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『図書館情報学を学ぶ人のために』(逸村裕, 田窪直規, 原田隆史[編] 世界思想社 2017)

編著者:逸村 裕(1957-)[いつむら・ひろし] 筑波大学図書館情報メディア系教授。文学修士図書館情報学,学術情報流通。
編著者:田窪 直規(1958-)[たくぼ・なおき] 近畿大学司書課程担当教授。博士 (図書館情報学)。図書館情報学など。
編著者:原田 隆史[はらだ・たかし] 同志社大学免許資格課程センター教授 兼 同志社大学大学院総合政策科学研究科教授,国立国会図書館非常勤調査員。工学修士,文学修士図書館情報学,図書館システム,情報システム。
著者:呑海 沙織[どんかい・さおり] 筑波大学図書館情報メディア系教授。博士(都市創造)。図書館情報学,知識情報基盤,高齢者サービス。
著者:永江 朗[ながえ・あきら] ライター,書評家。出版文化,哲学
著者:根本 彰[ねもと・あきら] 慶應義塾大学部文学部教授。教育学修士図書館情報学
著者:池内 淳[いけうち・あつし] 筑波大学図書館情報メディア系准教授。 文学修士図書館情報学公共図書館政策。
著者:中山 伸一[なかやま・しんいち] 筑波大学図書館情報メディア系教授。博士(学術)。応用情報学。
著者:加藤 信哉[かとう・しんや] 国際教養大学特任教授兼国際教養大学中嶋記念図書館長。図書館情報学大学図書館運営。
著者:平久江 祐司[ひらくえ・ゆうじ] 筑波大学図書館情報メディア系教授。修士(教育学,図書館情報学)。図書館情報学学校図書館
著者:溝上 智恵子[みぞうえ・ちえこ] 筑波大学図書館情報メディア系教授。博士(政治学)。高等教育政策。
著者:毛利 るみこ[もうり・るみこ] 国立教育政策研究所社会教育実践研究センター専門調査員。 修士(教育学)。社会教育行政。
著者:吉田 右子[よしだ・ゆうこ] 筑波大学図書館情報メディア系教授。博士(教育学)。図書館情報学公共図書館論。
著者:三森 弘[みつもり・ひろし] 名古屋大学 施設環境計画推進室 講師。博士 (デザイン学)。建築・都市計画。
著者:松林 麻実子[まつばやし・まみこ] 筑波大学図書館情報メディア系講師。図書館情報学,情報行動,学術コミュニケーション。
著者:鈴木 佳苗[すずき・かなえ] 筑波大学図書館情報メディア系准教授。社会心理学,教育工学。
著者:横山 幹子[よこやま・みきこ] 筑波大学図書館情報メディア系准教授。博士 (人文科学)。哲学,図書館情報学,知識論。
著者:緑川 信之[みどりかわ・のぶゆき] 筑波大学図書館情報メディア系教授。博士(図書館情報学)。分類論。
著者:白井 哲哉[しらい・てつや] 筑波大学図書館情報メディア系教授。博士(史学)。日本アーカイブズ学,16-20 世紀の日本地域史学。
著者:水嶋 英治[みずしま・えいじ] 筑波大学図書館情報メディア系教授。博士(世界遺産学)。博物館学
著者:関 洋平[せき・ようへい] 筑波大学図書館情報メディア系准教授。博士 (情報学)。自然言語処理,情報アクセス, コミュニケーション理解。
著者:高久 雅生[たかく・まさお] 筑波大学図書館情報メディア系准教授。博士 (情報学)。情報検索,電子図書館,情報探索行動。
著者:宇陀 則彦[うだ・のりひこ] 筑波大学図書館情報メディア系准教授。博士 (工学)。知識情報学,デジタルライブラリ。
著者:大庭 一郎[おおば・いちろう]  筑波大学図書館情報メディア系講師。修士(図書館情報学)。図書館情報学,図書館職員の人的資源管理,図書館の情報サービス。
著者:三波 千穂美[さんなみ・ちほみ] 筑波大学図書館情報メディア系講師。 文学修士図書館情報学,テクニカルコミュニケーション。
装丁:井上 二三夫[いのうえ・ふみお] ブックデザイナー。
NDC:010 : 図書館.図書館情報学 


