著者:望月 優大[もちづき・ひろき] (1985-) ライター。編集者。経済産業省。
NDC:334.41 移民[来住民]・難民問題.移民[来住民]・難民政策
『ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実』(望月 優大):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部
【目次】
題辞 [002]
はじめに――「移民」を否認する国 [003-011]
目次 [012-013]
第1章 「ナショナル」と「グローバル」の狭間 015
増加する在留外国人
日本は世界第4位の移民大国?
ある日系人夫婦のはなし
社会との「統合」
交錯する「ナショナル」と「グローバル」
注 034
第2章 「遅れてきた移民国家」の実像 035
国際人口移動転換
出身国別の順位
在留資格の種類
「身分・地位」と「専門・技術」の在留資格群
五つのカテゴリーの関係性
在留資格のカテゴリー別推移
「永住者」急増の内訳
在留外国人の6割が労働者
在日フィリピン人の特徴
外国人労働者の4カテゴリー
どんな産業で働いているのか
東京と東京以外での違い
帰化者や子どもたち
非正規滞在者たち
日本に「移民」は何人いるのか
日本の「移民」をどう捉えるか
注 082
第3章 「いわゆる単純労働者」たち 083
建前と現実の乖離
「いわゆる単純労働者は受け入れない」という建前
建前の理由と欺瞞
「いわゆる単純労働者」とは何か
広がる非正規雇用の世界
外国人労働者の主軸の変遷
不可視化する外国人たち
雇用の調整弁
日本は選ばれ続けるのか
停滞する「日系四世」の受け入れ
注 110
第4章 技能実習生はなぜ「失踪」するのか 111
技能実習生の増加と多様化
技能実習の建前と現実
法令違反とその不可視化
ブローカーの介在
来日前の多額の借金
転職の不自由と孤立
「失踪」する実習生
技能実習制度の前史
技能実習制度の創設
在留資格「技能実習」の創設
技能実習法の成立
労働者としての留学生
実習生と留学生の類似性
注 140
第5章 非正規滞在者と「外国人の権利」 141
選別的な受け入れと排除
非正規滞在者数の増減
非正規滞在者の排除
治安政策と管理体制の強化
在留特別許可での正規化
非正規滞在者等からの要求
長期化する収容
収容とは何か
帰るに帰れない理由
「帰るか死ぬか」という感覚の意味
収用と退去強制のプロセス
急増する「退令仮放免者」
マクリーン事件
国家の裁量と外国人の権利
注 175
第6章 「特定技能」と新たな矛盾 177
新たな在留資格の創設
2月の総理指示
6月の「骨太の方針」
技能実習からの 連続性と断絶
成立した法改正
特定技能 1号と2号
多くの分野は技能実習からの移行のみで開始
技能実習の代替ではなく延長
就労目的でも「就労資格」とは認めない
注 202
終章 ふたつの日本 203
日本で暮らす移民たち
いくつものレイヤー
大いなる撤退
「支え」なき人々
「移民」を認める国へ
注 217
あとがき(2019年2月 望月優大) [218-219]
主要参考文献 [220-222]