原題:Codes, Ciphers, Secrets and Cryptic Communication: Making and Breaking Sercet Messages from Hieroglyphocs to the Internet
著者:Fred B. Wrixon 軍事史、スパイ史。
訳者:松田 和也[まつだ・かずや](1963-) 翻訳家。
装丁・組版:寺村 隆史[てらむら・たかし]
NDC:809.7 暗号
【目次】
目次 [i-xii]
日本語凡例 [xii]
0章 暗号学――ヒエログリフからインターネットまで 001
古代の暗号使用 002
聖書に見られる暗号の原型 003
暗号学の始まり 005
古代ギリシアの暗号 005
ルネサンス 006
キリスト教と暗号 007
薔薇十字団の暗号 008
フリーメーソンの暗号 009
ルネサンス期のイタリアの暗号解読 010
修道院と革命 011
16世紀イングランドにおける諜報活動 011
バビントン謀殺事件の概要 012
バビントン謀殺事件における暗号 013
清教徒革命での暗号 014
17世紀フランスにおける暗号解読 016
17世紀のイギリスとフランスの暗号解読合戦 017
17~18世紀における暗号局の創設 018
アメリカ独立戦争における暗号 019
アメリカ独立戦争での英国派の暗号 020
アメリカ独立戦争での独立派の暗号 021
アメリカ独立戦争でのクリントンの失策 022
アメリカ独立戦争で独立派を制した暗号 023
マリ・アントワネットと暗号 023
フランス革命後の仏米関係 026
XYZ事件の暗号 026
トマス・ジェファソンの暗号 027
アーロン・バーのスキャンダル 027
ナポレオンの暗号 029
ナポレオンの敗因 030
機械化の時代 032
クリミア戦争における電信の使用 032
アメリカ南北戦争における電信の使用 034
ウィグワグの発明 035
ウィグワグの本格的な使用 037
南北戦争で活躍した女性間諜 038
南北戦争での南軍の敗因 040
1876年の大統領選における暗号 041
19世紀アメリカの西部開拓と電信 043
第一次世界大戦 044
第一次世界大戦での暗号 044
イギリス海軍における「40号室」の設置 045
ユトランドの戦いと「40号室」 046
「ツィンマーマン覚書」と「40号室」 047
オーストリア=ハンガリー帝国の諜報活動 048
マタ・ハリの諜報活動 049
アメリカの参戦と暗号編纂局 049
フランス暗号局「ビュロ・デュ・シフル」の活躍 050
1920年代と1930年代 051
アメリカにおけるM18の創設 051
M18における日本の暗号解読 052
米陸軍通信隊が暴いた石油利権スキャンダル 053
聴音哨と「屋上団」の通信傍受 054
スティムソンによる「ブラック・チェンバー」の縮小 054
日本における「特務班」の設置 055
第二次世界大戦 057
イギリスとドイツの暗号戦 057
「エニグマ」解読の歴史 057
イギリスによる「エニグマ」解読 058
アメリカと日本の暗号戦 059
アメリカによる「パープル」の解読 060
真珠湾攻撃までの暗号解読 061
アメリカ暗号局の復活 063
海戦 063
ドイツの暗号解読部隊による戦果 063
連合国による反撃 064
「マル・コード」の解読 064
JN25の解読 065
珊瑚海海戦においける暗号 066
ミッドウェー海戦における暗号 067
諜報と防諜 069
「ローテ・カペレ」による暗号解読 069
ゾルゲによる諜報活動 070
ルーシー機関による諜報活動 071
ドイツによるエジプトでの諜報活動 072
イタリアの諜報活動 073
フェラーズの失策 074
様々な暗号解読機の開発 074
戦争終結 075
Dデイにおける暗号 075
フォーティテュード作戦の捏造 076
バルジの戦いでの失敗 077
山本五十六の撃墜と暗号解読 078
原子爆弾と第二次世界大戦の終結 079
戦後の時代:スパイとセキュリティ 080
冷戦の始まり 080
ソヴィエトのスパイ活動 081
FBIによるスパイ捜査 082
防諜機関によるスパイ対策 083
