著者:市川 裕[いちかわ・ひろし](1953-) 宗教史学、ユダヤ思想。
NDC:199 ユダヤ教
NDC:227.9 アジア史.東洋史 >> 西南アジア.中東[中近東] >> @イスラエル
【目次】
はじめに [i-ii]
目次 [iii-vii]
序章 ユダヤ人とは誰か 001
ポーランドにて
「真正のユダヤ人」
第1章 歴史から見る 009
第1節 古代のユダヤ人たち 010
イエスの出現をどう捉えるか
賢者輩出の時代
啓示法の宗教
第2節 イスラム世界からヨーロッパへ 015
忘れられた歴史を補う
イスラムとともに
啓典の民
地中海社会での繁栄
アルプスを越えて
スファラディとアシュケナジ
レコンキスタとスペイン追放
新キリスト教徒の再改宗
安住の地ポーランド
シュテットルの生活
第3節 国民国家のなかで 036
メンデルスゾーン
フランス革命の衝撃
われわれは何者か?
ポグロムの恐怖
アウシュヴィッツへ
世界帝国の興亡とユダヤ人
「ユダヤ人」という選択肢
第2章 信仰から見る 053
第1節 ラビ・ユダヤ教 054
ユダヤ教は宗教なのか
ユダイズムとユダヤ教
ユダイズムとは何か
持ち運びのできる国家
二重のトーラー
ラビたちの決断
第2節 ユダヤ教の根本原則 065
トーラーに従って生きる
神殿の供犠
シナゴーグの礼拝
シュマアの朗読
十八祈禱文,十戒,六一三戒
第3節 神の時間秩序 074
安息日
一年のサイクル
一生のサイクル
祈りの生活
制度化された断食
第4節 「宗教」としてのユダヤ教 085
東欧における神秘主義の浸透
近代のユダヤ教再定義
世俗化したユダヤ人と民族主義
二つの定義・三つの集団
第3章 学問から見る 093
第1節 タルムードの学問 094
トーラーの学習
イェシヴァ
タルムードの普及
タルムードのテキスト
第2節 論争と対話 105
師匠への奉仕
モーセに基づかせる
矛盾をぶつけることの真意
ラビたちの議論
第3節 ユダヤ哲学 111
ギリシア哲学による挑戦
イスラム世界のギリシア哲学
哲学者マイモニデス
律法典の形成
『シュルハン・アルーフ』による統合
第4節 ユダヤ精神の探究 120
東欧の肥沃な精神世界
ヴォロジンのイェシヴァ
エリ・ヴィーゼルと二人の師
学ぶことは生きること
正真正銘のラビとの出会い
世俗教育との両立
第4章 社会から見る 133
第1節 ユダヤ人の経済活動 134
商業と金融の民
利子取得の正当化
マルクスの主張
利子取得の二重基準
ロスチャイルド家
第2節 ユダヤ人の人生の目標 144
神に選ばれた民
ノアの七戒と十の心得
慈善と慈しみの行い
施しの八段階
第3節 近代メシア論 150
二つのメシア論
シオニズム
離散ユダヤ人は捕囚民か
ユダヤ的百家争鳴
第4節 ユダヤ社会の現実 160
ヘブライ語の蘇生
混合婚をめぐる議論
二極分化するユダヤ社会
イスラエル社会の現実
イスラエル国家のゆくえ
棄民の視点から
文献解題 173
歴史について
ユダヤ教について
ユダヤの宗教思想について
ユダヤ思想史について
トーラー註解について
タルムードについて
ユダヤ百科事典『ジュダイカ』
図版写真出典 [186]
あとがき(二〇一八年一二月一八日 祝福をかみしめつつ 市川裕) [187-189]