図書館情報学を学ぶ人のために - 世界思想社



【目次】
まえがき(編者一同) [i-ii]
目次 [iii-viii]


  第1部 知識の宝庫,図書館 


第1章 図書館の誕生と変貌[吞神沙織] 002
1 駱駝の図書館 002
2 粘土と葦と図書館の源流 003
  年度版の図書館
  パピルスの図書館
3 巻子本から冊子本へ 004
  羊皮紙の誕生
  コデックスの発明
4 紙とグーテンベルク 006
  製紙法の発達と広がり
  活版印刷の普及
5 中世の修道院図書館と鎖からの解放 007
  中世の修道院図書館
  大学図書館の誕生
6 すべての人々に開かれた図書館へ 009
引用・参考文献 011


第2章 本が生まれる場所,育つ場所[永江朗] 012
1 出版社の仕事 012
2 製紙・印刷・製本 013
  製紙
  印刷
  製本
3 取次の仕事 016
4 再販制と委託制 018
  再販制/委託制の功と罪
5 読んだ本はどこへいくか 古書の世界とリサイクル 019
6 電子書籍と流通 021
引用・参考文献 022


第3章 偉人たちの知識はそこにある[逸村裕] 023
1 大学図書館は知識の根っこ 023
2 学術情報基盤の機能 024
  『三四郎』にみる大学図書館
  大学図書館の基本的機能
  デジタル情報源の入り口としての学術情報基盤
  ラーニングコモンズの展開
3 オープンアクセスと機関リポジトリ 028
  学術論文をめぐる状況
  オープンアクセス
4 未来を志向する学術情報基盤 030
引用・参考文献 031


第4章 図書館情報学からみる図書館の姿[根本彰] 032
1 図書館情報学とは何か 032
  アカデミズムとプロフェッショナリズム
  アメリカにおける図書館情報学の位置づけ
2 ヨーロッパ系の図書館情報学 036
  ヨーロッパの大学の動き
  ヨーロッパの図書館情報学
3 日本の図書館情報学 038
  世界の中の位置づけ
  出版と図書館との関係
  その後の発展
4 新しい「図書館」 042
引用・参考文献 043


  第2部 図書館の舞台裏 


第5章 公共図書館のサービス[池内淳] 046
1 市民にもっとも近い公共施設 046
2 貸出サービス 047
  貸出
  ユニークな資料の貸出
3 予約と返却を受け付ける 048
  予約
  返却
4 延滞された資料を督促する 049
  延滞への対応
  督促
5 プライバシーを保護し,蔵書を構築する 051
  貸出履歴の活用とプライバシー
  選書と蔵書構築
6 どこにいても使えるサービス 053
  全域サービス
  電子書籍サービス
  未来の図書館サービスと司書の役割
引用・参考文献 055


第6章 大学図書館の仕事と経営[中山伸一・加藤信哉] 057
1 大学図書館って何をしているところ? 057
  本を選びそろえる
  情報システムの運営と契約
  他館との協力
  場の提供
2 大学図書館の経営 060
3 大学図書館事務長の仕事と悩み 061
4 大学図書館長の仕事と悩み 063
  大学内の仕事
  大学外の仕事とかかわる組織
  将来の大学図書館と図書館長の悩み
引用・参考文献/参照URL 066


第7章 学校図書館の活動[平久江祐司] 067
1 日本の学校図書館の発展 067
2 学校教育と学校図書館 069
3 学校図書館活動の実際 070
4 学校図書館の経営とは 073
5 学校図書館担当者の役割と資質 074
6 将来の展望 075
引用・参考文献 076


