勇人のマス・コミュニケーション 039
  PRの課題と順番
  池田勇人のイメージチェンジ
  所得倍増計画の発表
  浅沼刺殺と百姓演説
  花より団子
  初のテレビ選挙
  三つのコミュニケーション・ルート
  「政調」と「組織」のルート
  自民党の広報体制
  個人後援会と派閥
  派閥争いの激化
  池田PRが招いた「消費革命」
  続くテレビ利用
  池田が生んだ大衆と世論
1.4 佐藤栄作のメディア統制 067
  「栄ちゃんと呼ばれたい」
  テレビへの介入
  TBS成田事件
  都市部での苦戦とタレント議員


第2章 派閥政治のコミュニケーション 079
2.1 田中角栄と放送免許 079
  外務省機密漏洩事件
  テレビはどこかね?
  田中のメディア
  出演民間放送のはじまり
  民間ラジオ局の誕生
  民間テレビ局の誕生
  第一次チャンネルプランと田中
  田中のテレビ「支配」
  都市にうけない列島改造論
  『文藝春秋』一九七四年二月号
  田中角栄の退陣
2.2 三福大と世論 105
  三木武夫と世論
  ロッキード事件
  「テレビの影響力は大きい」
  妥協と敗北
  自民党の停滞と党改革
  「天の声にも変な声がある」
  経済から文化へ
  悪化する財政
  やりすぎた小手先細工
  公費天国
  四十日抗争と大平の死
  NHK的ニュースの誕生
  ニュースセンター9時
  ロッキード事件NHK
  NHKと政治
  ENGの導入
  政治情報の変化


第3章 「テレビ政治」の時代へ 137
3.1 鈴木善幸、マスコミ対応の甘さ 137
  大平の死
  鈴木善幸の「和の政治」
  日米同盟事件
  シーレーン発言
  すれ違いはなぜ起きたか
  「暗愚の帝王」
  評価されなかった財政再建
  土光臨調に縛られる
  降板を招いた「甘さ」
3.2 中曽根政権を支えた「支持率」 155
  中曽根のテレビ観
  パフォーマンスと統制
  イメージチェンジ
  闇将軍との暗闘
  ダブル選挙圧勝と売上税の失敗
  中曽根とポピュリズム
3.3 ニュース戦争と自民党大敗 168
  「楽しくなければテレビじゃない。」
  素人の時代
  ニュースステーション
  高視聴率と「報道の時代」
  「朝まで生テレビ」と「サンデープロジェクト
  竹下登の消費税戦略
  リクルート事件
  日本テレビのスクープ映像
  政治改革元年
  宇野スキャンダル
  テレビに出ない社会党
  土井ブーム
  海部首相を生んだ「アブノーマルな雰囲気」
  二人の女性閣僚
  活発な空中戦
  「手負いの自民党は恐ろしい」


第4章 政権交代無党派の急増 199
4.1 「政治改革」と細川政権 199
  総裁選の道具として
  YKKと海部おろし  落ち込む支持率
  自民党ニュースステーション批判
  東京佐川急便事件
  「改革派」vs.「守旧派
  金丸邸の金の延べ棒
  首相記者会見・懇談の実施要領
  「私はウソをついたことはありません」
  自民党分裂から総選挙へ
  椿事件
  自民党の油断
  テレビ番組上での合意
  細川政権の発足
  左斜め前から撮られたい
  対話ではなくモノローグ
  腰だめの数字
4.2 自社さ政権と無党派時代の到来 231
  自民党の広報強化
  村山自社さ政権
  自社さのコミュニケーション
  テレビが制作説明の舞台に
  無党派層を急増させた「裏切り」
  青島・ノック現象
  九五年参院選の低投票率
  政治広告元年
  萎縮、萎縮の選挙報道
  組織の勝利
  勝利への確信
  過去と全く異なる敗北
  冷めたピザ
  不人気からの巻き返し
  ブッチホン
  矛盾と死


第5章 小泉の熱狂からネット時代へ 265
5.1 小泉マジック 265
  森首相誕生と「密室」批判
  失言に次ぐ失言
  加藤の乱
  えひめ丸事件と森の退陣
  民主党の成長
  田中眞紀子の後押し
  熱狂と勝利
  自民党をぶっ壊す
  「第三列」メディアの重視
  ぶら下がり
  無党派支持の回復
  眞紀子更迭と「小泉離れ」
  北朝鮮拉致被害者の帰国と世論
  選挙に弱い小泉
  「改革」隠しの自民党
  郵政解散
  刺客騒動、興奮するテレビ
  視聴率のとれる政治
5.2 キャラの時代のKYたち 299
  キャラの時代
  世論調査の流行
  安倍政権のコミュニケーション
  スキャンダル・失言・消えた年金
  赤城の絆創膏
  士大夫・福田のわかりにくさ
  「あなたとは違うんです
  麻生太郎の人気の上下
  漢字が読めない
5.3 民主党とネット政治 316
  小沢 vs.マスメディア
  二〇〇九年総選挙と政権交代
  民主党政権のつまずき
  「ルーピー」鳩山ド菅政権と消費税増税
  民主党のミッドウェー
  尖閣ビデオ流出事件
  インターネットと日本政治
  ネットの「マスゴミ」批判
  政党とソーシャルメディア
  ネット利用の理由
  菅政権の失速


終章 政治コミュニケーションのいま 341
  原発事故と政治コミュニケーション
  橋下徹ツイッター利用術
  安倍の復活
  第二次安倍政権は何に学んでいるか
  いまこそ政党というメディアを


あとがき(二〇一四年八月 逢坂巌) [351-354] 
注記 [355-365]
主要参考文献 [366-371]
関係略年表 [372-376]