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『戦争の世紀を超えて――その場所で語られるべき戦争の記憶がある』(姜尚中,森達也 集英社文庫 2010//2004)

著者:姜 尚中〔カン・サンジュン〕 (1950-) 政治思想史。評論。
著者:森 達也〔もり・たつや〕 (1956-) ノンフィクション作家。
NDC:319.8 戦争と平和


戦争の世紀を超えて その場所で語られるべき戦争の記憶がある/姜 尚中/森 達也 | 集英社 ― SHUEISHA ―


【目次】
プロローグ(森達也) [003-007]
目次 [008-012]


第一章 戦争の世紀のトラウマ――場所に残された記憶を辿って 015
(まえがき)
善良な村人が殺戮者になるとき 026
虐殺のメカニズム 033
誰の心にも巣くう異物感情 042
中合わせの人権と非人権 049
抹殺への飛躍 058
絶滅のファクトリー 068
国家と非合目的性 078
加害の正義 083
ヒトラーの磁場の中で 094
中枢の空洞化、末端の肥大化 097
愚かさを知る勇気 106
暴走の記憶をとどめる場所 115
オウムに潜む究極の善意 124
モンスターの再生産 131
注 138


第二章 勝者、敗者、被害者の記憶――裁きの場で 159
(まえがき)
一億総玉砕の裏側 166
儀式としての東京裁判 175
被害者への転換 180
普遍なる天皇制 183
なぜ戦争を終わらせられなかったか 192
忘却と記憶の反転 203
注 215


第三章 限定戦争という悪夢――冷戦の最前線で 231
(まえがき)
朝鮮半島分断へ 240
いびつな階級と同族憎悪 245
見えない恐怖の裏返し 254
過剰殺戮と富裕化の時代 258
外なるオウム、内なる北朝鮮 267
アメリカのトラウマ 278
統一か奴隷の平和か 287
注 295


第四章 そろそろ違う夢で目覚めたい 309
(まえがき)
純真無垢な残虐性 319
リアリティなき殺人の連鎖 324
差別と駆除と原爆と 327
「異常」なる隣人の排除 334
三者の使命 342
戦争パラサイト 349
果てしないセキュリティ幻想 355
記憶する罪 361
注 367


第五章 ヒロシマ、その新たな役割――「核なき世界」の発信地に 371
広島を東アジアの「入場チケット」に 372
二十一世紀、この十年の戦争 375
戦争とメディア 378
「二分法」で考えるとは 384
戦争と絶対他者 387
広島・原爆・核 394
もう一つの広島の歴史 400
核をなくすために 404
広島で六者協議を 407
拉致問題と国家 414
注 421


エピローグ(二〇一〇年一月六日 姜尚中) [425-430]