contents memorandum はてな

目次とメモを置いとく場

『哲学がわかる 因果性』(Stephen Mumford, Rani Lill Anjum[著] 塩野直之,谷川卓[訳] 岩波書店 2017//2013)

原題:Causation: A Very Short Introduction(Oxford University Press)
著者:Stephen Mumford
著者:Rani Lill Anjum
訳者:塩野 直之[しおの・なおゆき] 
訳者:谷川 卓[たにかわ・たく] 
件名:因果性
NDLC:H24 哲学・宗教 >> 哲学 >> 形而上学存在論
NDC:112 哲学各論 >> 自然哲学.宇宙論


https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b330638.html


【目次】
はじめに なぜ因果性なのか [iii-v]
目次 [vii-viii]


第1章 問題 因果性のどこが難しいのか 001
  哲学的に考える
  原因はとらえにくい
  バートランド・ラッセルの力技
  物理学の改良と形而上学


第2章 規則性 結びつきのない因果性はあるか 017
  ヒュームとビリヤードの勝負をする
  ヒュームのモザイク
  ヒューム主義者の頭痛
  いつでも、どこでも
  まぐれも生じることがある
  どれくらい規則的なら規則的と言えるのか


第3章 時間と空間 原因は結果よりも前に起こるか 035
  先行性の話を先行させる
  原因を結果にマッチさせる
  次から次へ
  ふさわしい場所、ふさわしい時
  同時性
  非局所性


第4章 必然性 原因はその結果を保証するか 051
  必然的なことか
  哲学的強制
  自由意志
  加法的干渉と減法的干渉
  算出プロセス


第5章 反事実条件的依存性 原因は違いを生じさせるか 069
  もし、ものごとが違っていたならば……
  関係と関係項
  事実と反事実
  反事実条件文がテストする
  順序は正しいか
  多重決定
  それなしにはない


第6章 物理主義 すべては伝達に尽きるのか 085
  エネルギッシュな科学者
  相互性
  拡張できるか
  基礎的なものに還元する
  創発説の発生
  パワーを持つ


第7章 多元主義 異なる多くの因果性があるのか 101
  引き起こすことのさまざまな姿
  ウィトゲンシュタインソクラテスに挑む
  原因にはいくつかの種類があるのか
  アリストテレスの四原因
  詐称者
  正しい推論をする


第8章 原初主義 因果性は最も基礎的か 115
  これを分析せよ
  因果性を単純に
  原初的になる
  形勢逆転成功への飛び板
  秘密の行為者
  人間はヒューム的か


第9章 傾向性主義 何が傾向を持つのか 131
  パワーのある理論
  技術的になる
  ヒュームの想定
  再考の必要性
  自然界と必然性
  相互顕在化
  不在は原因か
  正しい傾向を持つ


第10章 原因を見つける それはどこにあるのか 147
  嘘、大嘘、そして統計
  個別的であること
  複雑さをマップする
  自分の手を汚す
  確率に賭ける
  コントロールする
  兆候によるアプローチ


一言だけのあとがき 161


解説(谷川 卓) [163-176]
  
  
  



日本の読者のための読書案内(谷川 卓・塩野直之) [009-010]
読書案内 [005-007]
索引 [001-004]




【メモランダム】
・短い対談記事。
『哲学がわかる 因果性』訳者対談(英語教室 塩野直之) | 理学部 | 東邦大学

・本書における「多重決定」(81頁)は、「反事実条件的依存性のない因果性」(83頁)なので、統計学における多重決定とは違うようだ。