第8章 国が考える図書館政策[溝上智恵子・毛利るみこ] 077
1 図書館政策とは何か 077
2 生涯学習・社会教育の振興と公共図書館 078
  公共図書館に関する法律
  国による図書館施策
  新たなな取り組み
3 高等教育改革と大学図書館 081
  大学教育の質保証をめぐる政策
  ラーニングコモンズと言う学習支援
  新たな大学図書館サービスとは?
4 これからの図書館政策 085
引用・参考文献 086


  第3部 図書館のある知的な社会


第9章 マイノリティを支吸する図書館[吉田右子] 090
1 マイノリティグループと書館サービス 090
  文化的に多様な背景を持つマイノリティとは
  文化的に多様な社会と図書館サービス
2 移民・難民への図書館サービス 092
  移民を対象とした図書館サービスの発展
  子どもと女性に図書館サービスを届ける
  移民サービスを支える仕組み
3 性的マイノリティへの図書館サービス 094
  1970年代に始まった性的マイノリティへの図書館サービス
  必要とされる情報を確実に届ける
  性的マイノリティが集う場としての図書館
  差別と偏見を図書館から変える
4 先住民への図書館サービス 096
  先住民文化と図書館サービス
  ニュージーランドにおける先住民サービス最前線
  先住民専門職が先住民サービスを支える
5 マイノリティ利用者への図書館サービスを支える理念 097
  図書館の理念とマイノリティサービス
  国際図書館連盟・ユネスコ「多文化図書館宣言」
  アメリカ図書館協会「図書館の権利宣言」
6 なぜ図書館がマイノリティへのサービスを行うのか 098
    文化的多様性を映し出すコレクションを収集し提供する
    マイノリティの情報ニーズに応えエンパワーメントを支える
    社会の文化的多様性を伝える
  マイノリティサービスの課題
  図書館が多様な文化的背景をもつ人々へのサービスを行う理由
  「すべての人を歓迎します……」
引用・参考文献 101


第10章 知識が活性化する場所[三森弘] 102
1 図書館に求められる新しい役割 102
2 大学図書館によるアクティブラーニング支援 103
3 学生にとっての「ラーニングコモンズ」 106
4 気づきを誘発する「武蔵野プレイス」 108
5 建築が果たす役割・可能性 110
引用・参考文献 112


第11章 人々のイメージのなかの図書館[松林麻実子] 113
1 小説や映画に登場する図書館 113
  「図書館」は知の象徴? それとも出会いの場?
2 内容分析とは:人々の語りを分析する方法 115
3 「図書館」に対するイメージの分析 117
4 ふたたび小説や映画に登場する図書館 119
引用・参考文献 122


第12章 ネット社会の青少年と図書館[鈴木佳苗] 123
1 青少年のメディアと図書館の利用 123
  ネット社会の青少年の情報探索と問題解決
  青少年のメディア利用と学習
  探究的な学習における図書館資料の活用
2 情報探索や問題解決におけるインフォメーション・リテラシー 125
  インフォメーション・リテラシーとは
  日本におけるインフォメーション・リテラシー
3 インフォメーション・リテラシーの育成 126
  情報探索や問題解決のプロセスとインフォメーション・リテラシー
  情報探索プロセスモデル
  導かれた探究モデル
4 総合的リテラシー育成の展開 130
  ネット社会の総合的リテラシー
  メディア・インフォメーション・リテラシーの概念モデル
  メディア・インフォメーション・リテラシーの育成に向けて
引用・参考文献 133


  第4部 図書館の向こうに広がる知識の宇宙 


第13章 知識はどこにあるのか[横山幹子] 136
1 知るということ 136
  正当化された真なる信念
  遡行問題とゲティアの凡例
2 知識の外在化 139
  外在主義と内在主義
  双子地球の思考実験
3 言語による伝達 141
  言語論的転回
  外に現れたものとしての知識
4 記録による知識共有 144
引用・参考文献 145


第14章 分類を通して知識の体系をとらえる[緑川信之] 146
1 知識の体系と分類 146
  古代・中世の学問分野
  近代以降の学問分類
2 知識の配列順序 148
  分類順の資料配列
  19世紀の資料分類法
  20世紀の資料分類法
3 知識の構造 151
  階層構造
  多次元構造
4 動的分類は可能か 154
引用・参考文献 155


