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『ユダヤ人とユダヤ教』(市川裕 岩波新書 2019)

著者:市川 裕[いちかわ・ひろし](1953-) 宗教史学、ユダヤ思想。
NDC:199 ユダヤ教
NDC:227.9 アジア史.東洋史 >> 西南アジア.中東[中近東] >> @イスラエル


ユダヤ人とユダヤ教 - 岩波書店



【目次】
はじめに [i-ii]
目次 [iii-vii]


序章 ユダヤ人とは誰か 001
  ポーランドにて
  「真正のユダヤ人」


第1章 歴史から見る 009
第1節 古代のユダヤ人たち 010
  イエスの出現をどう捉えるか
  賢者輩出の時代
  啓示法の宗教
第2節 イスラム世界からヨーロッパへ 015
  忘れられた歴史を補う
  イスラムとともに
  啓典の民
  地中海社会での繁栄
  アルプスを越えて
  スファラディとアシュケナジ
  レコンキスタとスペイン追放
  新キリスト教徒の再改宗
  安住の地ポーランド
  シュテットルの生活
第3節 国民国家のなかで 036
  メンデルスゾーン
  フランス革命の衝撃
  われわれは何者か?
  ポグロムの恐怖
  アウシュヴィッツ
  世界帝国の興亡とユダヤ
  「ユダヤ人」という選択肢


第2章 信仰から見る 053
第1節 ラビ・ユダヤ教 054
  ユダヤ教は宗教なのか
  ユダイズムとユダヤ教
  ユダイズムとは何か
  持ち運びのできる国家
  二重のトーラー
  ラビたちの決断
第2節 ユダヤ教の根本原則 065
  トーラーに従って生きる
  神殿の供犠
  シナゴーグの礼拝
  シュマアの朗読
  十八祈禱文,十戒,六一三戒
第3節 神の時間秩序 074
  安息日
  一年のサイクル
  一生のサイクル
  祈りの生活
  制度化された断食
第4節 「宗教」としてのユダヤ教 085
  東欧における神秘主義の浸透
  近代のユダヤ教再定義
  世俗化したユダヤ人と民族主義
  二つの定義・三つの集団


第3章 学問から見る 093
第1節 タルムードの学問 094
  トーラーの学習
  イェシヴァ
  タルムードの普及
  タルムードのテキスト
第2節 論争と対話 105
  師匠への奉仕
  モーセに基づかせる 
  矛盾をぶつけることの真意
  ラビたちの議論
第3節 ユダヤ哲学 111
  ギリシア哲学による挑戦
  イスラム世界のギリシア哲学
  哲学者マイモニデス
  律法典の形成
  『シュルハン・アルーフ』による統合
第4節 ユダヤ精神の探究 120
  東欧の肥沃な精神世界
  ヴォロジンのイェシヴァ
  エリ・ヴィーゼルと二人の師
  学ぶことは生きること
  正真正銘のラビとの出会い
  世俗教育との両立


第4章 社会から見る 133
第1節 ユダヤ人の経済活動 134
  商業と金融の民
  利子取得の正当化
  マルクスの主張
  利子取得の二重基準
  ロスチャイルド家
第2節 ユダヤ人の人生の目標 144
  神に選ばれた民
  ノアの七戒と十の心得
  慈善と慈しみの行い
  施しの八段階
第3節 近代メシア論 150
  二つのメシア論
  シオニズム
  離散ユダヤ人は捕囚民か
  ユダヤ的百家争鳴
第4節 ユダヤ社会の現実 160
  ヘブライ語の蘇生
  混合婚をめぐる議論
  二極分化するユダヤ社会
  イスラエル社会の現実
  イスラエル国家のゆくえ
  棄民の視点から


文献解題 173
  歴史について
  ユダヤ教について
  ユダヤの宗教思想について
  ユダヤ思想史について
  トーラー註解について
  タルムードについて
  ユダヤ百科事典『ジュダイカ


図版写真出典 [186]
あとがき(二〇一八年一二月一八日 祝福をかみしめつつ 市川裕) [187-189]