著者:紙屋 高雪[かみや・こうせつ](1970-) ※筆名(本名:神谷貴行)。マンガ評論家。日本共産党職員。
NDC:318.8 地方自治.地方行政 >> 住民運動.民間自治組織[自治会]
“町内会”は義務ですか? ~コミュニティーと自由の実践~ | 書籍 | 小学館
【目次】
はじめに(2014年8月31日 紙屋高雪) [003-012]
「町内会を知らない子どもたち」の皆さんへ/ブラック企業、ママ友……コミュニティーと自由の問題/町内会には入っているけど、面倒くさいなと思っているかたへ/町内会活動を熱心にされているかたへ/私のスペック
目次 [013-016]
序章 町内会って入らなくてもいいの? 017
1 イヤ〜な顔をされる加入勧誘 018
2 「何をしているかわからん」「抜けられない」 019
3 任意加入これがすべての出発点 023
第1章 町内会は必要です! 029
1 町内会長が死んだ!――なんで私が会長に 030
私が町内会に入ったとき/会長が突然亡くなって/何を私にやってほしかったのか
2 町内会ってなに? 043
自治会とは違うの?/どんなことをしているの?/結局町内会とは何なのか/管理組合とは違うの?
3 町内会ってどんなしくみ? 0
班・組からなる/町内会の意思は総会で決まる/町内会が会員の意見を反映するための工夫/一人で声をあげるのとは違うインパクト
4 他の町内会や行政とのつながり 072
町内会同士のつきあい/「防犯委員会」「男女共同参画委員会」ってなに?/行政はどう関わってくるか
【コラム】 イノシシの駆除 081
第2章 町内会は要らない? 083
1 加入のお願いはつらいよ 084
ホントの加入率はどのくらい?/民間アパートの町内会加入問題
2 町内会費はこんなに払う必要があるのかよ 094
年4000円は高いか安いか
【ちょっとした改革のポイント】 100
3 忙しいのに町内会の係なんかやれないよ! 101
輪番制が崩れるときが一番苦しい/実際の拘束時間はどれくらいなのか/無駄な時間が多い/会長や役員になりたくない/いったん引き受けたらやめられない
【ちょっとした改革のポイント】 110
4 「ラスボス」は「偏屈じじい」
自主的な組織である以上起こり得る必然
【ちょっとした改革のポイント】 115
5 「出ごと」が多すぎる校区の仕事 117
校区運動会に出たくない/10以上の団体のそれぞれのイベントにも…/行政の下請けとしての歴史/「町内会=行政下請け」論とその主張への批判/公団自治協と比べてみる
【ちょっとした改革のポイント】 135
6 入らんヤツは村八分! 137
昔ながらの同調圧/町内会ぐるみの選挙
【ちょっとした改革のポイント】 143
【コラム】 原型としての「戦時町内会」 144
第3章 ゆるゆるな新町内会をつくってみた 149
1 校区でつるしあげ――ココロが折れた日 150
校区の要請に応えられないと伝える/突然の攻撃/つるしあげ/なぜこんな「暴挙」に出たのか?
2 自治会長をやめようと決心 166
自治会は休会に/「このままなくしてしまうのは惜しい」という声が
3 新しい自治会の原則会費なし・義務なし・手当なし 171
会費なし・加入は不要/義務なし・完全なボランティア/手当なし/総会や会計はどうするのか/校区には参加しないが団地自治会の連合会に参加したわけ/義務がないので誰でも会長をやれるようになる
【コラム】 負(マイナス)の社会関係資本 188
4 ミニマム町内会のすすめ――最高裁判決の示した方向 186
第4章 町内会は今後どうしたらいい? 193
1 基本はボランティア 194
必要なことは税金でやる、町内会はプラスアルファ/「町内会に補助金を渡してやらせる」という形/「自助・共助・公助」のおかしさ
2 校区(連合体)から考えるな 203
校区は積み上げ方式で/町内会、できれば班から考えよう
3 地域の声を代表するには? 207
地域を代表する仕事こそ町内会の本領/なぜ町内会は地域の代表となれるのか/加入を「義務」としてうたう自治体もある/法制度にしてしまうという「解決」/過半数を組織していればとりあえずいいのでは
4 くずれかけた町内会でお悩みのあなたに 222
【コラム】 よその国の「町内会」 224
終章 親睦だけでもなんとかなる 227
防犯灯の管理は町内会がないと困るか/町内会がやれるのはプラスアルファの領域/「自分はこのまちの一員だ」という気持ちをつくる/町内会をめぐる2つのイメージ/経験を解毒する/後継者ができて本書の成否がはかられる
あとがき [243-249]
参考文献 [250-252]