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『現場から創る社会学理論――思考と方法』(鳥越皓之,金子勇[編] ミネルヴァ書房 2017)

編者:鳥越皓之,金子勇
著者:武田尚子、石川良子、奥村隆、阿部真大、鳥越皓之、櫻井義秀、杉浦郁子、荻野昌弘、福永真弓、土井隆義、谷富夫、足立重和、宮本みち子、関礼子、金菱清、川端浩平、金子勇、牧野厚史

現場から創る社会学理論:思考と方法

現場から創る社会学理論:思考と方法

【目次】
はしがき――フィールドからどんな理論が生まれるのか(二〇一七年一〇月一日 鳥越皓之) [i-ii]
目次 [iii-xi]


第I部 時代・社会を読み解く理論 001
第1章 どんな魅力ある理論を形成できるか(鳥越皓之) 003
   日本で発達したモノグラフ手法
   自然と人間との関係
   川内村での原発対応
   自分たちは土地をまかされている
   自分たちにとっての自然とは
   最も影響を受けた研究者 有賀喜左衛門 


第2章 高齢社会の健康長寿研究(金子 勇) 013
   沖縄県の健康文化の個性
   長野県の健康文化の普遍性
   「ぴんぴんころり」(PPK)運動
   「保健補導員」制度
   社会調査の力
   家族が健在
   観察された事実から
   最も影響を受けた研究者 高田保馬
コラム1 音楽社会学生涯学習のテーマ(金子 勇) 023


第3章 民族関係のリアリティを求めて(谷 富夫) 025
   リアルな社会関係
   道徳社会学としての民族関係論
   中範囲の理論化
   民族関係の「剥奪仮説」
   世代間生活史調査と「バイパス仮説」
   最も影響を受けた研究者 鈴木広 


第4章 カルト問題と宗教社会学(櫻井義秀) 035
   カルト問題とは何か
   カルト問題研究事始め
   統一教会の調査
   トライアンギュレーションによる調査法の革新
   統一教会からのリアクション
   カルト問題と公共性
   最も影響を受けた研究者 ロバート・N・ベラー 038
コラム2 フィールド調査の力――炭都夕張から高齢過疎地夕張へ(笹谷春美) 046


第5章 被害の社会的認知論――自然の共同性と公害被害の全体性(関 礼子) 049
   被害の社会的認知論
   個から出発する被害構造論
   未認定患者と差別・偏見
   誰が差別するのか
   地域を母数として被害をみる
   半強制的な自然との「分断」から始まる地域の被害構造
   最も影響を受けた研究者 G・H・ミード 052


第6章 若者研究の展開――家族・仕事・社会的包摂への統合的アプローチへ(宮本みち子) 059
   〈長期化する親への依存〉への着目
   就労困難な若者への支援開始と研究の展開
   貧困・社会的排除の若者を把握する方法論
   若者移行政策を構想する
   諸問題への挑戦に終わりはない
   最も影響を受けた研究者 ステファニー・クーンツ 062


第7章 鳥獣害の社会学(牧野厚史) 071
   鳥獣害と社会学
   山野の鳥獣による「害」とは
   「害」への対策と農山村の人々
   「害鳥」と共存する村
   最も影響を受けた研究者 鳥越皓之 
コラム3 次現場からの社会学――TPPと「小農学会」(徳野貞雄) 084


第II部 社会理論の方法 087
第8章 身近な世界のエスノグラフィ― ――「ありのまま」の日常を描く技芸と倫理(川端浩平) 089
   身近な世界を記述する
   「知ってるつもり」を学び直す技芸
   「ありのまま」を描き出すこと
   現場における感受性の交換
   エスノグラフィの記述における技芸と倫理
   最も影響を受けた研究者 保苅 実 092


第9章 記録筆記法による「痛み温存」論と震災メメントモリ―—東日本大震災の被災者はなぜカウンセリングに行かないのか(金菱 清) 101
   痛みの温存
   負けから始める災害調査
   調査者と被調査者の捉え方のズレから見えてきたもの
   記録筆記法によるヒーリング効果――あえて被災経験を書き記す意味
   「痛み温存」論――カウンセリングと記録筆記法の違い
   震災メメントモリ——死者との回路をつなぐ
   最も影響を受けた研究者 鳥越皓之 105


