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『アイデンティティと暴力――運命は幻想である』(Amartya Sen[著] 東郷えりか[訳] 勁草書房 2011//2006)

原題:Identity and Violence: the Illusion of Destiny
著者:Amartya Sen
訳者:東郷 えりか[とうごう・えりか] 翻訳家(上智大学国語学部フランス語学科卒業)。
監訳:大門 毅[だいもん・たけし](1965-) 開発経済学、公共経済学、平和構築論。
NDC:361.6 社会集団


アイデンティティと暴力 - 株式会社 勁草書房


【目次】
目次 [ii-iii]
プロローグ [001-006]
まえがき(二〇〇五年一〇月 マサチューセッツ州ケンブリッジにて アマルティア・セン) [007-014]


第1章 幻想の暴力 015
相反する帰属を認める
制約と自由
他者を説得する
選択の否定と責任
文明ごとの幽閉
宗教連合ではなく
ムスリムと知的多様性
混乱の炎


第2章 アイデンティティを理解する 037
アイデンティティ軽視と合理的な愚か者
複数帰属と社会的背景
対照的なアイデンティティと非対照的なアイデンティティ
選択と制約
コミュニタリアニズムアイデンティティと選択の可能性
優先事項と理性


第3章 文明による閉じ込め 067
単一基準の視点と見せかけの深さ
文明論的な説明の二つの問題点
インドをヒンドゥー文明としてみなすことについて
西洋の価値観の独自性とされるものについて
民主主義の世界的なルーツ
西洋科学と人類の歴史
おざなりな抽象化と不透明な歴史


第4章 宗教的帰属とイスラム教徒の歴史 091
宗教的アイデンティティと多様な文化
ムスリムの寛容性と多様性
非宗教的な関心事とさまざまな優先事項
数学、科学、および思想の歴史
複数のアイデンティティと現代の政治
テロと闘い、アイデンティティを理解する
テロと宗教
ムスリムアイデンティティの豊かさ


第5章 西洋と反西洋 123
被植民者意識から生まれる論理
アジア的価値観とさまざまな主張
植民地主義とアフリカ
原理主義と西洋中心主義


第6章 文化と囚われ 147
想像された真実と実際の政策
韓国とガーナ
日本の経験と公共政策
広い枠組みにおける文化
多文化主義と文化的自由
学校、論理的思考、信仰


第7章 グローバル化と庶民の声 169
庶民の声、真相、および公共の論理
批判、庶民の声、グローバルな連帯
知的な連帯
地方派とグローバル派
経済のグローバル化と不平等
グローバルな貧困とグローバルな公正さ
より公正な可能性
怠慢〔オミッション〕と遂行〔コミッション〕
貧困、暴力、不公平感
意識の高まりとアイデンティティ


第8章 多文化主義と自由 207
イギリスの功罪
複数の単一文化主義の問題
理性の優先
ガンディーの主張


第9章 考える自由 235
暴力の醸成
高尚な理論の底辺で
「単眼的」な幻想がもたらす報い
グローバルな声の役割
ありうべき世界


監訳者解説(大門毅) [257-265]
原注 [266-278]
索引 [279-280]