原題:Causation: A Very Short Introduction(Oxford University Press)
著者:Stephen Mumford
著者:Rani Lill Anjum
訳者:塩野 直之[しおの・なおゆき]
訳者:谷川 卓[たにかわ・たく]
件名:因果性
NDLC:H24 哲学・宗教 >> 哲学 >> 形而上学・存在論
NDC:112 哲学各論 >> 自然哲学.宇宙論
https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b330638.html
【目次】
はじめに なぜ因果性なのか [iii-v]
目次 [vii-viii]
第1章 問題 因果性のどこが難しいのか 001
哲学的に考える
原因はとらえにくい
バートランド・ラッセルの力技
物理学の改良と形而上学
第2章 規則性 結びつきのない因果性はあるか 017
ヒュームとビリヤードの勝負をする
ヒュームのモザイク
ヒューム主義者の頭痛
いつでも、どこでも
まぐれも生じることがある
どれくらい規則的なら規則的と言えるのか
第3章 時間と空間 原因は結果よりも前に起こるか 035
先行性の話を先行させる
原因を結果にマッチさせる
次から次へ
ふさわしい場所、ふさわしい時
同時性
非局所性
第4章 必然性 原因はその結果を保証するか 051
必然的なことか
哲学的強制
自由意志
加法的干渉と減法的干渉
算出プロセス
第5章 反事実条件的依存性 原因は違いを生じさせるか 069
もし、ものごとが違っていたならば……
関係と関係項
事実と反事実
反事実条件文がテストする
順序は正しいか
多重決定
それなしにはない
第6章 物理主義 すべては伝達に尽きるのか 085
エネルギッシュな科学者
相互性
拡張できるか
基礎的なものに還元する
創発説の発生
パワーを持つ
第7章 多元主義 異なる多くの因果性があるのか 101
引き起こすことのさまざまな姿
ウィトゲンシュタイン、ソクラテスに挑む
原因にはいくつかの種類があるのか
アリストテレスの四原因
詐称者
正しい推論をする
第8章 原初主義 因果性は最も基礎的か 115
これを分析せよ
因果性を単純に
原初的になる
形勢逆転成功への飛び板
秘密の行為者
人間はヒューム的か
第9章 傾向性主義 何が傾向を持つのか 131
パワーのある理論
技術的になる
ヒュームの想定
再考の必要性
自然界と必然性
相互顕在化
不在は原因か
正しい傾向を持つ
第10章 原因を見つける それはどこにあるのか 147
嘘、大嘘、そして統計
個別的であること
複雑さをマップする
自分の手を汚す
確率に賭ける
コントロールする
兆候によるアプローチ
一言だけのあとがき 161
解説(谷川 卓) [163-176]
日本の読者のための読書案内(谷川 卓・塩野直之) [009-010]
読書案内 [005-007]
索引 [001-004]
【メモランダム】
・短い対談記事。
『哲学がわかる 因果性』訳者対談(英語教室 塩野直之) | 理学部 | 東邦大学
・本書における「多重決定」(81頁)は、「反事実条件的依存性のない因果性」(83頁)なので、統計学における多重決定とは違うようだ。