原題:Literary theory: A Very Short Introduction (Oxford University Press)
著者:Jonathan D. Culler(1944-) 文芸批評。
訳者:荒木 映子[あらき・えいこ](1950-) 英文学、表現文化学。
訳・解説:富山 太佳夫[とみやま・たかお] (1947-) 英文学(ヴィクトリア朝小説)、イギリス文化史。
装丁:後藤 葉子[ごとう・ようこ](1973-) QUESTO、森デザイン室。
シリーズ:〈1冊でわかる〉シリーズ
件名:文学
NDLC:KE122
NDC:901 文学 >> 文学理論・作法
備考:26か国語に翻訳されたテキスト。2011年には第二版が刊行。
【目次】
まえがき [iii-iv]
謝辞 [v]
目次 [vii-viii]
1 理論とは何か? 001
理論(theory)という言葉
ジャンルとしての理論
理論の効果
フーコーと性
理論の打つ手とは
デリダと書くこと(エクリチュール)
二つの例は何を示すのか
2 文学とは何か? 文学は重要か? 026
文学の外にある文学性
どういう問いか?
歴史的な変化
テクストを文学として扱う
頭が痛い
文学の性質
(1) 言語を「前景化する」文学
(2) 言語が統合されたものとしての文学
(3) フィクションとしての文学
(4) 美的対象としての文学
(5) インターテクストとしての、自己照射的な何かとしての文学
属性 対 結果
文学の機能
文学のパラドックス
3 文学とカルチュラル・スタディーズ 063
カルチュラル・スタディーズの出現
さまざまな緊張関係
(1) 文学のカノン
(2) 分析方法のいろいろ
目標
区別
4 言語、意味、解釈 082
文学における意味
ソシュールの言語理論
言語と思想
言語の分析
詩学 対 解釈学
読者と意味
解釈
意味、意図、コンテクスト
5 レトリック、詩学、詩 103
修辞的形象(レトリカル・フィギュア)
ジャンル
言葉と行為としての詩
抒情詩の突飛さ
リズムをもつ単語
詩の解釈
6 物語(ナラティヴ) 122
プロット
提示
焦点化
ストーリーは何をするか
7 行為遂行的な(パフォーマティヴな)言語 140
オースティンのパフォーマティブ
パフォーマティブと文学
デリダのパフォーマティブ
パフォーマティブとコンスタティヴとの関係
バトラーのパフォーマティブ
重要点と暗示
7 アイデンティティ、同一化、主体(サブジェクト) 161
主体(サブジェクト)
文学とアイデンティティ
表象か、生産か
精神分析学
集団としてのアイデンティティ
支配的な構造
理論
補遺 諸理論の流派と運動 180
ロシア・フォルマリズム
ニュークリティシズム
現象学
構造主義
ポスト構造主義
ディスコンストラクション
フェミニズム理論
精神分析学
マルクス主義
新歴史主義/文化唯物論
ポスト・コロニアル理論
マイノリティの言説
クイア理論
これから、どうする(富山太佳夫) [197-206]
読書案内 [8-12]
参考文献 [1-7]