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『法理学講義』(田中成明 有斐閣 1994)

著者:田中 成明[たなか・しげあき](1942-) 


法理学講義 | 有斐閣


現代法理学 | 有斐閣



【目次】
序論 法理学の学問的性質と役割 001
1 法理学の位置と現況 001
2 法理学・法哲学・法理論 008
3 法理学と法律学・法実務 014
4 法理学の主要問題領域 019


  第1編 法の基本構造 

第1章 法への視座 026
1 法とは何か 026
2 法動態への相互主体的視座 032


第2章 法システムの構造と機能 049
1 法システムと多様な法規範 049
2 法源 056
3 法の妥当性 065
4 法の社会的機能 074


第3章 法の三類型モデル 081
1 現代法の全体像を求めて 081
2 普遍主義型法と近代西欧法 090
3 自治型法と管理型法 095
4 現代日本の法状況と対応戦略 099


第4章 法と強制 108
1 強制,サンクション,実力 108
2 法的強制と国家権力 112
3 法の全体構造と強制 117
4 現代法の機能と強制 122


第5章 法と道徳 130
1 法と道徳の区別・関連 130
2 法による道徳の強制 138
3 法的パターナリズム 143


第6章 権利と人権 153
1 法的権利義務関係 158
2 人権の特質と存在構造 162
3 新しい権利・人権 168


  第2編 法の目的と正義 

第7章 法と正義 176
1 法の目的と正義の諸相 176
2 法的正義の構造と動態 188


第8章 価値相対主義から対話的合理性へ 196
1 メタ倫理学とその主要類型 196
2 価値相対主義 200
3 実践的議論の合理性基準を求めて 207
4 対話的合理性基準 213 


第9章 現代正義論の展開 222
1 現代正義論の問題状況 222
2 J. ロールズの「公正としての正義」論 227
3 R. ドゥオーキンの権利基底的平等主義 236
4 リバタリアニズム 241
5 リベラリズム批判 252


第10章 犯罪と刑罰 261
1 犯罪と刑罰の見方の変遷と現況 261
2 刑罰の性質とその正当化 268
3 刑罰の限界と代替的対応方式 276


第11章 悪法をめぐる理論と実践 282
1 自然法論と法実証主義 282
2 悪法への服従と抵抗 290


  第3編 法的思考と裁判 

第12章 裁判過程と法の解釈・適用 300
1 近代から現代への裁判観の変遷 300
2 法の解釈と適用 305
3 法的思考と法律学 315


第13章 裁判の特質と機能 324
1 裁判の位置と制度的枠組 324
2 裁判の正統性 329
3 現代裁判の機能拡大 336
4 代替的紛争解決手続 344


第14章 戦後の法解釈論争 355
1 論争初期の問題設定 355
2 法の教義学と科学の間で 359
3 利益衡(考)量論 362
4 法政策学と「議論」に基づく法律学 365


第15章 法的思考の知的地平と構造 370
1 法的思考と実践的議論 370
2 実践的議論の法的「制度化」 377
3 法教義学的思考の特質と機能 384


第16章 法的価値判断の正当化 392
1 問題への視座転換 392
2 法的価値判断の対象 398
3 法的価値判断の規準 403
4 法的価値判断と対話的合理性 414


事項索引
人名索引