ハイハネンによるスパイ活動 085
イギリスにおけるスパイたち 086
テクノロジー競争 087
産業スパイの暗躍 087
ジョン・ウォーカーによる機密漏洩事件 088
米国内のソヴィエトへの内通者たち 089
パワー・カーヴによる逮捕者たち 090
合衆国の裏切者たち 092
新たな暗号――公的・私的安全性の諸問題 094
新たな暗号学の必要性 094
DESによる暗号化 094
個人によるセキュリティ強化の時代へ 095
第1章 サイファ 099
▶転置式サイファ 103
逆転置 104
逆転置のヴァリエーション 105
幾何学サイファ 105
ルート転置法 106
柵型 108
柵型のヴァリエーション 109
水平ルート 110
牛耕式水平ルート 111
垂直ルート 112
牛耕式垂直ルート 113
斜線ルート 114
牛耕式斜線ルート 116
時計回りルート 118
反時計回りルート 119
縦列型転置法 120
空白セルのある縦列型 121
斜線式縦列型 123
二重縦列型 125
4端転置法 127
三角形および台形転置法 128
単語転置法 132
▶換字式サイファ 136
単一字換字法 136
シフト・サイファ 137
キーワード付シフト・サイファ 138
キーフレーズ付サイファ 138
ランダム換字式サイファ 140
シャルルマーニュのサイファ 140
黄道サイファ 141
スコットランド女王メアリのサイファ 142
シュヴァリエ・ド・ロアンのサイファ 142
ローズ・グリーンハウのサイファ 143
エドガー・アラン・ポオの『黄金虫』のサイファ 143
シャーロック・ホームズの『踊る人形』のサイファ 145
〈ザ・シャドウ〉のサイファ 146
幾何学サイファ 147
薔薇十字団のサイフア 149
フリーメイソンのサイファ 150
文字数字式サイファ 151
フランクリン-デュマスのサイファ 152
『スコットランド・ヤードの男』のサイファ 153
複字式 156
ポリュビオスのチェッカー盤 156
エリザベス・ヴァン・ルーのサイファ 157
ノック式サイファ 158
複字式のヴァリエーション 159
複数対応式 160
ヴァリアント 161
キーワード付複字式サイファ 163
複字表 163
ロシア無政府主義者のサイファ 164
不規則型チェッカー盤 166
多表換字法 167
円盤 167
アルベルティの円盤 168
ポルタの円盤 169
表〔タブロー〕 170
トリテミウスのタブラ・レクタ 170
ヴィジュネル表 172
鍵連鎖 174
マリ・アントワネットのサイファ 177
ヴィジュネル表のヴァリエーション 178
グロンスフェルト・サイファ 178
ビューフォート・サイファ 179
多文字式サイファ 180
ポルタの2連字サイファ 180
プレイフェア・サイファ 181
2方陣サイファ 183
4方陣サイファ 184
3連字サイファ 185
代数サイファ 185
分割式サイファ 189
非周期的分割式サイファ 190
規則的サイファ化 192
三数組式分割式サイファ 193
二分サイファ 195
ADFGX 196
ADFGVX 198
▶サイファ装置と機械 201
サイファ装置 201
トマス・ジェファソンの車輪サイファ 201
ウォッズワースの装置 202
ホイートストンのクリプトグラフ 203
サン=シールのスライド 204
円筒式クリプトグラフ 205
プレッツ装置 206
M-138とM-138A 207
M-94 208
サイファ機械の進歩 209
M-209 209
電気式有線ロータ 212
エドワード・ヘバーンの電気暗号機 213
電気式サイファ機械(ECM)とECMマークII 215
SIGABA 217
エニグマ 218
タイペックス 220
コロッサス 222
レッド 223
九七式欧文印字機とパープル模造機 223
解読不能サイファ 225
ボドー・コード/ヴァーナム・サイファ 225
モーボーンのワンタイム・システム 228
ワンタイム・パッド 229
VICサイファ 234
コンピュータ暗号 235
データ暗号化規格(DES) 235
2鍵暗号 237
RSAアルゴリズム 238
認証 239
