原題:Nationalism: Theory, Ideology, History, 2nd edition.
著者:Anthony D. Smith(1939-2016) 社会学(ナショナリズム研究)。美術史。哲学。
訳者:庄司 信[しょうじ・まこと](1958-) 。
カバーデザイン:間村 俊一[まむら・しゅんいち](1954-) 装丁家、俳人。
カバー装画:Casper David Friedrich《The Temple of Juno in Agrigento》
NDC:311.3 国粋主義.ナショナリズム.民族主義
筑摩書房 ナショナリズムとは何か / アントニー・D・スミス 著, 庄司 信 著
【目次】
目次 [003-006]
凡例 [007]
まえがき(アントニー・D・スミス ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス) [008-010]
タイトル [011]
題辞 [012]
序論 013
第一章 概念 020
1 「ナショナリズム」の意味 021
2 定義 027
ナショナリズム 027
エトニーとネイション 030
ナショナル国家 040
ナショナル・アイデンティティ 044
ナショナル・アイデンティティ批判 044
アイデンティティのレベル
連続性と変化
第二章 イデオロギー 055
1 根本的理想 061
2 中核概念 070
3 文化および宗教としてのナショナリズム 080
4 主意主義と有機体論 085
5 「エスニックな」ナショナリズムと「市民的」ナショナリズム 091
第三章 パラダイム 098
1 近代主義 101
1 社会経済的近代主義
2 社会文化的近代主義
3 政治的近代主義
4 イデオロギー的近代主義
5 構築主義的近代主義
2 永続主義 108
3 原初主義 112
生物学と文化 113
道具主義的な批判 119
4 エスノ象徴主義 123
結論
第四章 理論 132
1 イデオロギーと産業主義 133
2 理性と感情 145
3 政治と文化 154
4 エリートと日常のナショナリズム 164
5 構築と再解釈 170
結論 184
第五章 歴史 196
1 「大きなネイション」、小さなエトニー 188
2 ナショナリズム以前のネイション 195
ナショナリズムの産物としてのネイション? 197
近代以前のネイション? 201
ナショナリズムの源泉 207
エスニックなネイションと市民的ネイション 211
3 古代におけるネイション? 216
4 歴史のなかのネイション――もう一つの見方 226
エスニック・カテゴリーとエトニー 228
エスニック国家と早期のネイション 231
王朝のネイションと貴族のネイション 234
革命的でナショナリズム的なネイション 239
中産階級のナショナリズム
大衆ナショナリズム
結論 245
第六章 将来展望
1 増殖するナショナリズム 251
2 ネイション国家の消滅? 256
3 ハイブリッド・アイデンティティ? 264
4 ナショナリズムの消滅? 270
5 消費社会 274
6 グローバル文化? 277
7 ナショナリズムのインターナショナル化 282
8 不均等なエスノ・ヒストリー 292
9 聖なる基礎 294
結論 303
原注 [305-323]
読書案内 [324-328]
訳者あとがき――『ナショナリズムとは何か』入門の入門 [329-341]
参考文献 [342-368]
索引 [369-375]
【図表 目次】
表1.1 エトニーとネイションの特性 036
表3.1 ネイションとナショナリズムのパラダイム 130
地図5.1 ヨーロッパの早期の近代国家,1648年 203
地図5.2 古代のネイション 219
地図6.1 ヨーロッパにおけるエスニック・リバイバル,1960-90年 252
地図6.2 「失敗国家」と1989年以降の民族紛争 288-289
【抜き書き】
凡例
一、本書は、Anthony D. Smith, Nationalism: Theory, Ideology, History, 2nd Edition. Polity Press, 2010の全訳である。
一、原注は、本文中に番号を( )で括って示し、巻末にまとめた。
一、原文において、‘ ’で括られている箇所には「 」を用い、イタリック体で強調されている箇所には傍点を付した。
一、本文中〔 〕で括った箇所は,訳者による補注である。
一、原書の明らかな誤植については、特に断らずに修正して訳出した。
一、本文中の引用箇所については、必要に応じて邦訳文献を参照したが、訳文は新たに作成した。
一、訳語について。「nation」は基本的には「ネイション」と訳し、「people」は文脈に合わせて「人々」「人民」「民衆」「国民」「民族」などと訳し分けた。そのほか、一部の語句については、適宜、( )内に原語を挿入したり、ルビを付した。