原題:How we know what isn't so: The fallibility of human reason in everyday life (New York: The Free Press, 1991)
著者:Thomas Dashiff Gilovich (1954-) 実験心理学。認知心理学。
訳者:守 一雄 (1951-) 認知心理学。[1-7、11章担当]
訳者:守 秀子 (1956-) 発達心理学、教育心理学。[8-10章担当]
装幀:香月 輝勝 (?-)
シリーズ:新曜社 認知科学選書
件名:推理
件名:判断
件名:迷信
NDC:141.5 普通心理学.心理各論 >> 思考.想像.創造性
人間この信じやすきもの:迷信・誤信はどうして生まれるか - 新曜社
守一雄ホームページ - T.ギロビッチ『人間この信じやすきもの』
【目次】
献辞 [i]
目次 [ii-vi]
謝辞 [vii-viii]
1 はじめに 001
第1部 誤信の認知的要因
2 何もないところに何かを見る――ランダムデータの誤解釈 013
ランダムな事象の誤認知
因果関係の理論づけによって間違った考えがさらに補強される
統計的回帰現象の誤認
まとめ
3 わずかなことからすべてを決める――不完全で偏りのあるデータの誤解釈 047
信念と合致する情報の過大評価
仮説に合致する情報だけを捜そうとする傾向
隠れたデータや欠損データのもたらす問題
自己成就的予言――隠れたデータがもたらす問題点の特殊例
4 思い込みでものごとを見る――あいまいで一貫性のないデータのゆがんだ解釈 079
期待や先入観の功罪
期待や先入観の現われ方
科学的発見のゆがんだ解釈
玉虫色の解釈と玉虫色の期待
成功失敗の記憶と情報の一貫性
第2部 誤信の動機的要因と社会的要因
5 欲しいものが見えてしまう――動機によってゆがめられる信念 121
社会――所有物としての信念
6 噂を信じる――人づての情報のもつゆがみ 143
良いお話をする
「有益さ」と面白さのための脚色
自己本位の脚色
いかにもありそうな話
いらだたしいパラドックス
7 みんなも賛成してくれている?――過大視されやすい社会的承認 185
自己の考えの他人への投射と総意誤認効果
他人からの不適切なフィードバック
第3部 いろいろな誤信の実例
8 種々の「非医学的」健康法への誤信 207
信じようとする意志
このあとに、ゆえにこのために――時間の前後関係と因果関係の取り違え
失敗の窮地から成功を救い出す
もっともらしさの輝き
「新時代」の全体論的健康法
9 人づきあいの方法への誤信 245
その他の効果のない方略が使われ続けていること
10 超能力への誤信 261
超能力を否定する実験例
超能力はどの程度信じられているか
なぜ私たちは信じるのか?
信じたいという欲求
日常の体験の解釈
超能力信仰の頑強さ
第4部 誤信を持たないための処方箋
11 誤信への挑戦――社会科学の役割 313
科学教育の価値
社会科学者の義務
訳者あとがき(1993年4月 守一雄・守秀子) [329-331]
原註 [6-25]
索引 [1-5]