第15章 知識を探す仕組み:書誌情報[田窪直規] 156
1 書誌情報とはなにか:商品カタログと目録を通じて 156

2 書誌記述とアクセス・ポイント 157
  書誌記述
  アクセス・ポイント
3 書誌コントロール 160

4 ウェブの世界の書誌情報と書誌コントロール 161
  メタデータ:Web の世界の書誌情報
  ダブリン・コア・メタデータ・エレメント・セット
  メタデータの問題点
  メタデータレジストリセマンティック・ウェブ

5 書誌情報・書誌コントロールの未来とセマンティック・ウェブ 166
引用・参考文献 167


第16章 社会と文化の記憶[白井哲哉・水嶋英治] 168
1 「記録」されたものの本質 168
2 記憶と記録を伝えるアーカイブズ 169
3 古文書の世界とアーカイブズの発展 170
4 記録文書を保存する/提供する方法 171
5 標本と芸術作品 173
6 文化財としての記録資料 175
7 知識と命名法 176
引用・参考文献 


 第5部 21世紀の技術が示す知識のカタチ


第17章 1億件のデータから必要な情報を探し出す技術[原田隆史] 180
1 もはやひとつの図書館だけでは資料を集めきれない 180
2 収集したデータの事前加工はなぜ必要なのか 181
  書誌同定:同じものは同じと言うのは実は難しい
  著作同定:同じ本でも単行本も文庫本もある
3 大量データの高速処理:コンピュータも索引を使う 186
4 コンピュータを高速にするための仕組み 188
5 検索システムの高度化はさまざまなところで 189
引用・参考文献 190


第18章 検索と推薦の技術[関洋平] 191
1 商用サイトにおける図書推薦 191
  自分が読みたい本との出会い
  書籍販売サイトにおける本当の出会い
  自分と似ている人はどういう本を読んでいるの?
  協調フィルタリングを応用した本の推薦
2 図書館における図書推薦の課題 193
  図書館における書誌推薦と貸出記録
  武雄市図書館における新たな取り組みと課題
  電子化した書誌を活用した検索と推薦
3 電子書籍とソーシャルリーディング 195
  電子書籍の活用の広がり
  ソーシャルリーディングと推薦
  本棚サービスを活用した推薦
4 ユーザの嗜好を活用した大学図書館における推薦技術 198
  大学におけるデジタル図書館の役割と学術関連情報の推薦
  利用者の満足度を考慮した学術情報の推薦
  研究者間のコミュニケーションに向けた推薦機能の実現
引用・参考文献 199


第19章 知識をリンクする技術[高久雅生] 201
1 次世代のウェブから考える 201

2 セマンティック・ウェブの技術的基盤 202
  データ表現のための階層
  セマンティック・ウェブにおけるデータ表現:グラフデータ構造とトリプル
  リンクト・データ(Linked Data)
3 つながるデータとその応用例 207
  リンクト・データのデータ提供例と応用
  マイクロフォーマット
  オープンデータという潮流
4 これからのウェブとつながる知識 211
引用・参考文献 213


第20章 世界の知識に到達するシステム[宇則彦] 214
1 電子図書館の夢 214
2 ディスカバリサービスの登場 215
3 図書館の本質 217
4 ドキュメントによる知識共有現象 218
5 未来の図書館 221
引用・参考文献 223


  資料編

資料編1 司書になるためには[大庭一郎] 226
 1 図書館の種類 226
 2 司書資格の取得方法 227
 3 司書教諭資格の取得方法 228
 4 図書館情報学を学べる大学 229
 5 司書の就職先と就職方法 229
 6 図書館情報学の学びを活かせる職場 231
 引用・参考文献 232


資料編2 テクニカルコミュニケーターとは [三波千穂美] 234
 1 テクニカルコミュニケーション(TC)とは 234
 2 TCの現在 235
 3 テクニカルコミュニケーターの知識・技術 236
  引用・参考文献


索引 [241-244]
執筆者紹介 [245-246]