編者:吉川 徹[きっかわ・とおる] (大阪大学大学院人間科学研究科 准教授) 序文,第1章,第3章,コラム1,コラム2,むすびにかえて
著者:阪口 祐介[さかぐち・ゆうすけ] (桃山学院大学社会学部 講師) 第2章,コラム4
著者:中原 純[なかはら・じゅん] (大阪大学大学院人間科学研究科 助教) 第4章
著者:林 真広[はやし・まさひろ] (大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程) 計量社会学、社会調査法。 第5章
著者:田靡 裕祐[たなびき・ゆうすけ] (立命館大学グローバル・イノベーション研究機構研究員) 第6章
著者:宮田 尚子[みやた・なおこ] (同志社大学高等教育・学生研究センター 特別研究員) 第7章
著者:永吉 希久子[ながよし・きくこ] (東北大学大学院文学研究科 准教授) 第7章
著者:乾 順子[いぬい・じゅんこ] (大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程) 第8章
著者:米田 幸弘[よねだ・ゆきひろ] (和光大学現代人間学部講師) コラム3
著者:藤原 翔[ふじはら・しょう] (大阪大学大学院人間科学研究科 助教) 第9章
著者:伊藤 理史[いとう・たかし] (大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程) 第10章
著者:赤枝 尚樹[あかえだ なおき] (大阪大学大学院人間科学研究科 特任研究員) 第11章
著者:樋口 麻里[ひぐち・まり] (大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程 日本学術振興会特別研究員) 第12章
著者:髙松 里江[たかまつ・りえ] (大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程・日本学術振興会特別研究員) 第13章
著者:三谷 はるよ[みたに・はるよ] (大阪大学大学院人間科学研究科 博士後期課程) 第14章
Design:STUDIO-M21(N)
件名:日本人
件名:社会調査
NDC:361.42 社会学 >> 社会心理学 >> 地方性.国民性.民族性
NDC:361.91 社会学 >> 社会測定.社会調査.社会統計
長期追跡調査でみる日本人の意識変容 - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社
【目次】
序文 [i-v]
目次 [vi-vii]
第一部 時代変化を捉える調査データ
第1章 長期追跡パネル調査の全体像[吉川徹] 002
複合社会調査が拓く可能性
WP国際比較調査
WP第1波男性調査
WP第1波女性調査
WP第2波調査の対象者所在確認
WP第2波調査の調査設計と回収結果
データの整理と解析
注/参考文献 018
第2章 中高年期における意識の安定性に関する日米比較[阪口祐介] 020
人びとの意識は年齢を経ても変わらないのか?
社会によって異なる意識の安定性
データ
5つの意識変数
モデル
意識の安定性に関する日米比較分析
日米における意識の安定性
注/参考文献 031
第3章 人生を通じた社会意識の学歴差[吉川徹] 033
学歴による社会意識形成
権威主義的態度と学歴
希薄化・維持・増幅
パネル・データを生かす
分析方法
日本データの分析(階層帰属意識・自尊心・権威主義的態度)
アメリカデータの分析結果
生涯を通じた学歴効果
注/参考文献 046
第4章 役割喪失とプロダクティブな役割がセルフ・エスティームに及ぼす影響——パネル・データを利用した日米比較[中原純] 050
喪失期としての高齢期
役割とwell-beingの関係を捉えるための理論
プロダクティブな意味
セルフ・エスティームとエイジング
日米比較の意義
分析の目的
データ
分析項目
分析対象者の基本属性
日本人対象者のセルフ・エスティームの変化
セルフ・エスティームの変化に対する役割喪失およびプロダクティブな役割が及ぼす影響
日本人中年世代,高齢世代のセルフ・エスティームの変化に対する役割喪失およびプロダクティブな役割が及ぼす影響
セルフ・エスティームの変化に対する役割の影響は日米で異なるか
注/参考文献 062
第5章 30年前の記憶を思い出せるか[林真広] 067
ライフイベントを捉える調査
回顧項目とは
回顧項目の測定の有効性を検証するための条件
WPパネル・データを用いた検証
データと変数
回顧項目の測定の有効性を検証
回顧項目の測定の有効性に影響を与える要因を探る
現状項目の介在
まとめ
注/参考文献 083
第二部 人生と仕事
第6章 働き方による社会意識の変化[田靡裕祐] 088
働き方の2側面
社会意識の変化の分析
職業的地位・実践と社会意識の指標の構成