鍵生成 243
量子暗号 245
量子コンピュータの基礎 246
量子暗号 248
▶暗号解析 250
暗号解析技術 250
多表換字法解読のヒント 254
第2章 コード 261
ノーメンクレイタ 266
ノーメンクレイタの作り方 267
ベンジャミン・タルメッジのノーメンクレイタ 268
XYZノーメンクレイタ 269
ジェームズ・マディソンのノーメンクレイタ 270
書物コード 272
書物コードの作り方 273
ベネディクト・アーノルドの書物コード 274
ニコラス・トリストの書物コード 274
1876年の大統領選挙 275
コードブック 276
単式コードの作り方 279
複式コードの作り方 279
初期国務省のコード 280
1867年の国務省のコード 280
一等通信士コード(1871年頃) 283
国務省サイファ(1876年版) 285
国務省サイファ(1899年版) 288
グリーン・サイファ 289
第一次世界大戦におけるコード 291
ツィンマーマン覚書 291
アメリカン・トレンチコード 292
河川名シリーズ:ポトマック 296
河川名シリーズ:モホーク 297
電話コード 298
湖沼名シリーズ:シャンプレーン 299
湖沼名シリーズ:ヒューロン 299
アメリカ無線サービス・コードNo. 1 301
チョクトー族「コードトーカーズ」 302
商用コード 302
スレイター・コード 303
アクメ・コード 305
マリ・テレプリンター 306
Q符号 307
第二次世界大戦前のコード 308
グレイ・コード 308
国務省コードA-1 309
ブラウン・コード 310
第二次世界大戦のコード 310
ブラック・コード 310
商船コード 311
Jシリーズ 312
JN25 313
アメリカ先住民の「コードトーカーズ」 313
方形コード 314
日常生活のコード 315
統一商品コード(UPC) 315
ジップ・コード 316
ASCII 317
銀行セキュリティコード 318
遺伝コード 319
コード解読 320
高度暗号化コードの解読 322
第3章 信号 325
手と腕による信号 328
船舶旗リュウ信号 330
手持式シグナル用具-旗、円盤、松明 337
光信号 349
常置灯信号 349
火工品とクロノセミック・システム 359
反射光と閃光 365
機械的信号システム 371
携帯式腕木信号 382
技術の発達 384
電子の戦場――信号の安全性と信号諜報戦 392
第4章 ステガノグラフィ 397
隠匿の技術 400
不可視インク 401
不可視インクの製法 404
クリプトフォトグラフィ 405
マイクロドット 406
言語的隠匿 408
セマグラム 408
筆記におけるセマグラム 409
グリル 414
冗字サイフファ 417
隠語コード 422
現代の通信セキュリティ 426
レーザーと赤外線技術 428
パルス符号変調 429
バースト/スパート転送 429
スペクトル拡散 430
第5章 文字と言語 433
原始筆記 434
絶滅した文字 440
絶滅した文字の解読 441
楔形文字 443
解読 446
エジプトのヒエログリフ 450
解読 451
ヒッタイトの楔形文字とヒエログリフ 454
解読 455
線文字B 455
解読 457
マヤの絵文字 462
解読 463
未解読文字 465
原始エラム文書 465
インダスの印章 466
線文字A 467
ファイストスの円盤 468
エトルリア語 470
ロンゴロンゴ 472
ヴォイニッチ写本 473
暗号的文字 475
ルーン文字 475
オガム文字 477
現代の絵文字 479
日本語 481
特殊集団の文字と記号 483
速記 485
視覚障害者用の文字 488
ブライユ点字法 488
ムーン・タイプ 490
手話 491
人工言語と国際語 492
ソルレソル 496
ヴォラピュク 497
エスペラント 497
第6章 人名辞典 501
第7章 問題と解答 535
第8章 付論 579
第9章 用語集 583
参考文献 [593-604]
索引 [605-613]
訳者あとがき(2013年秋 翻訳者識) [614-616]