第10章 「アマの領域」のモノグラフ的探究(武田尚子) 113
   山あいの集落にて――ムラ・ノラ・ヤマ  風と神と雨飾山
   ムラ・ノラ・ハラのコミュニケーション
   第四の領域――「アマ」
   「アマ」と「ムラ・ノラ・ヤマ」のコミュニケーション
   最も影響を受けた研究者 中野 卓 116
コラム4 「眼」の形成のフィールドワーク(石岡丈昇) 124


第11章 生きざまの社会理論――ある地域の頼母子講の事例から(足立重和) 127
   フィールドワーカーにとって理論とは何だろうか
   頼母子講とは
   実際のX町での頼母子講
   真偽を宙吊りにするセリの遊び
   偽装としての遊び
   生きざまの社会理論へ
   最も影響を受けた研究者 メルヴィン・ポルナー 131


第12章 想像力と社会学理論――マンガメディアから出発して(荻野昌弘) 138
   漫画家の「フィールドワーク」
   マンガからテレビ映像へ
   根拠がない世界
   虚実皮膜
   私の赤羽フィールドワーク
   戦後の都市空間の生産
   零度のメニュー 現場の想像力
   最も影響を受けた研究者 ジャン・ボードリヤール 141


第13章 比較から生まれる新たな知見(土井隆義) 150
   南条あやウェブ日記
   高野悦子の『二十歳の原点
   人間関係に対する満足感
   人間関係に対する不安感
   最も影響を受けた研究者 H・S・ベッカー 153
コラム5 ロマンティック社会学批判を超えて(山北輝裕) 161


第III部 個人・身体をめぐる理論 165
第14章 「私」というフィールド(奥村 隆) 167
   私はフィールドを持たない
   「私」というフィールド
   思いやりとかげぐちの体系としての「私」
   もう一つの「フィールド」
   吉田文五郎のコミュニケーション
   社会学者たちの「私」と読み手の「私」をつなぐ
   最も影響を受けた研究者 千葉大学社会学者たち 170


第15章 「分からない」と「分かった」を往復する――「ひきこもり」の調査研究から見えたこと(石川良子) 180
   「ひきこもり」をどう捉えるか
   「ひきこもり」の当事者とは誰か
   分からないことが分かる
   後期近代における存在論的不安と「ひきこもり」
   「ひきこもり」を理解するための視点の生成――ふたたび“分からない”へ
   最も影響を受けた研究者 江原由美子 183


第16章 同性愛者のライフヒストリーとともに分析方法を探す――人々の経験をかたちづくるものの解明に向けて(杉浦郁子) 191
   同性愛者のライフヒストリー
   データがあっても分析ができない
   データを事実として扱えない
   きっかけとなったケース
   ある人物を「理解」する方法への着目
   常識や規範を扱う手つき
   「社会学的な分析とは」への一つの回答
   最も影響を受けた研究者 掛札悠子
コラム6 ライフストーリー(桜井 厚) 204


第17章 「言葉」はあてにならない――映像、自分語り、統計と「身体」の問題(阿部真大) 206
   雄弁な言葉と壊れる身体
   「自己実現ワーカホリック」を伝えることの困難
   「居酒屋甲子園」の見せ方
   『搾取される若者たち』と『煙か土か食い物
   「痛み」にフォーカスする
   統計と「身体」
   繰り返し伝えること
   最も影響を受けた研究者 佐藤良明柴田元幸 209


第18章 想起の調査から想起の社会理論へ――記憶のフィールドワークから得たもの(福永真弓) 217
   場所を取り戻すために
   「スカ」という記憶の空間
   場所に宿る記憶、贈与としての記憶
   記憶の贈与と場所 記憶のフィールドワークへ
   最も影響を受けた研究者 嘉田由紀子 
コラム7 都市的生活様式と生活構造(森岡清志) 229


あとがき(二〇一七年六月二六日 金子勇) [231-232]
事項索引 [3-6]
人名索引 [1-2]