著者:大塚 淳[おおつか・じゅん](1979-) 科学哲学(生物学の哲学、統計学の哲学)。
装丁:耳塚 有里[みみづか・あり]
件名:統計学
NDLC:MA211 科学技術 >> 数学 >> 確率論、数理統計学
NDC:417 数学 >> 確率論、数理統計学
備考:統計学の「科学哲学」。
【目次】
目次 [i-iv]
序章 統計学を哲学する? 001
1 本書のねらい 001
2 本書の構成 005
第1章 現代統計学のパラダイム
1 記述統計 012
1-1 統計量
1-1-1 一変数統計量
1-1-2 多変数統計量
1-1-3 離散変数
1-2 「思考の経済」としての記述統計
1-3 経験主義、実証主義と帰納の問題
2 推測統計 021
2-1 確率モデル
2-2 確率変数と確率分布
2-2-1 連続確率変数と確率密度についての補足
2-2-2 期待値
2-2-3 自然の斉一性としてのIIDサンプリング
2-2-4 大数の法則と中心極限定理
2-3 統計モデル
2-3-1 統計モデルとは
2-3-2 パラメトリック統計と分布族
2-4 推測統計の世界観と「確率種」
読書案内 049
2 ベイズ推定 057
2-1 仮説の確証と反証
2-2 パラメータ推定
2-3 予測
3 ベイズ統計の哲学的側面 063
3-1 帰納論理としてのベイズ統計
3-2 内在主義的認識論としてのベイズ統計
3-2-1 認識論と正当化の問題
3-2-2 内在主義
3-3 ベイズ主義の認識論的問題
3-3-1 事前確率の正当化(1):「洗い流し」
3-3-2 事前確率の正当化(2):無情報事前分布
3-3-3 事前確率の正当化(3):経験ベイズ
3-3-4 事前確率の正当化(4):尤度の正当化
3-4 小括:ベイズ統計の認識論的含意
読書案内 090
第3章 古典統計
1 頻度主義の意味論 092
2 検定の考え方 097
2-1 蓋然的仮説の反証
2-2 仮説検定の考え方
2-3 検定の構成
2-4 サンプルサイズ
3 古典統計の哲学的側面 107
3-1 帰納行動としての検定理論
3-2 外在主義認識論としての古典統計
3-2-1 信頼性主義
3-2-2 ノージックの追跡理論と仮説検定
3-2-3 検定による正当化と反事実条件
3-3 頻度主義の認識論的問題
3-3-1 検定の真理促進性
3-3-2 尤度原理
3-4 小括:ベイズ/頻度主義の対立を超えて
読書案内 133
第4章 モデル選択と深層学習
1 最尤法とモデル適合 136
2 モデル選択 140
2-1 回帰モデルとモデル選択の動機
2-2 モデルの尤度と過適合
2-3 赤池情報量規準(AIC)
2-4 AICの哲学的含意
3 深層学習 153
3-1 多層ニューラルネットワークの構成
3-2 深層モデルの学習
4 深層学習の哲学的含意 160
4-1 プラグマティズム認識論としての統計学
4-2 機械学習と徳認識論
4-3 深層学習の哲学的含意
読書案内 179
第5章 因果推論
1 規則説と回帰分析 181
2 反事実条件アプローチ 186
2-1 反事実条件説の意味論
2-2 反事実的因果の認識論
2-2-1 仮説検定と因果推論
2-2-2 仮説結果と無作為化
3 構造的因果モデル 199
3-1 因果グラフ
3-2 介入とバックドア基準
3-3 因果探索
4 統計的因果推論の哲学的含意 210
読書案内 215
終章 統計学の存在論・意味論・認識論
1 統計学の存在論 216
2 統計学の意味論 221
3 統計学の認識論 225
4 結びにかえて 228
参考文献 [231-236]
あとがき(2020年8月 大塚 淳) [237-238]
索引 [239-242]
【メモランダム】
・著者(大塚淳氏)による小文のひとつ。
私家版「科学哲学とは何か」 | 大塚淳のサイト跡地
・著者へのインタビュー(聞き手:鈴木貴之、2022年3月28日)。
大塚淳先生インタビュー(その1) – 人と情報テクノロジーの共生のための人工知能の哲学2.0の構築
・伊伊勢田氏による(専門的な)書評。
大塚淳『統計学を哲学する』を読む
・著者による返答。
伊勢田先生へのリプライ
・菅原裕輝氏によるガイド。
https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/85553/e6513d8bdbf49f90f65663f36962dee8?frame_id=582937
・大久保祐作氏による書評。
大塚(2020)「統計学を哲学する」を読む ‐ 人はやがて死ぬ
・末石直也氏による紹介。
書評:大塚淳『統計学を哲学する』(経セミ2021年4・5月号より)|経済セミナー編集部