著者:福田 純也[ふくだ・じゅんや](1988-) 応用言語学。第二言語習得論。
シリーズ:開拓社 言語・文化選書;77
【目次】
はじめに [v-xii]
目次 [xiii-xv]
第1章 外国語学習に潜む意識と無意識 001
1.1. 意識と外国語学習にまつわる問題 002
1.1.1. 意識した/意識してない言語学習と使用
1.1.2. 意識に映ることばの内容
1.2. 意識をめぐる外国語学習論 009
第2章 意識の諸相 013
2.1. 意識を定義するには 014
2.1.1. 広い定義と狭い定義,意識の機能と内容
2.1.2. 意識の二面性
2.1.3. 広い定義と狭い定義の意識モデル
2.1.4. 意識の三階層モデル
2.1.5. グローバルワークスペース理論
2.2. 表象 027
2.2.1. 高階の思考理論 30
2.3. 神経科学的なアプローチ 036
2.4. 無意識の行動から意識を探る 042
2.5. 社会的観点からみた意識 046
2.6. 意識と身体 049
2.7. フレーム問題 054
2.8. コネクショニズム 58
2.9. 意識に関わるさまざまな概念 067
2.9.1. 注意とアウェアネス
2.9.2. 気づき
第3章 言語と意識 079
3.1. 人間の能力と言語習得 080
3.2. 言語が違うと世界が違って見える?
3.2.1. 言語と認識,その類似点と相違点
3.2.2. 第二言語での対象の区切りと数え方
3.2.3. 認識と第二言語習得の難しさ
3.2.4. 二言語併用による認識の創発
3.3. 明示的知識と暗示的知識 103
3.3.1. 学習者が身につける知識
3.3.2. 知識の形成にかかわる第二言語習得研究
3.5. 明示的知識・暗示的知識の測定と第二言語習得研究
3.6. 明示的知識と暗示的知識のインターフェース
3.6.1. インターフェースのない立場
3.6.2. 強いインターフェースの立場
3.6.3. 弱いインターフェースの立場
3.7. 明示的・暗示的知識研究のもたらす示唆
第4章 意識・無意識の科学と言語習得 137
4.1. 人工文法パラダイム
4.1.1. 人工文法パラダイムの概要
4.1.2.意識的無意識的知識と明示的・暗示的知識研究の食い違い
4.2. 「アウェアネスのない学習」論争 149
4.2.1. 無意識的学習の成否を巡って
4.2.2. 半人工言語パラダイムによる検証
4.2.3. 数々の追行研究と批判
4.3.論争における争点と問題点
第5章 意識研究と第二言語研究をつなぐ 169
5.1. 目立つものは習得されやすい?
5.2. インプット処理理論に基づく卓立性の理論化
5.3. 言語を理解するということ
5.4. 無視されてしまう言語情報
5.5. 意識と,文法の習得困難度をめぐって
5.6. これまでにわかっていることとその示唆
終章 外国語を学ぶとはどのようなことか 197
あとがき(2018年3月吉日 静岡県駿河区ののどかな山の上にある研究室にて 福田純也) [203-205]
参考文献 [207-218]
索引 [219-221]