著者:山内 進[やまうち・すすむ] (1949-) 法制史。
NDC:322.3 西洋法制史
【目次】
はしがき [i-v]
目次 [vii-x]
第一章 掠奪――「戦争の惨禍」と中・近世ヨーロッパ世界 001
一 三十年戦争期の掠奪 001
二 傭兵 011
三 習俗としての掠奪と中・近世ヨーロッパの法観念 028
第二章 人の掠奪 050
はじめに 050
一 捕虜の殺害 052
二 捕虜の奴隷化 062
1 ローマ法と神学
2 近世の法理論
三 捕虜の買い戻し 085
1 封建的慣習
2 訴訟
3 法理論
四 買い戻しの国家化 129
第三章 物の掠奪 139
はじめに 139
一 物の掠奪 143
1 『聖書』
2 アウグスティヌスとグラティアヌス
3 クルソンのロベール
4 トマス・アクィナス
5 後期スコラ学
二 掠奪の法 162
1 ソワソンの甕
2 不名誉な略奪
3 契約軍隊とその契約
4 軍法
5 配分の規則
6 裁判
7 正当な略奪
三 掠奪の法理論 191
1 ベッリ
2 アヤラ
3 グロティウス
4 テクスター
第四章 敵 228
一 「敵」という観念 228
二 フェーデ ――人的な敵対関係 236
1 フェーデの通告
2 フェーデ実行の手段
3 フェーデ実行の制約
三 戦争において不可侵なるもの――神の平和と教会法 263
四 不可侵なるものに関する神学理論 279
1 アウグスティヌス
2 トマス・アクィナス
五 不可侵なるものに関する法理論 294
1 オノレ・ボネ
2 二重結果の原理――ビトリスとスアレス
3 ジェンティーリ
4 グロティウス
第五章 掠奪の非合法化――近代ヨーロッパ世界の誕生 332
あとがき(一九九三年一月 山内進) [349-352]
事項索引 [5-9]
人名索引 [1-4]