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『表象としての日本――西洋人の見た日本文化』(山内久明, 柏倉康夫, 阿部斉 放送大学教育振興会 2004)

著者:山内 久明 (1934-)
著者:柏倉 康夫 (1939-)
著者:阿部 斉 (1933-2004) 
NDC:210.04 : 日本史



【目次】
まえがき(2004年2月 山内久明・柏倉康夫・阿部 斉) [003-004]
目次 [005-009]


1 表象としての日本 011
1.1 西洋のまなざし 011
1.2 文人外交官アーネスト・サトウ 012
1.3 さまざまな伝承装置 014
1.4 エミール・ギメ 017
1.5 お雇い外国人 018
1.6 日本の美の発見 022
1.7 戦後の日本研究 024


2 先駆的まなざし(1)――アーネスト・サトウ 026
2.1 「日本語通訳生」への道 026
2.2 旧体制と新体制のはざまで――維新の証人 029
2.3 文人外交官サトウの日本研究 031
2.4 日本,アジア,世界 033
2.5 イギリスへの帰還 039


3 先駆的まなざし(2)――ルイ・クレットマン 044
3.1 埋もれていた資料 044
3.2 お雇い外国人 046
3.3 フランス軍事顧問団 047
3.4 クレットマン日記 049
3.5 日常生活 051
3.6 陸軍士官学校 053
3.7 旅行 055
3.8 資料のその後 057


4 先駆的まなざし(3)――ラフカディオ・ハーン 059
4.1 日本発見 060
4.2 さすらい人 064
4.3 日本への道 066
4.4 日本の表象 071
4.5 芸術の自爆 079


5 19世紀における東洋と日本――オリエンタリズムからジャポニズムへ 084
5.1 オリエンタリスト絵画からジャポニズムへ 087
5.2 《日本》という新たな表象 091
5.3 文法解体の兆候:〈日本の表象〉から〈表象装置〉の日本的逸脱へ 095
5.4 外部から到来した絵画表象の文法とその振る舞い 097
5.5 記号の往還あるいは〈表象の日本〉の里帰り 106


6 表象としての日本音楽 111
6.1 音楽とその関連概念 111
6.2 伝播に果たす楽譜の役割 113
6.3 比較音楽学と日本音楽の伝播 118 
6.4 1901年ベルリン 120
6.5 海外での研究と日本人の日本音楽観 122
6.6 20世紀後半から21世紀初頭まで 124


7 ハナコ貞奴の日本――身体の表象 127
7.1 見つかった蝋管 127
7.2 海を渡った芸人たち 128
7.3 貞 129
7.4 女優貞奴の誕生 131
7.5 ロイ・フラー 132
7.6 ハナコ 135
7.7 プロデューサー フラー 136
7.8 彫刻家ロダン 138


8 アーサー・ウェイリー あるいは理想化された平安朝文化 141
8.1 ウェイリーが育ったイギリスの文化風土――ラグビー校からケンブリッジへ 141
8.2 大英博物館での公務と翻訳の業績 145
8.3 平安朝文化と女性 150
8.4 日本文化の普遍性――ウェイリーの功績 157


9 ブルーノ・タウト――私は日本文化を愛する 161
9.1 ドイツから憧れの日本へ 161
9.2 日本の伝統と建築芸術の追求 165
9.3 工芸デザイナーとしてのタウト 170
9.4 理想都市としての桂離宮 171
9.5 日本建築の系統図 175
9.6 終わりに 177


10 ポール・クローデル――詩人大使の日本文化論 179
10.1 クローデルと日本――その出会い 179
10.2 「外部の幻惑」――異国趣味をこえて 181
10.3 言語と舞台 183
10.4 マラルメという問題意識 185
10.5 能を見るクローデル 187
10.6 外交官クローデル 188


11 アンドレ・マルローの日本 192
11.1 アジアへの関心 192
11.2 『西欧への誘惑』 194
11.3 日本訪問 199
11.4 関西の旅 201
11.5 『人間の条件』における日本 203
11.6 空想美術館の日本 208


12 アメリカにおける日本論の系譜 211
12.1 第二次世界大戦以前の日本論 211
12.2 『菊と刀』の衝撃 213
12.3 ライシャワーの日本論 218
12.4 高度経済成長論と日本論 220
12.5 日本論から日本研究へ 223


13 共和国から見た天皇制 226
13.1 共和国と君主制 226
13.2 『天皇の逝く国で』 228
13.3 『敗北を抱きしめて』 231
13.4 『昭和天皇』 234
13.5 『明治天皇』 238


14 ロラン・バルト――あるいは「虚構としての日本」 241
14.1 バルト『記号の帝国』の目論み 242
14.2 無知ゆえの誘惑――その具体相と背景 245
14.3 理解不能なるものに直面した認識装置の自壊告白という系譜学 250
14.4 バルトにとっての「日本」経験とその後 253
14.5 今バルトを<表象の日本>のもとに読み直すことの意味 257


15 欧米における日本研究の系譜と現在 258
15.1 フランスにおける日本紹介の現状 258
15.2 19世紀の旅行記 259
15.3 画家や写真家たち 262
15.4 外交と日本のイメージ 264
15.5 イギリスの場合 266
15.6 アメリカにおける日本研究の現状 273


参考文献 [277-286]
索引 [287-295]