社会意識の変化の要因分析
働き方の多面的な作用
注/参考文献 098
第7章 中高年期を迎えた仕事人間・会社人間の社会参加[宮田尚子・永吉希久子] 101
中高年期における社会参加
過去の働き方は中高年期の社会参加に影響するか
仕事人間と会社人間:職業コミットメントの2つの側面
仕事人間と会社人間は両立するか
仕事人間の社会参加
会社人間の社会参加
在職中の職業コミットメントが中高年期の社会参加を促すメカニズム
注/参考文献 115
第8章 主婦化と就労化——過去の就業と性別役割分業意識の影響[乾順子] 118
既婚女性の働き方と意識変化の革新化
日本における産業構造・女性の就業・意識の変化
性別役割分業意識と就業形態の関連
使用するデータと変数
分析枠組み
性別役割分業意識の主成分分析
働き方の変化
第1波従業上の地位・主婦役割肯定志向と第2波従業上の地位
主婦化と就労化のメカニズム
注/参考文献 131
第三部 人生と家族
第9章 夫婦の意識の類似性とその変化の日米比較[藤原翔] 138
夫婦の意識の類似性
夫婦の類似性研究
分析者対象
分析方法
意識の夫婦間相関およびその変化の日米比較
日本における意識の夫婦間類似性の高まり
注/参考文献 148
第10章 中高年期における父親の子育て満足度の規定要因——教育期待と教育達成の不整合からみる子どもの名誉財化[伊藤理史] 151
中高年期の出現と子どもの名誉財化
検討すべき3つの仮説
①子育て期:父親の配偶者子育て専念期待仮説
②投資財:子どもからのサポート仮説
③名誉財:教育期待と教育達成の不整合仮説
データ・変数・分析手法
中高年期における父親の子育て満足度の規定要因
中高年期における父親の子育て満足度の意味
注/参考文献 161
第11章 親の子育て方針と中高年期の父子関係[赤枝尚樹] 163
親子関係における中高年期の意味
親学歴の効果はどのようなメカニズムによって生じるか:親の子育て方針媒介仮説
データと変数
データの特性と用いるモデル
マルチレベル・パスモデルによる親の子育て方針媒介仮説の検証
中高年期の父子関係に対する親学歴の効果の解釈
注/参考文献 173
第12章 性規範意識のゆくえ[樋口麻里] 179
結婚の変化と純潔規範の衰退:階層性と時代の変化
伝統的家族意識についての先行研究:年齢・学歴・都市規模の影響
どのような人が純潔規範に否定的になったのか
方法
分析:男女別にみた純潔規範の変化
第1波の純潔規範の規定要因
第1波モデルにおける階層・都市規模とコーホートの効果
純潔規範の変化についての分析
家族とのかかわりに応じた変容
注/参考文献 191
第13章 直系同居家族における既婚女性の権威主義的態度とその変化[髙松里江] 194
女性の“生き方”と家族
戦後の「家」と権威主義的態度
「介護の社会化」期の家族と自律的態度
データと変数
権威主義的態度得点が変化したのはだれか(分析1)
権威主義的態度得点が変化したのはだれか(分析2)
権威主義的態度の変化
新しい高齢期にむけて
注/参考文献 206
第14章 「介護の社会化」をめぐる意識の変容[三谷はるよ] 209
家族の介護から「介護の社会化」へ
介護をめぐる意識のついての知見
本章の3つの特徴
対象者と変数
専門ケア志向の時点間変化
専門ケア志向の規定要因に関する仮説
専門ケア志向の規定要因
介護をめぐる意識の今後の動向
注/参考文献 220
むすびにかえて(2011年7月 編著者) [223-225]
人名索引 [226]
事項索引 [227-229]
執筆者紹介 [230]
コラム
コラム1 「姉妹関係」にあった2つの階層調査[吉川徹] 048
コラム2 パネル調査は究極の調査か[吉川徹] 085
コラム3 追跡調査の難しさ[米田幸弘] 134
コラム4 SRDQでの日米比較データの公開[阪口祐介] 176
【メモランダム】
・クレジット:本書の装丁を担当したのは「STUDIO-M21(N) 」だと記載されているが、詳細不明。名前以上は情報を拾えなかった。
・個人的メモ:第10章「中高年期における父親の子育て満足度の規定要因」(by伊藤理史)に登場する「名誉財化」に関して、別の文献の例。
山田昌弘(1997)「援助を惜しまない親たち」 in 宮本みち子・岩下真珠・山田昌弘『未婚化社会の親子関係』有斐閣(有斐閣選書)、73-96頁
未婚化社会の親子関係 | 有斐閣
序 章 巣立ちの時期の親子へのフォーカス
第1章 「豊かな社会」のヤングアダルト
第2章 シングル貴族のライフスタイル
第3章 援助を惜しまない親たち――「子どものために」イデオロギーの形成
第4章 親子をつなぐお金――ヤングアダルトの経済基盤
第5章 扶養と介護は誰が?――仲良し親子の将来像
第6章 明日のヤングアダルトたち
第7章 「豊かな社会」の若者たちの曲がり角――欧米社会の場合
終 章 未婚化社会の親子の選択――自立のススメ