著者:安野 光雅[あんの・みつまさ](1926-2020) 画家、装幀家、絵本作家。
NDC:720.4 絵画
【目次】
目次 [i-iii]
口絵クレジット [iv]
1 絵を見る――心を動かされる満ち足りた時間 001
看板の花嫁
「美術に上下の区別なし」
「美しい」と「きれい」
絵を見る満ち足りた時間
絵はわたしの道連れ
絵を描く二つの立場
発見と思い入れ
2 絵を描く――ブリューゲルの作品を手がかりに 019
「雪中の東方三賢王の礼拝」
描かれた雪の重さ
想像では「自然」に追いつけない
作品の生まれるまで――仕事の手順
遠近法のこと
絵に込められたメッセージ
ルネサンスという時代
3 絵に生きる――ゴッホの場合、印象派の時代 069
科学の時代へ
写真機の登場
線の主張
宮廷画家の終焉
印象派の光
洋行の時代
ゴッホの生涯
印象派の遺産
4 絵を素直に――ナイーヴ派、アマチュアリズムの誇り 115
映画「スカーレット・ストリート」
ピロスマニと「百万本のバラ」
エミリーおばさんの絵
ナイーヴ派の天使、アンリ・ルソー
ナイーヴ派の誇り
5 絵が分からない――抽象絵画を見る眼 131
デッサン力と抽象絵画
抽象絵画と大疑問
バイオリンの実験
芸術的価値と市場価格
ラファエル前派から抽象絵画の部屋へ
6 絵を始める人のために――テクニックは重要な問題ではない 149
本当の基礎とは何だろうか
画材などは?
水張りの方法
実験的に一枚描いてみますか
読んでおくといい本
7 絵のある人生 181
「きっかけ」などはなかった
好きなものを描いた
思い出の手紙
個展と針のむしろ
絵に託した人生
あとがき(二〇〇三年七月一日 安野光雅) [199-200]