著者:田崎 勝也[たさき・かつや] 比較文化心理学。異文化コミュニケーション論。心理統計学。
NDC:361.5 社会学
件名:比較文化
件名:社会科学--方法論
【目次】
まえがき [i-ii]
目次 [iii-vi]
第1章 比較文化研究の意義 001
1 比較文化研究とは
学問的位置づけと本書の趣旨
2 比較文化研究の意義
2.1 理論の普遍性の検証
2.2 交絡要因の確認
2.3 文化変容の検証
2.4 自文化中心主義の軽減
3 測定と比較研究
4 比較文化研究の種類
5 本章のまとめ
第2章 測定の等価性 011
1 比較文化研究と等価性
1.1 比較調査法の特徴と等価性
1.2 測定の等価性
2 等価性のレベル
2.1 概念的等価性(construct equivalence)
2.2 測定単位等価性(measurement unit equivalence)
2.3 スカラー等価性(scalar equivalence)
3 測定の等価性を阻む要因
3.1 概念的要因
3.2 方法論的要因
3.3 項目要因
4 本章のまとめ
第3章 比較文化研究の全体像 021
1 対象文化および対象集団の選定
2 質問紙の作成
2.1 質問紙がある場合
2.2 質問紙がない場合
3 質問項目の翻訳
3.1 抽象概念的等価性(conceptual equivalence)
3.2 言語的等価性(semantic equivalence)
3.3 規範的等価性(normative equivalence)
3.4 翻訳法の種類と等価性の確認
4 データの収集
4.1 標本抽出等価性(sampling selection equivalence)
4.2 サンプリング枠等価性(frame equivalence)
4.3 「文化生産装置」等価性(sampling unit equivalence)
5 比較文化研究の統計解析
6 本章のまとめ
資料
第4章 特異項目機能と等価性 051
1 歴史的背景
2 バイアスとインパクト
3 均一DIFと不均一DIF
4 一般的社会調査におけるDIF
5 DIFの統計的手法
5.1 項目反応理論法
5.2 Mantel-Haenszel法
5.3 ロジスティック回帰分析法
5.4 分散分析法
5.5 共分散構造分析法
6 DIFの原因と比較文化研究
6.1 次元性(dimensionality)
6.2 項目の翻訳
6.3 レスポンス・スタイル
6.4 判断の枠組み(frame of reference)
7 本章のまとめ
第5章 項目分析の基礎 067
1 予備的な項目分析
1.1 項目の記述統計値
1.2 項目-合計相関係数 (item-total correlation)
1.3 項目間相関係数 (inter-item correlation)
1.4 信頼性係数
2 分散分析を用いたDIF分析
2.1 SPSSでの分析手順
2.2 分析結果とその解釈
3 本章のまとめ
第6章 共分散構造分析による項目分析 081
1 共分散構造分析
1.1 共分散構造分析の基本メカニズム
1.2 適合度指標
1.3 MG-MACSを使った特異項目機能の検証
1.4 異なる母集団を対象とした分析と等値制約
2 分析例
2.1 統計ソフトAMOSについて
2.2 モデルを描く
2.3 データファイルの指定と変数の設定
2.4 等値制約の準備
2.5 分析結果とその解釈
3 本章のまとめ
第7章 項目反応理論による項目分析 103
1 理論的背景
1.1 IRTの測定モデル
1.2 テスト情報量関数
1.3 多値型変数のIRTモデル
1.4 その他の多値型反応IRTモデル
1.5 IRTのDIF検定
2 分析例
2.1 統計ソフトPARSCALEについて
2.2 PARSCALEでのDIF分析
2.3 分析の前に:次元性の確認
2.4 プログラムを走らせる
2.5 分析結果とその解釈
3 本章のまとめ
第8章 共分散構造分析による因子構造分析 129
1 理論的背景
1.1 測定モデルにおける因子不変性と分析の手順
1.2 部分因子不変性(partial factorial invariance)について
2 分析例
2.1 分析の手順
2.2 分析結果とその解釈
3 本章のまとめ
第9章 DIF検定の後で 149
1 DIF検定における問題点
2 3つの対処法
2.1 DIF項目を削除する
2.2 DIF項目を残す
2.3 部分因子不変性を目指す
3 本章のまとめ
事項索引 [155-156]
人名索引 [157-158]