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『ん――日本語最後の謎に挑む』(山口謡司 新潮新書 2010)

著者:山口 謡司[やまぐち・ようじ] (1963-) 文献学、書誌学、日本語史。

ん―日本語最後の謎に挑む (新潮新書)

ん―日本語最後の謎に挑む (新潮新書)

【目次】
はじめに [003-006]
目次 [007-010]


第一章 「ん」の不思議 011
「ん」は五十音の外/「ん」のつく言葉/フランス人は「んー」が嫌い/「n」と「m」/ニホンゴはムズカシイ!/日本語のルール/「ん」と書いてあっても/上代の書き分け/「ん」はなかった


第二章 「ん」の起源 028
古事記』に「ん」はない/日本語を漢字で書く方法/万葉仮名の借音と借訓/万葉仮名の発音とローマ字表記/漢音を習え!/「反切」で表す音/細かい音の区別/『韻鏡』と万葉仮名/三種類の「ン」音/「ン」をどう書くか


第三章 「ん」空海 060
中国にも「ン」はなかった/空海が持ち帰った真言空海と言葉/言語は「実」である/空海サンスクリット語/「ン」と「吽」の謎に迫る


第四章 天台宗「ん」 077
空海から最澄へ/悟りへの悩み/最澄という秀才/密教に帰依する/『蘇悉地経』/慈覚大師円仁/石山寺へ/『往生要集』から『平家物語』へ


第五章 サンスクリット語から庶民の言語へ 094
サンスクリット語が開く世界/安然のサンスクリット語研究/明覚が見つけた撥音


第六章 声に出して来た「ん」 103
土佐日記』の「ん」「ん」は下品/「ん」は捨てて書く/「ん」は濁音の仲間である/丹波小雪/庶民に広がる「ん」/宣教師が写した「ん」「ん」が連発される訓読/「ふどし」は「ふんどし」/江戸の人々の唸り声/「ん廻し」という言葉遊び


第七章 「ん」の謎に挑む 130
「やごとなし」の大喧嘩/史上最大の論争/「ん」の誕生以前/礪波今道の説だった/本居宣長の研究推進/『男信』という名著/関政方による「ん」の研究


第八章 「ん」の文字はどこから現れたか 154
大矢透博士の研究/〈カタカナ〉の「ン」の謎/〈ひらがな〉の「ん」の初出/空海の「吽」という世界


第九章 明治以降の「ん」研究 164
露伴の『音幻論』/有坂秀世という天才/十種類の「ン」


第十章 「ん」が支える日本の文化 177
「穢れ」を嫌う/和歌は「清」の文化/「ん」は薄明の世界/「鳶が鷹を生む」をどう読むか/「あ・うん」の思想


あとがき(二〇一〇年一月吉日 山口瑶司) [187-188]
参考文献一覧 [189-190]