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『ヘイト・スピーチという危害』(Jeremy Waldron[著] 谷澤正嗣, 川岸令和[訳] みすず書房 2015//2012)

原題:THE HARM IN HATE SPEECH
著者:Jeremy Waldron(1953-) 憲法学、法哲学、政治理論。
訳者:谷澤 正嗣[やざわ・まさつぐ] (1967-) 現代政治理論。
訳者:川岸 令和[かわぎし・のりかず] (1962-) 憲法学。
NDC:316.1 国家と個人:基本的人権,自由と平等,知る権利,プライバシー,思想・信教の自由,言論・出版の自由,集会・結社の自由


ヘイト・スピーチという危害 | みすず書房


【目次】
目次 [/]


第一章 ヘイト・スピーチにアプローチする 001
  尊厳と安心
  二つの書評の物語
  私の控えめな意図


第二章 アンソニー・ルイスの『敵対する思想の自由』 022


第三章 なぜヘイト・スピーチを集団に対する文書名誉毀損と呼ぶのか 041
  「ヘイト・スピーチ」の意味
  集団に対する名誉毀損
  文書名誉毀損の種類
  刑事文書名誉毀損と無秩序
  個人と集団
  集団の評判を攻撃する
  ボーハネ事件判決とニューヨーク・タイムズ社対サリヴァン事件判決


第四章 憎悪の外見 076
  秩序ある社会はどのように見えるか
  ロールズ言論の自由
  政治的美学
  秩序ある社会における憎悪と法律
  安心
  ポルノグラフィとの類比
  競合する公共財
  明白かつ現在の危険か
  法の支配と個人の役割
  移行と安心


第五章 尊厳の保護か、不快感からの保護か 124
  尊厳を傷つけることと、不快にすることの違い
  複雑性
  人種差別主義的罵詈
  宗教的憎悪と、宗教的不快感を与えること
  分厚い皮膚
  アイデンティティの政治のもたらす危難
  尊厳の概念は曖昧すぎるのか


第六章 C・エドウィン・ベイカーと自律の議論 172
  言論の自由の原則に対するいくつかの例外
  率直な議論を行う
  「内容に基づく」規制
  思想の市場
  切り札としての言論の自由
  エド・ベイカーと自己開示


第七章 ロナルド・ドゥオーキンと正統性の議論 206
  ドゥオーキンの議論
  ドゥオーキンの議論は制約されうるか
  正統性とは何を意味するか
  正統性は程度の問題か
  深刻な論争の終結
  共同体とデモクラシーについてのロバート・ポストの見解
  政府に対する不信


第八章 寛容と中傷 243
  オズボーン事件
  寛容の構想
  ヘイト・スピーチに関するフィロゾーフの立場
  社会性
  釈義と発掘
  中傷についてのヴォルテールの見解
  寛容についての研究文献とヘイト・スピーチについての研究文献


謝辞 [279-280]
訳者解説(二〇一五年三月 谷澤正嗣 川岸令和) [281-293]
原註 [v-xliii]
索引 [i-iv]